「私がここを統制している」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 07:07 UTC 版)
「アレクサンダー・ヘイグ」の記事における「「私がここを統制している」」の解説
1981年3月30日に起きたレーガン大統領暗殺未遂事件に続けて、ヘイグはレーガン大統領の入院の結果として「私がここを統制している」と記者団の前で主張した。 紳士諸君、合衆国憲法に従えば、大統領、副大統領、そして国務長官がこの順にいる。もし大統領が副大統領にその指揮を移管した場合には副大統領が権限を有する。大統領はそうしなかった。この時点より副大統領の帰りまでは、ここホワイトハウスを私が統制しており、副大統領と密接に連絡を取っている。もし何か事が生じたなら、もちろん、私が彼と相談する。 — Alexander Haig、Alexander Haig, autobiographical profile in TIME Magazine, April 2, 1984 ヘイグはアメリカ合衆国大統領の継承順位と、大統領が任務遂行不能となった時にどうするかを規定する憲法修正第25条との双方に関して憲法の解釈を誤った。ただし副大統領と国務長官の2つの役職の間の下院議長と上院仮議長(当時はJ・ストローム・サーモンド、共和党の上院議員)が大統領代理となるためには連邦法(3 U.S.C. 19条)の規定上その職を辞する必要が生じ、単にブッシュ副大統領がすぐに対応できないということのみを考慮した場合、その実現性は乏しかった。つまりヘイグの言明は法の下の実情を必ずしも示してはいないが、政治的な実情を反映したものであった。ヘイグは後に次のように語った。 私は承継のことを言っていたのではなく、行政府のことを語っていたのであり、誰が政府を運営しているかだった。それが問われた質問だった。「大統領が死んだときに誰が継ぐか?」という質問ではなかった。 — Alexander Haig, Alexander Haig interview with 60 Minutes II April 23, 2001
※この「「私がここを統制している」」の解説は、「アレクサンダー・ヘイグ」の解説の一部です。
「「私がここを統制している」」を含む「アレクサンダー・ヘイグ」の記事については、「アレクサンダー・ヘイグ」の概要を参照ください。
- 「私がここを統制している」のページへのリンク