《生》の正しい読み方
「生」の正しい読み方
「生」の読み方には、音読みで「セイ」や「ショウ」、訓読みでば「なま」「き」「い(-きる)」「う(-まれる)」「は(-える)」「な(-る)」および、さらに「生憎(あいにく)」の語に限り「あい」という読み方をする。「生」の意味解説
「生」には複数の意味が含まれている。まず、「はえる」や「はやす」ということから、草木が芽を出すという意味を持つ。「うむ」「うまれる」は、基本的には子を出産するときに使われるが、モノ作りを行う業界では新しいものを作ることを「生んだ」と言うケースもある。「小生(しょうせい)」というように自分のことをへりくだる自称としての意味も含まれている。「生」を「なま」と読む場合、ありのままであること、直接その場で見たり聞いたりすること、また「生返事」というように主に名詞に付いて、中途半端でいい加減であるという意味を表す。なぜ「生」と読むのか・理由
「生」という漢字はもともと草の生え出る形を表した象形文字であった。そこから人や動物、植物などが生まれる姿を指して「うまれる」や「そだつ」「いきる」といった読み方がされるようになった。中国の青銅器には「百生」と刻まれている。この文字は「ひゃくせい」と読まれ、「民や人、命などを表す言葉」として使われていた。そのため「生命」や「生活」「余生」などの人に関する言葉は「せい」と読ませるものが多いと考えられる。「生」の類語・用例・例文
「生」が生きることを指す言葉である場合は、「生命」や「命」が類語に含まれる。「なま」と読ませる場合の類語として挙げられるのは、「新しい」や「旬」、「新鮮」などの言葉だ。これらの言葉は「できたばかりで時間が経っていない」という意味を持つ。「なま」という読み方には「嘘や偽りのないこと」という意味を含むケースもある。そのような意味を持つ場合は「本物」や「真実」「本音」などの言葉が類語として使われる。「政治家には国民の生の声を聞いて欲しい」といった使い方をすることが多い。「生の歌声を聞くと感動する」といった使い方もあるだろう。「生」は熟語になるパターンが多いと言える。「せい」と読む場合は「生活していくためには労働も必要になる」「生命が誕生する瞬間に立ち会える」という使い方もある。「我が子は今日も元気に生きている」といたように送り仮名をつけた文章も多い。「庭には雑草が生えている」といった文章を書くこともあるだろう。
「生」の英語用例・例文
「生」を「せい」と読む場合は「life」や「living」といった英単語を使うことが多い。「なま」といった読み方の場合は「raw」や「native」といった英語を使う。「生あるもの」を英語にする場合は、「all living things」と英訳するのが適切である。「生まれる」なら「be born」という英語になるが、「生きている」という意味を伝えたい場合には「be alive」と表記する。「I listened to live music.」は、「生の音楽を聴いた」という英文になる。「生える」という言葉は「grow」という英単語を使うため、「庭には草が生えている」なら「There is grass in the garden.」とするのがいいだろう。
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