「私」視点六巻までのあらすじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 06:17 UTC 版)
「蜘蛛ですが、なにか?」の記事における「「私」視点六巻までのあらすじ」の解説
地龍アラバとの戦いを見据える「私」だったが、そのさなかで転生先の親である「マザー」が自身に精神支配を行ってきたことに気づく。魂への直接攻撃という奇策によって圧倒的な力の差を覆そうとする「私」だったが、それは蜘蛛の魔物すべての祖である魔王「アリエル」との敵対と同義だった。会敵すなわち死を意味する埒外の存在を前にして、「私」は事前に得ていたスキルや仕込みを駆使して生き延びながらアリエルの戦力を削っていき、ついにはマザーを倒す。 満を持してやってきた人里近郊で、転生者のひとり「ソフィア・ケレン(根岸彰子)」に出会った「私」だったが、生来の人付き合いの苦手な性格と魔物の姿もあって赤ん坊だった彼女の窮地を救うものの、それ以上の接触は行わなかった。奇しくも「私」は現地宗教「女神教」の教義との一致と、かねてから行っていた善行もあって神獣と見なされ現地民から崇め奉られることになってしまう。 悪い気がしなかった「私」は引き続き慈善活動を行うものの、折悪くソフィアの属する国「サリエーラ国」は敵対国やエルフによる謀略戦の最中だった。陣営の首脳たちが「私」の正体について思案を巡らせ、またそれぞれの目的をもって絵図を描くなか、事態を完全に把握していたわけではない「私」は戦争の引き金を引いてしまう。「私」は訪れた戦場で大量の経験値を得るものの、予想外のアリエルの乱入を受けて最大の危機を迎える。 事前の仕込みもあってかろうじて生還した「私」はかねてから目標にしていた半人半蜘蛛の魔物「アラクネ」への進化を達成するが、直後ソフィアが危機に陥っていることに気づき、おっとり刀で駆け付ける。そこでソフィアを殺そうとしていたエルフの族長「ポティマス・ハァイフェナス」はエルフに似つかわしくない機械の身体を持っており、この世界屈指の力を持つ「私」をして拮抗する戦いを演じた強敵だったが、今度は敵対から同盟へと「私」への態度を変化させたアリエルにその場を救われる。双方はわだかまりを捨て手を取り合うのだった。 それからアリエルは「私」と連れたって本来の目的を達成すべく、魔族領へと帰還する旅をはじめる。ソフィアと、彼女の下に唯一残された従者「メラゾフィス」をそのままにしてはおけない義侠心や同郷のよしみもあり、ふたりを加えその足に合わせての旅はゆるやかなものだったが、ソフィアたちを間に挟むことで一行の雰囲気は次第に和やかなものへと推移していく。 「私」がアリエルの眷属である「パペット・タラテクト」の姉妹たちを人間さながらに改造しているさなか、アリエル達はサリエーラ国に対する戦争の黒幕であった神言教教皇「ダスティン」との非公式での面談を行っていたりと分かれて行動していたが、管理者「ギュリエディストディエス」から「私」のもとに急報が飛び込んでくる。「マザー」との戦いで活躍した「私」の意識の分身「並列意思」が大量の蜘蛛の群れを引き連れ、街を襲っているのだという。二つ返事で討伐を引き受けた「私」は自分の意思を無視して暴走する「並列意思」たちに不快なものを感じ、そのことごとくを斬って捨て事態を解決に導くのだった。
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