《確り》の正しい読み方
「確り」の正しい読み方
「確り」の正しい読み方は「しっかり」である。間違った読み方:「しかり」「かくり」「たしかり」などとは読まない。
似た音の言葉で「しかり」という言葉があるが、こちらは漢字表記では「然り」であり、「その通り」「同様だ」という意味を持っている。具体的な用例としては「逆もまた然り」「〇〇もまた然り」という表現で使われる言葉であり、「確り」とは読み方が似ているが、意味や用法が異なるため注意が必要だ。
「確り」の意味解説
「確り」の主な用例と意味は以下の通りである。1.強固な状態、安定している状態を示す。
・簡単にほどけることがないよう、確りとロープを結ぶ
・作業を始める前に、確りと足場を固める
2.物事に対して確実に取り組むさまを示す。
・入学試験に備えて確りと勉強する
・あの会社と取引を開始するかどうか判断するため、経営状態を確りと調査する
3.意識や思考がはっきりしている状態を示す。
・転んで頭を強く打ってしまったが、意識は確りしている
・両親も老いたが頭の回転は確りしている
4.人間性が信頼できるさまを示す。
・彼は確りした男だから安心だ
・彼が勤めているのは確りとした会社だ
5.物事が十分であるさまを示す。
・確りと朝ご飯を食べる
・今日の大会に備えて確り睡眠をとった
6.相場が上昇局面にあるさまを示す。(証券用語)
なぜ「しっかり」と読むのか・理由
「しっかり」という言葉は、金沢で使われていた「しっかいやさん」が語源だと言われている。「しっかいやさん」とは反物から着物を作るまでの工程で仕事をする職人達の間で立ち回り、顧客の要望通りの着物に仕上げていくプロデューサーのような仕事である。この仕事は各工程の知識はもちろん、顧客の要望を深く理解することが求められる仕事であり、その仕事のさまを表す言葉として「しっかり」が使われるようになったと言われている。また「確」という字は、「石」という偏と「隺」というつくりから構成されており、堅い石を表している。そこから「たしかである」「まちがいない」「信頼できる」といった意味で、「しっかり」という言葉に使われるようになった。
「確り」の類語・用例・例文
「確り」の類語かっちり、がっちり、がっしり、しかと
用例/例文
・プラモデルのパーツをかっちりとはめ込む
・試合終了後、相手チームの選手とがっちりと握手を交わす
・重量鉄骨構造のこの家は、がっしりとした造りをしている
・先方の意向をしかと受け止める
「確り」の英語用例・例文
「確り」の英語tightly, definitely, firmly,
用例/例文
・Please tie the rope tightly:ロープを確り縛ってください
・I definitely refused:私は確りと断った
・Check firmly:確りチェックする
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