『ウルトラマンパワード』に登場するダダ
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「ダダ (ウルトラ怪獣)」の記事における「『ウルトラマンパワード』に登場するダダ」の解説
『ウルトラマンパワード』第8話「侵略回路」(米国版サブタイトル:THE DATA EFFECT)に登場。『ウルトラマン』に登場するダダとの区別に、玩具などではパワードダダと称される。 本作品では異星人ではなく、ニューロネット・インダストリー社を解雇されたプログラマーのリチャード・マーリンが、解雇を逆恨みしてコンピューターウイルスを製作中に行き当たったコンピューター生命体という設定になっている。劇中には3体が登場し、それぞれ顔が異なる。また、人間に理解できる言葉を発することもできる。 ダダは生命と体の構成モデルの情報を見つけて分析し、人間を電子化してコンピューター内に吸い込むと、再構成のために炭素ユニットを奪って体を得る(現場には、失踪した人間のDNAが含まれた合成DNAで構成されたシリコンの一種が残される)。復讐を目論むマーリンによってニューロネット社の関係者のもとに次々と送られては炭素ユニットを奪っていくが、やがて独自の自我に目覚めてマーリン自身を襲撃し、炭素ユニットを奪って殺害する。その後はニューロネット社によって電子の檻に捕らえられ研究対象にされかけるが、ダダ・フィールドを展開して逆にニューロネット社を占拠し、ニューロネット社の重役2人をも自分と同じダダに変えてしまう。一度倒されてもすぐに復活し、ニューロネット社救援に現れたW.I.N.R.の隊員もダダ・フィールドに捕えた。 パワードが現れると3人のダダが合体し、送電線を伝って巨大化する。両腕の間からアームレーザーを発し、サイコキネシスで物体を操るという攻撃能力や、体の密度を変化させてパワードの攻撃を避けたり、テレポートによる瞬間移動や自らを電気信号に変化するといった能力で翻弄するが、本体がコンピューターと見抜いたパワードのメガ・スペシウム光線で発電機を破壊され、消滅する。 ただし、本体の入ったメインフレームコンピューターの電源を落とせただけで、消滅したのは炭素ユニットで構築された体のみであり、コンピューター生命体である本体は無傷である。劇中のラストシーンでは、壊れたパソコンからダダの声が響く。 声:田原アルノ(日本語版) デザインは前田真宏。不気味さを表すために頭部を大きくし、肩を無くしている。三方に広がる足は、顔を前・横・後の三面に配置しようとした名残である。造型では、スパンコール風の素材を用いることでピクセルのような粒子感を表現している。 企画段階では「ダダ・プラス」や「ダダ2185」という名称候補があった。 スーツは2021年時点でも現存しており、改修を経て『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』に登場するダダのスーツとして用いられている。詳細は#『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』に登場するダダを参照。
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