『ゴジラ FINAL WARS』のヘドラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 23:08 UTC 版)
「ヘドラ」の記事における「『ゴジラ FINAL WARS』のヘドラ」の解説
チューブ状の突起が付けられたほか、顔つきもより凶悪でグロテスクなデザインに変更されている。武器は目から放つ赤色溶解熱線、顔の管から放つ硫酸ミスト。 X星人に操られ、当初はエビラとともに東京湾の海底でゴジラと闘っていたらしいが、放射熱線で地上へ吹き飛ばされ、ビルに激突する。さらに後から飛んできたエビラのハサミが顔に突き刺さった後、出てきたゴジラの放射熱線でエビラとビル共々吹き飛ばされ、爆散する。 劇中に名前すら出てこず短い出番ではあったが、後にインターネットや書籍などで全身像が公開されたほか、フィギュアも発売された。 スーツアクターは吉田和宏。 デザインは西川伸司。顔の左目の左側に小さな第3の目である幼体の白目があるなど、初代ヘドラの各形態の特徴を取り入れている。また、初代の目が女性器をモチーフとしていたことにちなみ、顔のチューブ状の器官は男性器をモチーフとしている。 造形はスタートレインが担当。放射熱線で吹き飛ばされるシーンは、2体のスーツとビルのミニチュアを台車に乗せてレール移動させている。 初代以来となる再登場のため、公開前は活躍が期待されていたが、実際の映像では登場怪獣の中でも極端に出番が少なく、ファンからは落胆の声が挙がった。監督の北村龍平はヘドラをお台場に出現させてレインボーブリッジを破壊し、その場面で『踊る大捜査線』シリーズのパロディも行う予定にしていたが、これらの展開はプロデューサーの富山省吾に却下され、結果的に出番も少なくなった。出番の少なさについてはスタッフから不満の声が上がり、エンドロールに「街で暴れるヘドラ」の映像が挿入されることになった。また、雑誌グラビア用に「ゴジラと戦うヘドラ」の特写スチールの撮影も行われている。 本作の映画ポスター(登場人物と怪獣が書かれたバージョン)に描かれているヘドラは、昭和版の上陸期風になっている。 書籍『ゴジラ大辞典【新装版】』では、名称をヘドラ(2代目)と記載している。 俳優の瑛太(現:永山瑛太)は、ヘドラの大ファンであることを公言している。そのことにちなみ、TBSのバラエティ番組『櫻井・有吉 THE夜会』(2017年7月13日放送)では『FINAL WARS』のヘドラを瑛太のもとにサプライズで登場させ、彼のテンションが上がるかを検証した。感激した瑛太はヘドラと記念写真を撮ったうえで東宝への感謝を述べ、『ゴジラ対ヘドラ2』の制作と自分の出演を希望している。 スーツは2021年時点でも現存しており、同年配信の『ゴジラvsヘドラ』で使用されている。
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