《生来》の正しい読み方
「生来」の正しい読み方
「生来」は「せいらい」、または「しょうらい」と読む言葉である。どちらの読み方も正しいが、「しょうらい」という読み方は、招き寄せることを意味する「招来」やこれから先の未来を意味する「将来」と同じ読み方となり、意味が通じないこともあるため一般的には「せいらい」と読む方が多い。「生来」の意味解説
「生来」には、生まれつき、生まれてからこのかた、という意味がある。なお、前者は生まれつき持っている性格や性質ということであり、後者は生まれてから現在までという意味で使われるため、文章にする時は間違えないように気を付ける必要がある言葉だ。なぜ「生来」と読むのか・理由
「生来」の「生」は「せい」「しょう」、または「い(きる)」という読み方がある。そして「来」は「らい」「く(る)」「き(た)」などの読み方が存在する。「生」は「生きる」や「生まれる」のように、生きることや子供が生まれることを意味していて、「来」はこのかた、過去から今までということを表している。そのためこの二文字を合わせた「生来」は、生まれつき、または生まれてから現在を表現する言葉として使用されているのである。「生来」の類語・用例・例文
「生来」の類語には「天賦」や「素質」、「天分」や「元来」などがある。「天賦」は生まれつきの才能であり、「素質」は生まれつき備わっている性質、「天分」は天から受けた才能や性質を意味していて「元来」はもともと、始まりから、という意味となる。このうち、「素質」と「元来」は「生来」ととても似ている意味を持つが、「素質」は持っている性質のパワーが弱く変動的で、「元来」は逆に始まりから変わることのない普遍性を持つ言葉である。よって、「生来」は「素質」と「元来」のちょうど中間地点にある、生まれ持ち築き上げてきた流動的な言葉となる。例文としては、「彼の活発さは生来の気質によるものだ」や「生来、体は丈夫な方なのですが、花粉症だけは毎年かかってしまいます」などが挙げられる。なお、生まれてから現在を表す意味としての「生来」は、「彼女は生来、この試合で負け知らずなんだ」などが例文となる。
「生来」の英語用例・例文
「生来」は英語にすると「natural」や「by nature」、あるいは「naturally」や「genuinely」などとなる。例文には「She is by nature curious.(彼女は生来好奇心が強い)」や、「He is by nture a very kind person.(彼は生来とても親切な人なんです)」などが挙げられる。また、「You are genuinely interested in people.(あなたは生来の人間好きなのね)」なども例文となる。また、「生来」は他にも「innate」や「inborn」「hard-wired」など多数の単語が存在する。- 《生来》の正しい読み方のページへのリンク