謡とは? わかりやすく解説

うたい〔うたひ〕【謡】

読み方:うたい

動詞「うた(歌)う」の連用形から》能の詞章また、これに節をつけて謡うこと。観世宝生金春(こんぱる)・金剛喜多などの流儀がある。謡曲


よう【謡〔謠〕】

読み方:よう

常用漢字] [音]ヨウエウ)(呉)(漢) [訓]うたい うたう うた

[一]ヨウ

節をつけてうたう。また、流行歌。うた。「歌謡俗謡童謡民謡俚謡(りよう)」

能楽のうたい。「謡曲

根も葉もないうわさ。デマ。「謡言

[二]〈うたい〉「謡物地謡素謡(すうたい)」


読み方:ウタイ(utai)

能の詞章、節。


読み方ウタイ

謡とは、フシメロディー)をつけて謡う(うたう)もののこと。

能は、セリフのすべてが謡となってます。
それゆえ日本のミュージカルオペラのようなものと言われることがあるのです。

このセリフ書かれた本を、「謡本うたいぼん)」と言います

関連用語


読み方:うたう

  1. 白情(※ママ)セシコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・静岡県
  2. 刑事巡査其他ノ取調べニ際シ、犯罪事実自白ヲナスヲ云フ。〔第四類 言語動作
  3. 刑事巡査其他の取調べ際し犯罪事実自白をなすをいふ。〔犯罪語〕
  4. 詑る。白状する
  5. 〔的・犯〕白状すること、宣伝することなどにいふ。「ウタハセテヤル」と云へば「白状させてやる」といふことになる。「ゲロ」「オガム」に同じ。
  6. 詑る、白状する
  7. 刑事巡査其他の取調べ際し犯罪事実自白をなすをいふ。
  8. 〔隠〕刑事巡査其の他取調べ際し犯罪事実自白をなすこと。
  9. 白状する
  10. 自白又は泣く事を云ふ。
  11. 原意は「泣く」と云ふ意なれども転訛して、陳謝する。白状するの意。総括して云へば「降伏する」の意。
  12. 泣く中津 博徒不良虞犯仲間
  13. 取調際し自白すること。多治見 不良仲間
  14. 〔犯〕取調べ受けて犯罪事実自白をすること。
  15. 泣く自白する。〔一般犯罪
  16. 自白する。〔掏摸
  17. 白状する、あやまる。香具師にとって最も恥とすること。なにかごたごたサツにパラレても決して、うたはないことになっている。うたうは、秘密をばらすことにも云うからである。用例野郎をウタワせてしまえ」(野郎をあやまらせてしまえ)とか「たとえゴロ(けんか)に負けたって、やり(一寸も)もウタウものか」とかいう時に使う。〔香具師不良
  18. 泣く自白「歌う」形容。〔盗〕
  19. 原意は「泣くということ転訛して「陳謝する。白状する。」こと。「うたわす」は陳謝させる。白状させるの意。

分類 ルンペン大阪一般犯罪者不良仲間博徒不良虞犯仲間掏摸犯罪犯罪者犯罪語、的/犯、盗/犯罪露店商静岡県香具師香具師不良

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/19 20:50 UTC 版)

(うたい)とはの声楽(言葉・台詞)にあたる部分のこと。また、それのみを謡うこともいう。大和田建樹によると、「うたう」という動詞の名詞形であるが、詠歌小唄などと区別するため「うた」でなくて「うたい」と読ませたという[1]江戸時代までは「謡」とだけ言い、「謡曲」という言葉が使われ始めたのはそれ以降である[1]




「謡」の続きの解説一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 02:24 UTC 版)

