《破綻》の正しい読み方
「破綻」の正しい読み方
「破綻」の正しい読み方は、「はたん」である。「綻」の字の音読みは「たん」である(「てい」や「じょう」ではない)。「掟」「錠」「淀」「碇」との混同に注意されたい。「破綻」の意味解説
「破綻」とは、ものがほころびやぶれること、修復できない状態になること、元の状態が維持できず行き詰ってしまうこと、などを意味する語。具体的な物体が壊れることも、抽象的な関係や体制が壊れることも、どちらを指す意味でも使える。とはいえ現代では「経営破綻」「財政破綻」「論理の破綻」「パートナーシップの破綻」というように抽象的な関係の崩壊を指す意味で用いられる場合が多い。「破綻」の「破」は「やぶる・やぶれる」、「綻」は「ほころびる」と訓読みする。破も綻も類義の字である。類義語を併置した2字熟語は、漢語としてはよくある構成である。
「破綻」の類語・用例・例文
「破綻」の類語には、「瓦解(がかい)」や「破滅(はめつ)」のほか「壊滅(かいめつ)「崩壊(ほうかい)」などが挙げられる。どの語に関しても、壊れてなくなるような意味合いになる。「瓦解」とは一部の乱れから全体が壊れることを指す。「破滅」や「壊滅」はだめになり成り立たなくなった状態である。「崩壊」は建物が崩れて壊れたときに使うことが多い。そのほか「挫折(ざせつ)」「破産(はさん)」も類語に当てはまる。「破綻」とは似ているけれども、それぞれ少しニュアンスが異なるので気を付けて使い分けたい。・残念ながら私達夫婦の結婚生活は破綻してしまい、離婚に至った。
・重要ポジションの彼がいなくなったことにより、団体組織に瓦解が生じた。
・丈夫だと思っていた機能だが、まさかの打撃で破滅寸前状態である。
・阪神大震災でこの商店街地域は壊滅してしまった。
・将来的に何らかの災害が起きたとしても、この建物に関しては崩壊を防ぎたいものだ。
・どんな人生にも一度や二度の挫折はある。
・一時期はあんなに売り上げがあったのに、破産してしまった。
「破綻」の英語用例・例文
「破綻」を英語で表現すると、「breakdown(崩壊・挫折)」や「collapse(崩壊する)」といった言い方になる。そのほかにも「 bankruptcy(破産) 」という語は、経営が破綻するなどの使い方で活用される。ただし「 bankruptcy(破産) 」は金銭的な物事に特化したニュアンスになるため、破綻そのものの意味合いとは多少異なってくる。- 《破綻》の正しい読み方のページへのリンク