『ゴジラ FINAL WARS』のX星人
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「X星人」の記事における「『ゴジラ FINAL WARS』のX星人」の解説
『ゴジラ FINAL WARS』に登場。 X星の位置は不明であり、母星の本来の名は地球人には発音不能であるため、あえてX星人と名乗る。男女を問わず黒コート姿で、一見すると地球人と同じ姿のヒューマノイドだが、その正体は醜悪な異形の者である。親衛隊は光線銃を装備するが、人間の姿でも地球人を上回る身体能力を持ち、格闘戦を好む。 統制官曰く「自分たちは地球人のミトコンドリアを摂取しなければ生きていけない」とされ、それを地球侵略の理由として地球人の家畜化を目論む。1万2000年前にも地球に襲来したことがあり、当時は栄えていたとされるモスラが守っていた古代文明を、ガイガンを使って滅ぼしている。その際にX星人は地球人と交わり、後にミュータントと呼ばれる身体能力に優れた新人種を生み出すことになった。そのうち、何万分の1の確率でカイザーと呼ばれるサイキック能力を持つ個体が誕生するとされる。地球人ではミュータントのみが持つ特殊塩基のM塩基を保有しており、これはテレパシー能力に強く作用する性質があるため、X星人はM塩基が埋め込まれた他の生物を思うがままに操ることが可能となっている。 本編では球体型の宇宙船で地球に来訪し、世界各地で暴れていた怪獣を捕獲したり、妖星ゴラスが地球に衝突しようとしているのを教えたうえでその破壊を約束したりして、地球との交友を望んでいるように見せかける。しかし、ゴラスの存在を否定されたうえ、国連事務総長をはじめとする要人を秘密裏にすり替えていたことを暴露されるや、司令官に反感を持っていた参謀が反乱を起こして司令官を射殺して統制官(新統制官)となり、高性能の戦闘機とコントロールした怪獣たちを使って地球に総攻撃を加える。統制官はカイザー能力で怪獣のみならず地球防衛軍の主力だったミュータント戦士をも支配下に置き、防衛軍を壊滅同然に追いやるが、唯一残った新・轟天号とそのクルーたちが封印されていたゴジラを蘇らせ、怪獣たちはゴジラによって次々と駆逐される。統制官およびその親衛隊は新・轟天号で母艦に突入してきた尾崎がカイザー能力に覚醒したことによって彼らとの白兵戦にも敗れ、統制官は母艦とX星人全員を道連れに自爆して滅びる。なお、それに際して呼び寄せていた怪獣モンスターXはカイザーギドラに変貌するが、尾崎がカイザーエネルギーを分け与えたゴジラによって完全に息の根を止められる。 演:北村一輝(参謀/統制官)、伊武雅刀(司令官)、魚谷佳苗、坂口拓、北岡久貴、上地雄輔 他 『ゴジラFINAL WARS 超全集』では、「地球人のミトコンドリアはX星人の生存に必要不可欠なため、三度地球に襲来してくる可能性がある」と示唆されている。 統制官はジラがゴジラに倒された時、ジラがマグロを主食としていたことを揶揄するような台詞を吐く。 人間体の衣装と本体のデザインは、韮沢靖が担当した。醍醐国連事務総長の偽物が正体を晒すシーンでは、醍醐役の宝田明のダミーヘッドが用いられた。また、X星人がかけているサングラスは、『怪獣大戦争』で使用された小道具をそのまま登場させている。
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