《事由》の正しい読み方
「事由」の正しい読み方
「事由」は「じゆう」と読む。日常生活で使うことがほとんどなく、言葉自体を認識している人は少ない。そのため、難読語に分類されることもある。「事由」の意味解説
「事由」の主な意味は「何事かが生じた理由、原因」である。トラブルや事故など、ネガティブな事柄について「事由」を使うことが多い。また、「事由」には法律の専門用語としての側面もある。法律上の問題が起こっている際、その理由、原因を「事由」と呼ぶ。ただし、あくまでも、法律の話では「事由」が使われるだけであり、それ以外の場面で使用不可とは限らない。ビジネスシーンや公の場でも「事由」は用いられる語句である。そのほか、契約書や規約書などでも、「事由」は積極的に使われてきた。なぜ「事由」と読むのか・理由
「事由」は「事(ジ)」「由(ユウ)」ともに音読みであり一般的な二文字の漢字の読み方と言える。「事」と「由」の間には、主語と述語、動詞と目的語といった関係性がない。2つの名詞を音読みでつなげて、「事柄の理由」という意味を表している。「事由」の類語・用例・例文
「理由」「原因」「根源」「事情」などは、いずれも「事由」の類語である。これらの言葉は「事象が起きたきっかけ」「責任の所在」などを意味している。そのため、「事由」とこれらの言葉を入れ替えても、日本語としての間違いにはなりにくい。ただし、「事由」は形式的なニュアンスを持っており、公的な文書や法律的なやりとりで頻出する。他の類語はカジュアルな場面でも使える言葉なので、形式が重んじられる際に用いるのは望ましくない。そのほか、「理屈」「経緯」のように、「事象が起きた筋道」という意味の言葉も「事由」に近い。しかし、これらの語句も日常会話のような響きを持つ。文書の体裁を整えるには、「事由」が相応しいといえるだろう。以下、「事由」を使った例文を挙げていく。「夫に起因する事由で、離婚にいたった。妻が慰謝料を請求するのは当然だ」「退職事由が明確でないと、会社は認めてくれないだろう」「賠償責任を争ううえで、器物破損が起こった事由は重要だ」「事由」の英語用例・例文
まず、「理由」「原因」に近い意味での「事由」ならば、「reason」という英単語が近いだろう。次に、「理屈」「経緯」という意味では「logic」という英単語が該当する。なお、「logic」は英語の中でもややフォーマルな表現である。以下、英語での例文を挙げていく。The reason why he hit his brother was the trouble of inheritance.(彼が弟を殴った事由は相続のトラブルだった。)Show me the reason or admit your lost.(事由を示せないなら、敗訴を認めなさい。)Loosing the temper is not persuasive logic.Find out more.(激怒したことは説得力のある事由にならない。もっと調査しよう。)- 《事由》の正しい読み方のページへのリンク