《生家》の正しい読み方
「生家」の正しい読み方
「生家」の一般的な読み方は「せいか」である。「しょうか」と読むこともある。「せいけ」や「しょうけ」などとは読まない。「生」を「ショウ」と読むのは呉音である。呉音で読む語彙は仏教の用語に限られる場合が多いが、「生」の字については「一生」「誕生」のように現在でも一般的に用いられる言葉が多い。
「生家」の意味解説
「生家」とは、その人の産まれた家のことをさす。自分自身でも他人でも、その人自身が生まれ育った家のことである。女性においては嫁いで姓が変わった場合に、主人の実家は生家とは言わない。自分の実家が生家になる。また生まれた建物自体も生家と呼ぶので、今現在その建物に身内が住んでいなくとも生家であることに変わりはない。ただし建物が売却されるなどの理由でなくなっているのであれば、残念ながら生家はないことになる。なぜ「生家」と読むのか・理由
「生家」を「せいか」と読むのは、漢音読みである。漢音読みとは、漢字を音読みする読み方のことだ。一方で間違いではないものの稀な読み方の「しょうけ」は、呉音読みになる。呉音「しょう」と漢音「か」が組み合わさった読み方はやや不自然で、あまり読まれることはない。「せいけ」と読むのは漢音読みが自然であるゆえだ。「生家」の類語・用例・例文
「生家」の類語としては、「故郷(こきょう)」や「出身地(しゅっしんち)」、「実家(じっか)」などが挙げられる。「故郷」や「出身地」は、生まれ育った場所や土地を意味する。「実家」においては、親が住んでいる家という意味になるので少し違いもある。また一見「婚家(こんか)」も類語に捉えがちだが、婚家は嫁いだ家のことである。生家は自身が生まれた家のことなので、婚家は対義語になるので注意が必要だ。そのほか「自宅(じたく)」「私宅(したく)」なども類語と言えないこともないが、生まれ育った場所から引っ越して一人暮らししている場合などは意味が異なってくる。あくまでも、「生まれ育った家」であることが条件だ。・私の生家は田舎であるため、都会での生活に慣れていない。
・懐かしい故郷に10年ぶりに帰ることになり、幼少期に遊んだ幼馴染にも会えそうである。
・彼の出身地は私の生家と偶然同じ地域のようで驚いた。
・実家には滅多に帰らないのだが、このたび母の調子が良くないと知らせを受けて帰省することに決めた。
「生家」の英語用例・例文
「生家」は英語では「parents」や「parents’ home」、もしくは「parents’ house」になる。parentsには「親」、houseは「家」をさすので、「両親が住む家」という意味合いである。よって「生まれたときに住んでいた家」という意の「生家」に近い表現と言える。さらに「born」や「birth」を用いることで、より「出生した」という意味合いに近づくだろう。・This is the house where she was born(これが彼女の生家である)
・I stayed in my parents’ home and loosened up in summertime.(夏の間、私は生家にて滞在していた)
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