基本性質とは? わかりやすく解説

基本性質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/25 23:23 UTC 版)

群の直和」の記事における「基本性質」の解説

群の直和可換である。つまり、ふたつの部分群直和場合には、 G = H + K = K + H G = H + (L + M) = (H + L) + M である。 G = H + K であれば次のことが証明できるすべての h ∈ H, k ∈ K に対して、h*k = k*h である。 すべての g ∈ G に対してg = h*k となるような唯一の h ∈ H, k ∈ K が存在する。 商において和の簡約がある。つまり (H + K)/K は H と同型である。 上記主張は G = ∑Hi場合にも一般化できる、ただし {Hi} は部分群有限集合。 i ≠ j であればすべての hiHi, hjHj に対してhi * hj = hj * hi である。 各 g ∈ G に対して、{hi in Hi} の唯一の集合存在して g = h1*h2* ... * hi * ... * hn 商において和の簡約がある。つまり ((∑Hi) + K)/K は ∑Hi同型である。

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基本性質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 02:57 UTC 版)

内積」の記事における「基本性質」の解説

エルミート対称性注意すれば任意の x に対して ⟨ x , x ⟩ = ⟨ x , x ⟩ ¯ {\displaystyle \langle x,x\rangle ={\overline {\langle x,x\rangle }}} ゆえ、これは実数値である。さらに半双線型性により ⟨ − x , x ⟩ = − 1 ⟨ x , x ⟩ = − 1 ¯ ⟨ x , x ⟩ = ⟨ x , − x ⟩ {\displaystyle \langle -x,x\rangle =-1\langle x,x\rangle ={\overline {-1}}\langle x,x\rangle =\langle x,-x\rangle } が成り立つ。 線型性により、「x = 0 ならば ⟨x, x⟩ = 0」が成り立ち、また非退化性はその逆「⟨x, x⟩ = 0 ならば x = 0」を言うものであるから、これらを合わせて、⟨x, x⟩ = 0 ⇔ x = 0 を得る。 内積半双線型性用いれば平方展開 ⟨ x + y , x + y ⟩ = ⟨ x , x ⟩ + ⟨ x , y ⟩ + ⟨ y , x ⟩ + ⟨ y , y ⟩ = ⟨ x , x ⟩ + 2 ℜ ⟨ x , y ⟩ + ⟨ y , y ⟩ {\displaystyle \langle x+y,x+y\rangle =\langle x,x\rangle +\langle x,y\rangle +\langle y,x\rangle +\langle y,y\rangle =\langle x,x\rangle +2\Re \langle x,y\rangle +\langle y,y\rangle } が成り立ち、特に係数体が ℝ の場合には内積対称だから、 ⟨ x ± y , x ± y ⟩ = ⟨ x , x ⟩ ± 2 ⟨ x , y ⟩ + ⟨ y , y ⟩ {\displaystyle \langle x\pm y,x\pm y\rangle =\langle x,x\rangle \pm 2\langle x,y\rangle +\langle y,y\rangle } を得る。また線型性においてスカラーについて特に考えないとき ⟨ x + y , z ⟩ = ⟨ x , z ⟩ + ⟨ y , z ⟩ , ⟨ x , y + z ⟩ = ⟨ x , y ⟩ + ⟨ x , z ⟩ {\displaystyle {\begin{aligned}\langle x+y,z\rangle &=\langle x,z\rangle +\langle y,z\rangle ,\\\langle x,y+z\rangle &=\langle x,y\rangle +\langle x,z\rangle \end{aligned}}} が成り立つが、これは分配性あるいは加法性(双加法性)とも呼ばれる

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基本性質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/18 04:29 UTC 版)

