『PECO』編(3巻~4巻、6巻)
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「NEW GAME!」の記事における「『PECO』編(3巻~4巻、6巻)」の解説
『FS3』の祝賀会と社員旅行を終えた後、次回の新規タイトルとなるアクションゲーム『PECO』に向けた企画が立ち上がる。青葉も企画のコンペティションにデザインを提出するが、落書きで付け足したアイデアが思いがけずゲームの基幹として採用されたことで、それまで憧れであり頼れる上司であったコウとキャラクターデザイナーの地位を巡ってぎくしゃくする局面を経験し、青葉が今まで憧れて目指してきた夢とは、今その立場にいるコウを蹴落として成就するものであるという現実に直面する。その一方、ADに就任したコウも、かつて青葉の入社以前に挫折を経験した過去に向き合い、また青葉の目標として追われる立場からの葛藤を味わう。結果的には青葉とコウは衝突を避けて協力し、共同でのメインキャラクターデザイナーという道を選ぶが、青葉は「ゲーム会社に就職してキャラクターデザイナーになる」という夢が叶ってから見えてきた新しい目標を自覚する。青葉の同僚たちもまた、それぞれの抱える課題に向き合いながら、ステップアップを目指していく。 『PECO』は出資会社(パブリッシャー)の芳文堂からの期待も集めることとなり、青葉は周囲との相談を密にすることによって実力不足を補いながら、入社から1年を迎えて周囲からも貢献を評価されていく。しかし高まった期待は『PECO』を失敗のできないプロジェクトにしてしまい、芳文堂側プロデューサーの大和・クリスティーナ・和子は無名の青葉ではなく知名度の高いコウを前面に立てた商業戦略を立てなければ、開発予算に見合った宣伝効果を見込めないという、制作チームにとって不本意な決断を余儀なくされる。コウは決定に憤るが、青葉は自分たちが納得するためにも、コウとキービジュアルを賭けてもう一度コンペティションで勝負させて欲しいと申し出て、青葉の意気込みを汲んだコウも全力で応じる。結果的に青葉はコウとの圧倒的な実力差に打ちのめされ、脚光の当たらない内部デザイナーという立場に甘んじる結果となる。しかし、『FS3』のアルバイトを終えた後も自主的にプログラミングを勉強し、うみこの計らいによって契約社員として採用されてきたねねから「大出世」と評され、心を救われる。 ねねの採用と時を同じくして、青葉の所属するチームもゲーム専門学校からキャラクターデザイナー志望の望月紅葉とプログラマー志望の鳴海ツバメを研修生として受け入れることになる。青葉は紅葉からライバル視されることで、後輩から目標として意識される立場となる。プログラマー班に配属されたねねも、就職内定を狙う意識の高いツバメから真剣さの度合いを問われて険悪な関係となるが、共に危機的状況を乗り切ったことで和解する。紅葉とツバメもまた先輩たちとの交流や対立、和解を経て成長し、イーグルジャンプへの正式入社に成功する。一方、コウもまた青葉に触発され、現状に満足せず更なる高みを目指したいという想いから、今の職場を離れる覚悟を固めていく。やがて『PECO』が完成を迎えた際のイベントの場で、コウは青葉をステージ上に引き上げ、公衆の前で「期待の若手」として紹介する。『PECO』は最終的に、パッケージ裏面にてコウに続いて青葉の名前を併記した形で発売されるが、コウはいつか青葉たちの元に戻ってくることを約束して、クリスティーナの妹が勤めるフランスのゲーム開発会社へと出向する。
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