ざしき‐わらし【座敷▽童】
ざしきわらし 【座敷童】
座敷童子
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座敷童子(ざしきわらし)は、主に岩手県に伝わる妖怪。座敷または蔵に住む神と言われ[1]、家人に悪戯を働く、見た者には幸運が訪れる、家に富をもたらすなどの伝承がある。柳田國男の『遠野物語』や『石神問答』などでも知られ、『遠野物語』の17話・18話および『遠野物語拾遺』87話に「ザシキワラシ」または「座敷ワラシ」の表記で話が掲載されており、17話には「この神の宿りたまふ家は富貴自在なりといふことなり」「ザシキワラシは座敷童衆なり」と記述がある。近年では、座敷わらしに会える宿として岩手県の「緑風荘」「菅原別館」「わらべ」などがテレビ番組や雑誌に取り上げられることでも知られている(後述)。
- ^ a b c d 渡辺他 1987, p. 121
- ^ a b c d e f g h i j k 村上他 2008, pp. 7–12
- ^ 怪談レストラン編集委員会、松谷みよ子責任編集 『座敷わらしレストラン』童心社〈怪談レストラン〉、2007年、17-25頁。ISBN 978-4-494-01373-9。
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- ^ a b c d e f 多田 1990, pp. 256–261
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- ^ 柳田 1910, pp. 23–25.
- ^ a b c d e f 三浦他 1992, pp. 256–257
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- ^ 柳田 1910, pp. 48–52
- ^ a b c d 佐々木 1973, pp. 15–55
- ^ 佐々木喜善「ザシキワラシの話」『郷土趣味』5巻2号(通巻50号)、郷土趣味社、1924年2月、6頁、NCID AN00373399、2014年9月23日閲覧。
- ^ 多田 1990, p. 229.
- ^ 『図説 地図とあらすじで読む 日本の妖怪伝説』志村有弘監修、青春出版社、2008年、71頁。ISBN 978-4-413-00965-2。
- ^ 佐々木 1973, pp. 65–67.
- ^ 『日本の妖怪百科』 4巻、岩井宏實監修、河出書房新社、2000年、30頁。ISBN 978-4-309-61384-0。
- ^ 阿部正路 『日本の妖怪たち』東京書籍、1981年、117-120頁。ISBN 978-4-487-72164-1。
- ^ 柳田國男 『妖怪談義』講談社〈講談社学術文庫〉、1977年 (原著1956年)、123頁。ISBN 978-4-06-158135-7。
- ^ 安部晃司他 『日本の謎と不思議大全』 東日本編、人文社〈ものしりミニシリーズ〉、2006年、40頁。ISBN 978-4-7959-1986-0。
- ^ ペリー荻野「ちょんまげ道中 座敷わらしがくれる福をキャッチする心」 『読売新聞』 2009年7月5日付日曜版、3頁。
- ^ 郷田洋文「家の神の水神的性格」『西郊民俗』第9号、西郊民俗談話会、1959年4月、6頁、NCID AN00086422、2014年9月23日閲覧。
- ^ 村上健司編著 『妖怪事典』毎日新聞社、2000年、74頁。ISBN 978-4-620-31428-0。
- ^ 樋口 2020, pp. 44–46
- ^ 駒ケ嶺, 他 2016
座敷童
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「ザ・ドラえもんズ スペシャル」の記事における「座敷童」の解説
妖怪の世界「妖界」に住まう妖怪。本作ではおかっぱ頭の女の子の設定である。百目王の支配から妖界と人間界を救うため、百目王を封じることが出来る「魔鏡」を奪い、人間界に逃げて来た。そこでドラえもん達と出会い、協力を求める。
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座敷童
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“宮なし”未麟(みりん) ヒロイン。豊葦学園の男子寮である神無寮の中の一室、通称“開かずの間”の境界宮に憑いている座敷童。開かずの間が十年間閉鎖されていたために三年前の大侵攻で境界宮を奪われることも死ぬこともなく無傷で生き残っていたため、当初はまともに戦える唯一の座敷童であった。 外見はセーラー服を着た美少女だが、一人称は「俺様」で、全体的にガサツ。ちなみに胸は絶壁で、そのことに関しては本人も気にしている。 また、"逆座敷童"と呼ばれており、座敷童は本来幸運を呼び寄せるはずだが、不幸を呼び寄せてしまうという特殊な存在で、その原因は貴力を読み取ることが出来ないことにあり、そのため宮依術を使うことが出来ず、"宮号"を与えられていない。