能楽」の記事における「謡」の解説

能における声楽部分である謡を謡曲と言い大別するシテワキツレなど劇中登場人物と、「地謡じうたい)」と呼ばれる8名(が標準だが、2名以上10程度まで)のバックコーラス人々である。劇中登場人物の謡はそのまま登場人物科白となる。一方地謡登場人物心理描写情景描写担当しているが、場合によってはシテ感情代弁してうたうこともあり、シテ・ワキ・ツレ・地謡掛け合いをするケースもある。 地謡地謡座前後二列になり、舞台向いて座る。各々扇を持っており、謡う際にはそれを構え休みの際には下ろす地謡地頭じがしら)と呼ばれる存在コンサートマスターのような役割果たしており、以前は一番左前座していたが、全体統率するために後列中央位置するようになった。 能と違って科白劇である狂言ではいつでも地謡囃子方登場するわけではない必要な演目必要な部分にだけ出演するという形を取る。また舞台後方に4人程度が並ぶことが多い。翁のときだけは囃子方後方に座る。 新作能を除くと謡に用いられている言葉室町期日本語である。謡は節回しのある部分フシ)と節回しのない部分コトバ)とに分けることができる。節のある部分には拍子合と拍子不合がある。コトバ通常の科白対話相当し候文体で語られ、役を演じる者(シテワキツレ)だけが発声するコトバであっても現代人感覚からすればかなり大げさ抑揚がついており、しかもその抑揚が型として固定している点である。能におけるすべての言語表現には、いかにこれを発話歌唱すべきかという楽譜謡本)があらかじめ用意されているが、細かい点は師伝により習得される地謡はかならず節のある謡をうたう。また役を演じる者同士対話であっても、ある点までコトバやりとりであったものが、役柄感情高潮によって途中から節のついた謡へと切替わることが少なくない。 謡とは、八世観世銕之亟によれば七五調基本にした長い詩」である。七五調書かれ12文字一行として、八拍子うたわれる。ただし八拍子から外れたリズムで謡われる部分もある。「拍子合」(ひょうしあい)では、拍子に当たる文字拍子当たらない拍子の間の文字交互にくるために、八拍子には16文字が入るわけであるが、標準的な七五調で2拍3文字+1分のモチ」(または「ノベ」)と呼ばれる伸ばした間で謡うのを「平ノリ」(ひらのり)、1拍2文字文字続いてモチ減って強弱ノリがつく部分を「中ノリ修羅ノリ)」、1拍1文字謡うのを「大ノリ」と呼ぶ。八拍子から外れているリズムの謡は「拍子不合」(ひょうしあわず)と呼ばれる拍子不合の謡では、節回し大きくたっぷり謡い、節の無いところはすらすら謡う。また拍子不合であっても、謡と囃子は全く無関係ではなくおおよそ寸法や位、雰囲気などにおいて絶妙な関係を保っている。 後述する「能の略式演奏」では、囃子方伴わず謡う場合多くそのとき拍子意識しないでかなり自由に謡える。これを「素謡」といい、囃子あわせて謡う囃子謡(拍子謡)」と区別している。素謡では、いわゆるモチ」を省いたり、拍子不合の謡のように節回しをやや大きく謡うことが行われている。仕舞謡では、足拍子のある部分拍子謡で謡う以外は素謡として謡う。しかし囃子であっても拍子縛り中でもなるべく節を大きく謡い、「モチ」はなるべく目立たないように謡うのが上手い謡い方とされている。また囃子の手の名称から、厳密にモチをつけて謡うツヅケ謡」と、モチを謡わなくても囃子合わせられる「三地謡(みつじうたい)」に区別されている。 能の発声法は、もちろん演者により様々な個性があるが、分厚い声を出すことや子音長くおうとするところに特徴がある。「上の声と下の声を同時に出す」といわれ、音階上の声で表現するが、下の声で声の厚みや迫力安定感表現する。謡は場面によって「弱吟」(よわぎん)と「強吟」(つよぎん)の2種類分かれている。同じく八世観世銕之亟によると、「弱吟」は細かい音階をもつメロディアス表現、「強吟」は音の迫力強調した表現とされる。「弱吟と言っても弱く謡うけでない室町時代の能は弱吟のみで演奏されていたが、江戸時代になって音階簡素化され強吟の謡い方が考え出された。弱吟では、上音中音・下音という基本音上音の上クリ音、甲グリ音(かんぐりおん)、下音の下に呂音があり、上音中音にはウキ浮き)音、中音・下音には崩し(くずし)音、このように様々な音階とそれを組み合わせた節がある強吟では上音中音中音の崩(下の中音)・下音とが同音になってウキ音が無くなるなど簡略化されているが、独特のはねあげるような節がある

※この「謡」の解説は、「能楽」の解説の一部です。
「謡」を含む「能楽」の記事については、「能楽」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 00:52 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. (うたい)において、また舞囃子仕舞などにおいて、詞章を節をつけて語ること。狂言本狂言、ときに間狂言あいきょうげん)の少数演目にある、節をつけて語る部分も謡と呼ぶ。
  2. (うたい)能の詞章を、実際に上演するときと同じように節をつけて語ること。謡曲幸若など、能と似たうたい方をする場合にも用いる。

接辞

  1. (よう)音楽としての歌の意。

熟語


出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 00:52 UTC 版)

発音(?)



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