《生業》の正しい読み
「生業」の正しい読み方
「生業」は「なりわい」と読む。生業は「熟字訓」と呼ばれている読み方であり、それぞれの漢字に音が振り分けられているわけではない。あくまでも「生」と「業」をつなげたときにだけ「なりわい」という読み方が生まれる。そのため、難読語に分類されることも多い。「生業」の意味解説
「生業」は生計を立てるための職業である。あるいは、家業や伝統的に受け継がれている役割を「生業」と呼ぶこともある。基本的に、生業はお金を稼げる手段になっているものだといえる。なぜ「なりわい」と読むのか・理由
「生業」という言葉は最初に、「生」と「業」という漢字を組み合わせるところから始まったと考えられている。つまり、「生きるための職業」を表す単語として「生業」は誕生した。本来なら、音読みで「せいぎょう」と読むのが一般的だった。しかし、日本語では漢字を並べた後で、強引に訓読みへと直す熟字訓という読み方がある。その結果、「生業」は「なりわい」との読みになった。「生業」の類語・用例・例文
「生業」の類語には「職業」「仕事」「家業」「稼業」などがある。いずれも、お金を稼ぐための手段という点が共通している。ただし、生業には「一生をかけて貫く目的」とのニュアンスも含まれている。本人が強い使命感、義務を感じながら続けていく仕事や職業が生業だといえるだろう。以下、生業を用いた例文である。「この一家は代々、花火を生業にしていた。危険も大きく、習得に時間のかかる仕事だ。だからこそ、達成感はすさまじい」
「人生は長い。自分なりの生業を見つけたい。そうでなければ、退屈な晩年を過ごすことになってしまう」
「好きなことを生業にしたいと彼女は願ってきた。少女のころから親しんできたネイルアートが、彼女に夢を与えてくれた」
「俳優を生業にして、早くも10年が経った。最初のうちはまったくの無名だったが、このごろは町で声をかけられる機会も増えてきた」
「生業」の英語用例・例文
「生業」は英語で「livelihood」「occupation」などと書く。以下、英語における「生業」の例文を挙げていく。The number of people making a livelihood from street performances has decreased. The people at this circus are very rare professionals. Everyone will be pleasantly surprised.(大道芸を生業にしている人は減ってきた。このサーカスにいる人々は、とても珍しい専門家だ。誰もが心から驚かされるだろう)
From a young age, he was indoctrinated into gun trafficking. He knew he had no choice but to make an occupation of crime. That's why he desperately remembered the words of the adults.(少年時代から、彼は銃の密売を教え込まれてきた。彼は犯罪を生業にするしかないと気づいていた。だから、大人たちの言葉を必死で覚えてきた)
I've been cooking for a livelihood, and I think it's really good. But I was also interested in other ways.(私は自分が料理を生業にしてきて、本当に良かったと思っている。しかし、別の道にも興味はあった)
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