謡
謡
- 白情(※ママ)セシコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・静岡県〕
- 刑事巡査其他ノ取調べニ際シ、犯罪事実ノ自白ヲナスヲ云フ。〔第四類 言語動作〕
- 刑事巡査其他の取調べに際し犯罪事実の自白をなすをいふ。〔犯罪語〕
- 詑る。白状する。
- 〔的・犯〕白状すること、宣伝することなどにいふ。「ウタハセテヤル」と云へば「白状させてやる」といふことになる。「ゲロ」「オガム」に同じ。
- 詑る、白状する。
- 刑事巡査其他の取調べに際し犯罪事実の自白をなすをいふ。
- 〔隠〕刑事、巡査、其の他の取調べに際し犯罪事実の自白をなすこと。
- 白状する。
- 自白又は泣く事を云ふ。
- 原意は「泣く」と云ふ意なれども転訛して、陳謝する。白状するの意。総括して云へば「降伏する」の意。
- 泣く。中津 博徒、不良虞犯仲間。
- 取調に際し自白すること。多治見 不良仲間。
- 〔犯〕取調べを受けて犯罪事実の自白をすること。
- 泣く、自白する。〔一般犯罪〕
- 自白する。〔掏摸〕
- 白状する、あやまる。香具師にとって最も恥とすること。なにかごたごたでサツにパラレても決して、うたはないことになっている。うたうは、秘密をばらすことにも云うからである。用例「野郎をウタワせてしまえ」(野郎をあやまらせてしまえ)とか「たとえゴロ(けんか)に負けたって、やり(一寸も)もウタウものか」とかいう時に使う。〔香具師・不良〕
- 泣く、自白。「歌う」の形容。〔盗〕
- 原意は「泣く」ということ。転訛して「陳謝する。白状する。」こと。「うたわす」は陳謝させる。白状させるの意。
分類 ルンペン/大阪、一般犯罪者、不良仲間、博徒、不良虞犯仲間、掏摸、犯罪、犯罪者、犯罪語、的/犯、盗/犯罪、露店商、静岡県、香具師、香具師/不良
謡
謡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 02:24 UTC 版)
能における声楽部分である謡を謡曲と言い、大別するとシテ、ワキ、ツレなど劇中の登場人物と、「地謡(じうたい)」と呼ばれる8名(が標準だが、2名以上10名程度まで)のバックコーラスの人々である。劇中の登場人物の謡はそのまま登場人物の科白となる。一方、地謡は登場人物の心理描写や情景描写を担当しているが、場合によってはシテの感情を代弁してうたうこともあり、シテ・ワキ・ツレ・地謡が掛け合いをするケースもある。 地謡は地謡座で前後二列になり、舞台を向いて座る。各々扇を持っており、謡う際にはそれを構え、休みの際には下ろす。地謡は地頭(じがしら)と呼ばれる存在がコンサートマスターのような役割を果たしており、以前は一番左前に座していたが、全体を統率するために後列中央に位置するようになった。 能と違って、科白劇である狂言ではいつでも地謡や囃子方が登場するわけではない。必要な演目の必要な部分にだけ出演するという形を取る。また舞台後方に4人程度が並ぶことが多い。翁のときだけは囃子方の後方に座る。 新作能を除くと謡に用いられている言葉は室町期の日本語である。謡は節回しのある部分(フシ)と節回しのない部分(コトバ)とに分けることができる。節のある部分には拍子合と拍子不合がある。コトバは通常の科白、対話に相当し、候文体で語られ、役を演じる者(シテ、ワキ、ツレ)だけが発声する。コトバであっても、現代人の感覚からすればかなり大げさな抑揚がついており、しかもその抑揚が型として固定している点である。能におけるすべての言語表現には、いかにこれを発話・歌唱すべきかという楽譜(謡本)があらかじめ用意されているが、細かい点は師伝により習得される。地謡はかならず節のある謡をうたう。また役を演じる者同士の対話であっても、ある点までコトバのやりとりであったものが、役柄の感情の高潮によって途中から節のついた謡へと切替わることが少なくない。 謡とは、八世観世銕之亟によれば「七五調を基本にした長い詩」である。七五調で書かれた12文字を一行として、八拍子でうたわれる。ただし八拍子から外れたリズムで謡われる部分もある。