群環」の記事における「基本性質」の解説

環 R が乗法単位元 1 = 1R を持つとき(群 G の単位元1 = 1G と書くことにする)、群環 R[G] は R に環同型部分環持ち、またその単元群は G に群同型部分群を含む。実際、 R → R [ G ] ; r ↦ r ⋅ 1 G ( or  r ↦ r δ 1 G ) {\displaystyle R\to R[G];r\mapsto r\cdot 1_{G}\quad ({\text{or }}r\mapsto r\delta _{1_{G}})} は単射環準同型であり、同様に G → ( R [ G ] ) × ; g ↦ 1 R ⋅ g ( or  g ↦ δ g ) {\displaystyle G\to (R[G])^{\times };\;g\mapsto 1_{R}\cdot g\quad ({\text{or }}g\mapsto \delta _{g})} は乗法群に関する単射群準同型になる。特に、1R⋅1G は R[G] の乗法単位元である。 R が可換環あり、かつ G がアーベル群であるとき、群環 R[G] は可換多元環である。 H が G の部分群ならば、群環 R[H] は R[G] の部分環である。同様に、S が R の部分環であるとき、群環 S[G] は R[G] の部分環である。

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基本性質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/25 08:44 UTC 版)

有限アーベル群」の記事における「基本性質」の解説

任意の巡回群アーベル群である。 有限アーベル群任意の部分群はまた有限アーベル群である。 有限アーベル群任意の剰余群はまた有限アーベル群である。 有限アーベル群からなる任意の有限族の直積群はまた有限アーベル群である。

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基本性質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 05:20 UTC 版)

有理数」の記事における「基本性質」の解説

既に述べたように、通常の四則演算のもと、代数系 (Q, +, ×, 0, 1) は有理数体呼ばれる体を成すまた、有理整数環 Z の商体である。加えて有理数体 Q は標数 0 の体の中最小のもので、標数 0 の素体呼ばれる(すなわち、標数が 0 であるよう任意の体は、必ず Q に同型部分体を含む)。Q の拡大体一般に代数体、その元は代数的数呼ばれ、特に代数的数全体は体を成し Q の代数閉包 A(Q とも書く)となる。 Q は可算無限集合である(これはたとえば、分母分子の組を二次元平面上の格子点考えうずまき状に辿って自然数対応付ければよい)。実数全体 R は非可算なので、濃度の意味で(あるいはルベーグ測度の意味で)ほとんどの実数無理数であることになる(可算性により Q のルベーグ測度は 0 となる)。 Q は通常の大小関係順序として全順序集合であり、特に稠密順序集合となる。すなわち、二つ有理数の間には(それがいくら近い値だとしても)少なくも一つ(従って無数の)有理数存在する。実は逆に全順序稠密順序集合がさらに最大元も最小元も持たないならば、必ず Q と順序同型である。

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基本性質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:03 UTC 版)

双曲線関数」の記事における「基本性質」の解説

指数関数偶関数部分奇関数部分分けた時、 e x = cosh ⁡ x + sinhx e − x = cosh ⁡ x − sinh ⁡ x {\displaystyle {\begin{aligned}e^{x}&=\cosh x+\sinh x\\e^{-x}&=\cosh x-\sinh x\end{aligned}}} となり、偶関数部分cosh x で、奇関数部分sinh x であることが分かる。また (cosh x, sinh x) は、双曲線 x2 − y2 = 1 上の点であり cosh 2 ⁡ x − sinh 2 ⁡ x = 1 {\displaystyle \cosh ^{2}x-\sinh ^{2}x=1} が成り立つ。

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基本性質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 04:25 UTC 版)