故に"宮なし"と呼ばれている。 武器は2メートルほどの朱塗りの棒、攻神器“剛白”。さらに物語中にて、使用に際してある条件はあるものの触れたもの全てを消し去る光を手のひらに生み出す強力な宮依術"八尺瓊勾玉"に目覚める。また後に、貴力を読む力がないという弱点を克服するために絶祀法を習得。 傍系でかつ宮依術すら使えない“宮なし”だが、実は三貴子の一角である天照を祖にもつ座敷童である。しかしオリジナルの罪により傍系にされただけでなく神格複写に際して枷がかけられており、貴力を読むことが出来ないのもそれが原因。 座敷童と客人の関係は家族のようなもので、座敷童は住人を守ってこそ一人前と考えており、度々自らの危険も顧みず克喜を守ろうとする。 "水天宮" 早秀(すいてんぐう はやひで) “天宮号”を持つ直系複写体。祖は三貴子の一角である月読。 ブランド物の白いスーツ、レイバンのサングラス、オールバックの髪型といういかにもやり手のビジネスマンのような外見をした座敷童。 座敷童でありながらITなどを駆使し、実質的に日本座敷童協会を取りまとめているのは彼である。効率主義者で、本音では技術革新についてこれず、思考も時代遅れの他の直系座敷童達を見下している。 未鱗の幼馴染でもあり、幼い頃未麟に言われた『大っ嫌い』『だって、早秀君ってつまんないんだもの』という言葉を未だに根に持っている(ちなみにこれらの言葉は鞘月が言わせたものである)。 永らく"境界宮"と縁を結ばずにいたが、本来の実力は"最強"の夕琴と同格であり文字通り最強クラスの座敷童であり、所有する銅鏡"八咫鏡"は、鏡面から光の矢を飛ばして攻撃する能力と、直接空間を繋げて遠隔地を映し出す能力を持つ神器である。 三貴子の複写体唯一の直系であり、三貴子、そしてその末裔に対する異端視の全てを記憶し、自らも体感しながら生きてきた。一方で記憶がある分、三貴子同士のつながりに対する思い入れは最も強い。『父様』への恐怖心から天照や須佐之男の側につけなかったオリジナルの月読を嫌っており、彼とは違う性格になろうと意図して性格を変えてきた。真の目的は『上の姉様』すなわち天照の復活であり、神議の間に心から忠誠を誓っているわけではない。 "剣宮" 鞘月(けんぐう さやつき) 末麟の師匠にして、史上最強の座敷童。祖は三貴子の一角である須佐之男。 酒好きでガサツな性格をしていたらしく、未麟の人格形成にいい意味でも悪い意味でも大きな影響を与えている。 しかしその実力は本物で、未麟は師匠として強く尊敬していた。またガサツな性格で自分勝手ではあるが、座敷童と人間は家族なものであるという信念、自分が最強であるという責務を正面から受け止める覚悟など、根本的には人格的にも立派な人物で、未麟にとっては親のような存在でもあった。客人である“父ちゃん”とは、単なる座敷童と客人を越えた関係にあった模様。 武器とする日本刀、攻神器“緋王”は、彼女の初陣においてその凄まじい力に耐えられず壊れてしまった神剣“都牟刈の大刀”から再構成したこの世に二つとない品。 三年前の大侵攻の折に命を落としたとされるが、彼女の姿が各所で目撃され、モドキになっているのではないかと噂になる。 未麟同様、神格調整で貴力を読む力もなく、宮依術も使えない。しかし、神格複写異常による突然変異でオリジナルをはるかに凌駕する力を持って生まれており、その圧倒的な強さ故に特別に“剣宮”の名を与えられたという経緯がある。その強さは、正面からなら直系の座敷童が何人がかりでかかろうとも相手にすらならないというレベル。また、貴力を読む力がないことをカバーするための技術である絶祀法を編み出したのも彼女。 実は、三年前の大侵攻で命を落としてはおらず、大侵攻の直前に神議の間の座敷童総がかりで背後から襲われて瀕死の重傷を負い七層から成る天界に保護されていた。七層から成る天界の治療により死は免れたものの、利き腕である右腕は損傷が激しく、本編上の時間軸では隻腕となっている。 彼女が殺害されかかった理由は、黒のオベリスクに触れた彼女の客人、高山脩の抹殺を命じる神議の間の決議に従わなかったために、高山脩の抹殺に当たって障害となる最強の鞘月を排除するため。利き腕を奪われたこと、最愛の高山脩を奪われたことから、神議の間には強い恨みを抱いている。 "雷宮" 夕琴(らいぐう ゆうこと) 鞘月亡き後"最強"と称される座敷童。豊葦学園の境界宮に憑いている。祖は建御雷。 長髪で、鋭い外見の上、豊葦学園の男子制服を着ているため男性のように見えるが、れっきとした女性である。 雷と風の宮依術が使え、雷光による目くらましや風に乗せて人や物を運ぶことが出来、武器である一対のチャクラム、攻神器“円騎”に触れたものを感電死させるほどの電気を帯電させて戦うという戦闘スタイルをとる。また彼女の最強の攻撃である宮依術“奏雷”は、数秒の精神集中を必要とし、大きく力を消耗するものの圧倒的な威力と攻撃範囲を誇り、並のモドキであれば多数を一掃できるほどの威力。 