『ゴシック&ロリータバイブル』
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「ゴシック・アンド・ロリータ」の記事における「『ゴシック&ロリータバイブル』」の解説
『ゴシック&ロリータバイブル』は、2000年にゴシック・アンド・ロリータに特化したムック誌として創刊された。これ以前には、『装苑』が金子系などのロマンチックなファッションの関係や日本発のモードとして、『CUTiE』がストリート・ファッションの中の小さな一派として、それぞれ取り上げたりしていたものの、ゴシック・アンド・ロリータの専門誌は存在しなかった。また、『CUTiE』でも1998年以降になるとほとんど取り上げられていない。 編集長の鈴木真理子によると2000年春、ゴスロリ服とヴィジュアル系バンドの動きを面白く思い、ヴィジュアル系バンドとそのファンのためのファッション雑誌を作ることを会社に提案したが会社は承認しなかった。しかし夏の終わり頃、提案に反対していた上司が繊研新聞の記事を読んで、今ゴシック&ロリータの服だけが売れているということを知り、鈴木に「ゴシック&ロリータのバイブル」を作るように求めてきた。そこで創刊が決まり、同時に誌名も決まった。『KERA』の別冊として創刊された『ゴシック&ロリータバイブル』は、ムック誌でありながら4度の重版を重ねた。さらに2003年に『ゴシック&ロリータバイブル VOL.10』、『ゴシック&ロリータバイブル VOL.20』が発行され、2007年には創刊号が『ゴシック&ロリータバイブル Premium 1st』として復刊された。 『ゴシック&ロリータバイブル』が創刊されたことから、2000年までの段階でロリータ・ファッションや、ゴシック・ファッション、ゴシック・アンド・ロリータを特集して一冊の本ができるほどブランド数が増加していたとも言われている。 2004年は、ゴスロリ系雑誌創刊ラッシュと言われたが定着と拒否が分かれた。なお2007年時点で刊行が続いていたのは『ゴシック&ロリータバイブル』と『ゴスロリ』(ブティック社)のみであった。また、メタモルフォーゼのデザイナー加藤も 「 特に2004年は、ロリータファッション(ゴスロリ?)当たり年!!といっていいほど、何冊も新しい雑誌が発行され、まぁ・・お堅い出版社さんからサブカルチャー系まで・・・・・ホント凄いですね。だけど、中をめくってみれば全部一緒。というのが実際のところ。「ゴスロリってこういうものでしょう?」みたいな。出版社さんも頑張ってるんだろうけど・・・・「子供騙し」と、ベテラン?ロリータさん達は苦笑。結果、マニュアル通りの着こなししか出来ない「制服ロリータ」ちゃんが街に溢れ出す結果に。 」 と指摘している。ゴシック・アンド・ロリータ愛好者には、幻想文学や現代アートなどを扱う『夜想』のコアな読者もいる。
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