《人流》の正しい読み方
「人流」の正しい読み方
「人流」とは「じんりゅう」と読む。「人流」の意味解説
「人流」には2つの意味がある。まず、多くの人が移動するときの流れである。次に、ある空間での動線も「人流」と呼ぶ。なぜ「人流」と読むのか・理由
「人流(じんりゅう)」は「人(じん)」と「流(りゅう)」という、2つの漢字の音読みから成り立っている。おおまかには「人の流れ」という意味である。漢字を音読みにしてつなげることで、意味が強調された。「人流」の類語・用例・例文
「人流」の類語には「動線」がある。「動線」を「人流」と呼ぶこともあり、2つの意味はかなり近い。ただし、「人流」は大勢の人というニュアンスが含まれている。「動線」は少人数を対象にしている場合でも使われる言葉だ。さらに、「大衆」という類語もある。大勢の人が集まっている状態を指す点では、「人流」と「大衆」は共通している。違いを挙げるなら、「大衆」は人々が集まっている状態を指す。あるいは、「世間一般の人々」の言い換えでもある。「人流」は大勢の人々が移動しているときに使う。以下、「人流」を使った例文である。「感染症を抑えるには人流のコントロールが必須だ。入場制限をかけたり、公共交通機関の時間をずらしたりしなければならない」
「渋谷の人流はゆっくり動いていた。ここまで混雑していると、急ぎたくても急げないのだ」
「いつの間にか、ロックフェスティバルの人流は少なくなっていた。寂しいことだが、日程の終わりが近づいている」
「私は休日をつぶしてまで都会に行きたくない。用事がないし、何よりも人流が苦手なのだ」
「人流」の英語用例・例文
「人流」を英語に直訳すると「flow of people(人の流れ)」となる。「動線」の意味で「人流」を使うなら、「line of flow」とするのが適切だ。以下、英語における「人流」を使った例文を挙げていく。We have to somehow stop the flow of people. This containment facility is not big enough to accommodate everyone. Do you have any suggestions?(どうにかして人流をせき止めなくてはならない。全員を受け入れられるほど、この収容施設は大きくないのだ。何かいい案はないだろうか)
The guards were appalled after being assigned to the scene. A lot of people are queuing in front of him. He has to handle this flow of people all by himself.(警備員は現場に配属されてから愕然とした。彼の目の前にはたくさんの人たちが行列を作っている。彼はたった一人でこの人流を処理しなければならないのだ)
In designing the factory, the management emphasized the line of flow. He intended to hire more employees than he had at his previous workplace. To improve work efficiency, he wanted to make better use of space.(工場を設計するにあたり、経営者は人流を重要視した。これまでの職場よりも、彼は従業員を増やすつもりだった。作業効率を向上させるために、彼は空間を有効活用したかった)
《人流》の正しい読み方
「人流」の正しい読み方
「人流」の読み方は「じんりゅう」である。「人流」の意味解説
「人流」は「人の流れ」という意味で用いられる通俗的な語彙である。統計などの分野において「大勢の人がどこでどのように移動したのか」を指す意味で用いられることが多い。そして、将来的に発生することが予想される人の移動や、過去に人が移動した際の痕跡など、人の流れであれば、ひと通り人流と表現することができる。基本的には、大勢の人の移動を指すための言葉であるが、人の移動が少ないことを表現する際にも用いられる。なぜ「じんりゅう」と読むのか・理由
複数の漢字で作られた熟語は、音読みで統一するのが基本であるため、「人流」の読み方は「じんりゅう」となる。「人」という字には「にん」と「じん」の音読みがあるが、「にん」は、何らかの動作をする人を指す場合の読みだ。そして、「人流」は、特に動作をしていない、ただの人の流れを表す言葉である。「流れる」という動作をしている人を表現するわけではないため、「にん」ではなく「じん」の読みが採用されている。また、「流」には、「りゅう」ではなく「る」という読みもあるが、「る」だと、「伝わる」「さすらう」「刑罰として流される」という意味合いとなる。いずれも、人の流れを示す「人流」の表現には不適格であるため、「る」ではなく「りゅう」を使用している。
「人流」の類語・用例・例文
「人流」は基本的に、人の流れそのものを指すために使用する。例文を作ると、「今日の人流は予想外の動きを見せていた」「この場所で人口統計を取るには、人流を把握しなければならない」「先月はこの場所に訪れる人の数が少なかったが、人流の変化が影響しているのかもしれない」といった形になる。「人流」の類語としては、「動線(どうせん)」が挙げられる。人の移動を予測し、その経路を線で表したものである。1人だけの移動経路も動線と表現するが、駅や商業施設など、数多くの人が訪れる場所での動線は、人流の経路を指すこととなる。したがって、大勢の人が移動する場所で、事故予防などのために動線を考えるということは、人流を予測することと同義である。そして、「道筋(みちすじ)」という類語もある。動線と同様に人が移動する経路を指す言葉であり、人流と組み合わせて使用されることは多い。
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