その強さの秘密は神格複写異常による先祖返り。傍系にもかかわらずオリジナルと同等の能力を持つ稀有な存在。祖神が強力なため、傍系ではあるが並の直系座敷童をしのぐ戦闘能力を持つ。 客人である深由美のことは、彼女を見守る姉のような兄貴分のような存在であり大切に思っている。 "燐天宮" 霧穂(りんてんぐう きりほ) “天宮号”を持つ直系複写体。祖は火之迦具土。 オリジナルの罪により“神殺し”と呼ばれ忌み嫌われている、直系の中でも異質な存在。 常に命令されることを望んでおり、命令でしか動かない。何かを頼まれたときの口癖は「それは、命令ですか?」。 単純な攻撃力だけなら"最強"の夕琴を凌駕し、周囲一帯を一瞬で炎の海に変えるほどの力を持つ扇の攻神器"何仙"を用いることで、物理的な存在であろうがなかろうが全てを焼き尽くす炎を操ることが出来、理屈の上では座敷童やワラシキモドキに留まらず、祖神たる“時を超越せし者”の論理構造すら破壊することが出来る。 オリジナルである火之迦具土は、伊邪那美が自殺するために産み出した存在であり、そのため伊邪那美を殺した者として、そして全ての元凶として同族からも忌み嫌われていた。彼の左目はその際に伊邪那岐の怒りを買って決して再生もせず、永遠に痛み続けるようにされており、複写体である霧穂もその左目の傷を引き継いでいる。 自ら何かをしたわけでなく、オリジナルの罪によって虐げられ続けてきたが、心を閉ざすことでそれを当然として受け入れてきた。 "伏宮" 譲音(ふくぐう ゆずりね) 克喜たちが鎌倉で出会うこととなる座敷童。 槌の攻神器"槌王"を持つが、ピコピコハンマーにしか見えず威力もさほど高いわけではない。 "守護天宮" 八柱(しゅごてんぐう やはしら) “天宮号”を持つ直系複写体。祖は高御産巣日。 強力な攻囲結界を操ることが出来、結界の内と外の空間を完全に遮断できる。 “神議の間”の長、つまり全座敷童の長である。 "怨天宮" 龍黒(おんてんぐう りゅうこく) “天宮号”を持つ直系複写体。祖は闇淤加美(くらおかみ)。龍白とは祖神同士が兄弟神なため兄弟。 白いスーツに白ネクタイという出で立ちで、外見は高校生くらいの姿をした座敷童。 精錬の宮依術により鍛え上げられた破邪の力を持つ大鎌の攻神器“瑤月”を武器としており、不気味な風貌と武器が相まって死神のような雰囲気を漂わせている。龍白とともに“神議の間”の秘蔵っ子と呼ばれており、戦闘能力は直系座敷童の中でも高いが、祖神の特性を引き継いで“殺神狂”であるため、八柱ですら恐れてあまり外には出したがらない。 龍白と比べて、龍黒は殺しを楽しむ傾向がより強く、やや直情的な性格をしている。 "洸天宮" 龍白(こうてんぐう りゅうはく) “天宮号”を持つ直系複写体。祖は闇御津羽(くらみつは)。龍黒とは祖神同士が兄弟神なため兄弟。 黒いスーツに黒ネクタイという出で立ちで、外見は高校生くらいの姿をした座敷童。 精錬の宮依術により鍛え上げられた破邪の力を持つ大鎌の攻神器“神月”を武器としており、不気味な風貌と武器が相まって死神のような雰囲気を漂わせている。龍黒とともに“神議の間”の秘蔵っ子と呼ばれており、戦闘能力は直系座敷童の中でも高いが、祖神の特性を引き継いで“殺神狂”であるため、八柱ですら恐れてあまり外には出したがらない。 龍黒と比べて、龍白は比較的合理的に任務を遂行する傾向にあり、龍黒よりは冷静に物事が判断できるが、根は殺神狂である。 "伎天宮" 藤璃(ぎてんぐう とうり) “天宮号”を持つ直系複写体。 巨大な斧を武器として扱う少女の姿をした座敷童。 直系の例にもれず傍系を見下しており、また可愛らしい容姿に反して自分勝手で陰湿な性格。 "饕天宮" 腐銅(とうてんぐう ふどう) “天宮号”を持つ直系複写体。 糸目にしまりのない笑みを浮かべた初老の男の姿をした座敷童。人間の肉が好物。 手に持った袋から取りだした灰を敵にまとわせ、それを凝固することで動きを封じることが出来る。
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座敷童(ざしきわらし)
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「座敷童にできるコト」の記事における「座敷童(ざしきわらし)」の解説
“神話矯正網”を守るために作られた存在。その全てが、“時を超越せし者(エターナル・ワンズ)”のコピーである。
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座敷童(ざしきわらし)
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「妖怪の飼育員さん」の記事における「座敷童(ざしきわらし)」の解説
固有名は色鳥(いろとり)。見た目はおかっぱ頭をした9・10歳くらいの童女だが、雄略天皇との面識があり、逆算すると最低でも1600歳は超えている。
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