「拍子合」(ひょうしあい)では、拍子に当たる文字と拍子に当たらない拍子の間の文字が交互にくるために、八拍子には16文字が入るわけであるが、標準的な七五調で2拍3文字+1字分の「モチ」(または「ノベ」)と呼ばれる伸ばした間で謡うのを「平ノリ」(ひらのり)、1拍2文字で文字が続いて(モチが減って)強弱のノリがつく部分を「中ノリ(修羅ノリ)」、1拍1文字で謡うのを「大ノリ」と呼ぶ。八拍子から外れているリズムの謡は「拍子不合」(ひょうしあわず)と呼ばれる。拍子不合の謡では、節回しを大きくたっぷり謡い、節の無いところはすらすら謡う。また拍子不合であっても、謡と囃子は全く無関係ではなく、おおよその寸法や位、雰囲気などにおいて絶妙な関係を保っている。 後述する「能の略式演奏」では、囃子方を伴わずに謡う場合も多く、そのときは拍子を意識しないでかなり自由に謡える。これを「素謡」といい、囃子にあわせて謡う「囃子謡(拍子謡)」と区別している。素謡では、いわゆる「モチ」を省いたり、拍子不合の謡のように節回しをやや大きく謡うことが行われている。仕舞謡では、足拍子のある部分を拍子謡で謡う以外は素謡として謡う。しかし囃子謡であっても、拍子の縛りの中でもなるべく節を大きく謡い、「モチ」はなるべく目立たないように謡うのが上手い謡い方とされている。また囃子の手の名称から、厳密にモチをつけて謡う「ツヅケ謡」と、モチを謡わなくても囃子が合わせられる「三地謡(みつじうたい)」に区別されている。 能の発声法は、もちろん演者により様々な個性があるが、分厚い声を出すことや子音を長く謡おうとするところに特徴がある。「上の声と下の声を同時に出す」といわれ、音階は上の声で表現するが、下の声で声の厚みや迫力、安定感を表現する。謡は場面によって「弱吟」(よわぎん)と「強吟」(つよぎん)の2種類に分かれている。同じく八世観世銕之亟によると、「弱吟」は細かい音階をもつメロディアスな表現、「強吟」は音の迫力を強調した表現とされる。「弱吟」と言っても弱く謡うわけでない。室町時代の能は弱吟のみで演奏されていたが、江戸時代になって音階が簡素化され、強吟の謡い方が考え出された。弱吟では、上音・中音・下音という基本音、上音の上にクリ音、甲グリ音(かんぐりおん)、下音の下に呂音があり、上音・中音にはウキ(浮き)音、中音・下音には崩し(くずし)音、このように様々な音階とそれを組み合わせた節がある。強吟では上音・中音と中音の崩(下の中音)・下音とが同音階になって、ウキ音が無くなるなど簡略化されているが、独特のはねあげるような節がある。
※この「謡」の解説は、「能楽」の解説の一部です。
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謡
出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 00:52 UTC 版)
発音(?)
名詞
- (うたい)能において、また舞囃子や仕舞などにおいて、詞章を節をつけて語ること。狂言(本狂言、ときに間狂言)の少数の演目にある、節をつけて語る部分も謡と呼ぶ。
- (うたい)能の詞章を、実際に上演するときと同じように節をつけて語ること。謡曲。幸若など、能と似たうたい方をする場合にも用いる。
接辞
熟語
謠
謡
謠
謠 |
「謡」の例文・使い方・用例・文例
- その童謡は世代から世代へと受け継がれてきた
- 童謡
- 民謡
- 私のレポートは童謡の歴史を概説したものだった
- 彼が現在、民謡協会の会長を務める
- 彼は最も偉大なアメリカの民謡歌手の1人だ。
- 作詞家と作曲家によって作られた歌謡曲は、結合著作物です。
- 彼らは伝統的な民謡を歌っています。
- 彼らは伝統的な民謡を歌って楽しみます。
- 私はカラオケで歌謡曲を歌います。
- それは日本の古い民謡との共通性を持つ。
- それは日本の古い民謡との共通性を持っている。
- それは日本の古い民謡と共通性を持っている。
- 日本民謡に興味はありましたか?
- 彼は、オペラはもちろんのこと、童謡すら歌えない。
- あなたは童謡のレコードのセットをさがしているそうですね。
- 民謡.
- 彼は太鼓の撥(ばち)を捌きながら美しい声で民謡を唄った.
- 歌謡曲は世相を反映する.
- 謡いを歌う
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