酒乱
酒乱
酒乱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/01 04:03 UTC 版)
酒乱(しゅらん)は、飲酒をきっかけに異常な興奮状態となり、粗暴な発言をしたり、無意味または理不尽な暴力を振るったりするなどの問題行動を起こすこと、またそれを起こす人のことである。意識障害の一種で、このような行為に及ぶ人が必ずしも多量に飲酒しているわけではなく、人によっては少量の飲酒でもこのような行為に及ぶこともある。時間が経過し、酔いがさめれば過去の発言や暴力行為を記憶していないことも多い。
- ^ “原因は遺伝子? 酒乱になる人とならない人、何が違う”. 日経gooday. 2018年7月23日閲覧。
- ^ “e-ヘルスネット 酔い方の異常”. 厚生労働省. 2018年7月23日閲覧。
- ^ 外村繁「梶井基次郎に就いて」(評論 1935年9月号)。別巻 2000, pp. 62–63に所収
- ^ 檀一雄『小説 太宰治』岩波現代文庫、40頁。
酒乱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 08:08 UTC 版)
22歳のとき、『白痴群』の同人の村井康男、阿部六郎と酒を飲んだ帰り、沿道の家の外灯を傘で叩き壊した。家の主人の町会議員は3人の後をつけ、交番につきだしたが、村井と阿部は教師だったため5日で釈放された。しかし身分がはっきりしない中也は15日間も留置された。警官への恐怖が後まで残ったという。 青山二郎は死別した夫人の弟にバー「ウィンゾア」を出店させていた。常連は小林秀雄、井伏鱒二、大岡昇平ら若い文人たちだったが、中也が毎日顔を出し、誰かれかまわず絡んだり喧嘩をふっかけるので、1年でつぶれてしまった。 坂口安吾は「ウィンゾア」で中也と知り合った。中也はお気に入りの女給が安吾と親しいのが気に入らず、いきなり殴りかかったが、大柄な安吾から少し離れたところから拳を振り回しているだけだったので、安吾は大笑いした。 大岡昇平は『白痴群』の同人会で酔った中也に殴られたことがあった。他にも中村光夫は「お前を殺すぞ」と言われビール瓶で殴られたことがある。 吉田秀和は著書の中でレコードを購入した後に余った金で酒を飲もうとする中也を無理やり自宅へ連れて帰り、共に音楽に耳を傾けたエピソードを記している。 太宰治は同人誌「青い花」を創刊するにあたり、檀一雄や中也を誘った。東中野の居酒屋で飲んでいると中也は「青鯖が空に浮かんだような顔をしやがって」「お前は何の花が好きなんだい」と絡みだし、太宰が泣き出しそうな声で「モ、モ、ノ、ハ、ナ」と答えると、「チエッ、だからおめえは」とこき下ろした。「青い花」は1号で終わり、太宰は「ナメクジみたいにてらてらした奴で、とてもつきあえた代物じゃないよ」と中也を拒絶するようになったが、中也の死に対して太宰は「死んで見ると、やっぱり中原だ、ねえ。段違いだ。立原は死んで天才ということになっているが、君どう思う?皆目つまらねえ」と才能を惜しんでいる。
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酒乱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 07:43 UTC 版)
平生はその手腕を買われていた黒田だが、一度酒を飲むと必ず大暴れする酒乱であったと言われている。前述のように酔って大砲を誤射して死亡者を出したほか、最初の妻を斬殺した疑いもかけられた。また、酒席で暴れ武術家(柔術家)としても知られていた木戸孝允に取り押さえられ、毛布でくるまれたうえ紐で縛られて、簀巻きのまま自宅へ送り返された。以来、「木戸が来た」というと大人しくなったという。
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「 酒乱」の例文・使い方・用例・文例
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