さらなる性能向上
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 01:06 UTC 版)
「カメラ付き携帯電話」の記事における「さらなる性能向上」の解説
競争時代に入り、さらなる性能向上が求められた。 2003年5月ごろドコモが三菱電機製D505iで、auがカシオ製A5401CAで、そしてJフォンがシャープ製J-SH53と、各社メガピクセル携帯電話を登場させた。その中でもソニー・エリクソン製SO505iはデジタルカメラ機能を重視し「電話機能付きデジタルカメラ」とも言うべき機種で、新規契約後即解約してデジタルカメラとして使う人が続出した。そのため携帯電話事業者では契約されていない携帯電話のデジタルカメラ機能を使えなくするなどと言った対策を取った。 2003年の12月ごろドコモがD505iS、auがA5403CA、ボーダフォンがV601SHと200万画素級も出てきて、デジタルカメラ代わりに使う人が増えてきた。 2004年7月ごろauのA5406CAが320万画素に到達、ボーダフォンがV602SHが200万画素、、オートフォーカス、2倍光学ズームとなった。さらに2005年5月17日には、ドコモのFOMA端末D901iSが、ハニカムCCD200万画素ながら記録画素が400万画素で登場した。しかし、カメラ機能強化が端末販売に貢献できるとは限らない状況になり、ボーダフォンは、ベースがほとんど同じである902SHと802SH(130万画素)を併売していた。 付加機能の競争デジタルカメラでも画素数競争よりも画質や手ブレ防止などといったユーザービリティに関する競争が激化しているため、カメラ付き携帯電話にもこういった競争が行われている。2006年9月に500万画素・光学3倍ズームのSoftBank 910SHが発表された。このように、一見するとデジタルカメラと見紛うような携帯電話も出現するようになった。2007年以降になると、515万画素と広角レンズ搭載の「EXILIMケータイ」W53CAや、光学3倍ズーム・511万画素の「Cyber-shotケータイ」SO905iCSおよびW61Sなど、デジタルカメラブランドを冠した機種も登場した。2008年10月、日本国内では最高クラスの800万画素カメラを搭載するEXILIMケータイW63CAやSoftBank 930SH、SH-01A、SH-03Aなど相次いで発表された。しかし、これらの機種は薄型を図るためか光学ズームは採用されていない。 デジタルカメラとの競合画素数など、カタログスペック自体はデジタルカメラ並みになったが、デジタルカメラ(特に、カメラ付き携帯電話のライバルとなるコンパクトデジタルカメラ)の方でも性能・機能の進化は着々と進んでいるため、同じ時期での比較としては搭載するレンズや撮像素子、処理エンジンなどにおいて狭義のデジタルカメラとの性能差は厳然として存在する。 しかし「送受信機能の標準搭載」という視点からは、狭義のデジタルカメラとは違った体験をユーザーにもたらす。
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