五島神楽とは? わかりやすく解説

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五島神楽

名称: 五島神楽
ふりがな ごとうかぐら
種別1: 民俗芸能
保護団体名:
選択年月日 2002.02.12(平成14.02.12)
都道府県(列記): 長崎県
市区町村(列記):
代表都道府県 長崎県
備考
解説文:  五島神楽は、長崎県五島列島各地伝承され地元の各神社の祭礼の折などに行われている。これらの神楽は、一間四方の畳二畳分という狭い場所の中をめぐるように舞うもので、二基の太鼓と笛、時に鉦の演奏にのせて舞われている。
 五島列島は、長崎市西方一〇キロメートルにある一四〇ほどの島々で、一市一二町がある。この地域神楽に関しては、一七世紀長刀舞【なぎなたまい】を舞ったことや江戸時代十二番神楽上演され記録残っている。かつては列島全体神楽伝承されたが、現在、神楽演じられる神社は、福江【ふくえ】市、北松浦郡宇久町【うくまち】、南松浦郡富江町【とみえちょう】、玉之浦町たまのうらちょう】、岐宿町きしゅくちょう】、上五島町かみごとうちょう】、新魚目町【しんうおのめちょう】、有川町【ありかわちょう】の一市七町で確認されている。
 五島神楽のうち上五島町新魚目町中心に伝承されている神楽は、上五島かみごとう】神楽として昭和五十六年(一九八一)に長崎県無形民俗文化財指定されている。上五島神楽は、毎年両町内の一四社の祭礼をはじめ有川町三社祭礼のほか、参詣人の個人的祈願の際にも希望に応じて上演されている。上五島町青方【あおかた】神社では、旧暦一月一日春祭り新暦七月十六日十七日の祇園祭新暦十一月二日三日例大祭公開されている。同社拝殿二〇畳ほどの畳敷きで、その中央のやや本殿寄り畳二畳分の広さ板敷いたじきになっていてマイイタと呼ばれている。神楽基本的にマイイタの中だけで舞われる青方神社秋の例大祭では、十一月二日地区内の御輿渡御【みこしとぎょ】の後で、夜の七時ころから九時三〇分ころと翌三日午前一一ころから一二時ころに神楽が行われる。本殿向かって右側に二基の太鼓据えそれぞれ打ち手がつき、別に笛がいる。上五島神楽は三〇演目伝承し二日の夜は、そのうち一五、六演目舞われる一人舞が多いが二人四人五人の舞もある。手に御幣【ごへい】や鈴、扇などを持ち、狭いマイイタの中を、ぐるぐるとめぐる舞が多い。最初に場を浄める「座祓【ざはらい】」が舞われる両手御幣持った舞である。このような儀式的な演目の間に、米をいれた盆を左右の手のひらで支え、盆の米がこぼれないように急速に回転する曲芸的な折敷舞【おしきまい】」なども舞われ最後獅子舞で、周囲大勢の子どもたちから大きな掛け声掛かる
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