フーリエ変換」の記事における「基本性質」の解説

可積分関数 f(x), g(x), h(x)与えられたとき、これらのフーリエ変換それぞれ ^f(ξ), ^g(ξ), ^h(ξ)で表す。フーリエ変換は以下の基本性質を満たす線型性 任意の複素数 a, b について h(x) = aƒ(x) + bg(x) であるならば h ^ ( ξ ) = a ⋅ f ^ ( ξ ) + b ⋅ g ^ ( ξ ) {\displaystyle {\hat {h}}(\xi )=a\cdot {\hat {f}}(\xi )+b\cdot {\hat {g}}(\xi )} が成り立つ。 平行移動 任意の実数 x0 に対して h(x) = ƒ(x − x0) であるならば h ^ ( ξ ) = e − 2 π i x 0 ξ f ^ ( ξ ) {\displaystyle {\hat {h}}(\xi )=e^{-2\pi ix_{0}\xi }{\hat {f}}(\xi )} が成り立つ。 変調 任意の実数 ξ0 に対して h(x) = e2πixξ0ƒ(x) ならば h ^ ( ξ ) = f ^ ( ξ − ξ 0 ) {\displaystyle {\hat {h}}(\xi )={\hat {f}}(\xi -\xi _{0})} が成り立つ。 定数倍 非実数 a に対し、h(x) = ƒ(ax) ならば h ^ ( ξ ) = 1 | a | f ^ ( ξ a ) {\displaystyle {\hat {h}}(\xi )={\frac {1}{|a|}}{\hat {f}}{\Big (}{\frac {\xi }{a}}{\Big )}} が成り立つ。a = −1 つまり h(x) = ƒ(−x) の場合には、時間反転性 (time-reversal property) h ^ ( ξ ) = f ^ ( − ξ ) {\displaystyle {\hat {h}}(\xi )={\hat {f}}(-\xi )} が導かれる複素共役 f(x)複素共役 f(x) について f ¯ ^ ( ξ ) = f ^ ( − ξ ) ¯ {\displaystyle {\hat {\overline {f}}}(\xi )={\overline {{\hat {f}}(-\xi )}}} が成り立つ。 畳み込み h(x) = (f ∗ g)(x) ならば h ^ ( ξ ) = f ^ ( ξ ) ⋅ g ^ ( ξ ) {\displaystyle {\hat {h}}(\xi )={\hat {f}}(\xi )\cdot {\hat {g}}(\xi )} が成り立つ。

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基本性質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 07:21 UTC 版)

ローレンツ群」の記事における「基本性質」の解説

ローレンツ変換ミンコフスキー時空上の原点を不動点とする等長変換であり、ローレンツ群は、等長変換全体が成すポアンカレ群部分群であるといえる。したがってローレンツ群ミンコフスキー時空上の等長変換群の等方的部分群である。この理由から、ローレンツ群同次ローレンツ群 (homogeneous Lorentz group)と呼ばれることがあり、対してポアンカレ群非同次ローレンツ群 (inhomogeneous Lorentz group) と呼ばれることがあるローレンツ変換線形変換あるのに対してミンコフスキー時空上の一般等長変換アフィン変換である。 数学的には、ローレンツ群一般化直交群英語版) O(1, 3)、すなわち R4 上の二次形式 ( t , x , y , z ) ↦ t 2 − x 2 − y 2 − z 2 {\displaystyle (t,x,y,z)\mapsto t^{2}-x^{2}-y^{2}-z^{2}} を不変に保つ行列リー群として記述できる。この二次形式は、行列形式直すと(古典直交群英語版)を参照)、物理的にミンコフスキー時空計量テンソルであると理解されるローレンツ群は、六次元連結でなくコンパクトでない非可換英語版)実リー群である。その四つの連結成分単連結ではない。ローレンツ群単位元成分英語版)(つまり単位元を含む成分)はそれ自身群を成し、しばしば制限ローレンツ群 (restricted Lorentz group) と呼ばれ、 SO+(1, 3) と表記される制限ローレンツ群空間向き時間方向保存するローレンツ変換から成る制限ローレンツ群はしばしば複四元数英語版代数用いて表される制限ローレンツ群別の純粋数学方法からも生じる。例えば、特定の常微分方程式対称点群から生じる。このことは物理的重要性も持つ。

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基本性質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/06/21 08:27 UTC 版)

粘性解」の記事における「基本性質」の解説

粘性解三つの基本性質は、「存在」、「一意性」および「安定性」である。 解の「一意性」が成立するためには、方程式他の構造的な仮定課される必要がある。しかし、退化楕円型方程式のとても広いクラスに対して一意性示される。それは「比較原理」の直接的な帰結である。比較原理成立する簡単な例として、次が挙げられる: かつ H は x について一様連続。 (一様楕円型場合) が成立し、したがってすべての変数に関してリプシッツ。また、すべての および に対して、 が成り立つようなある が存在する。 解の「存在」は、比較原理成り立ち、かつ境界条件がある方法強いられるディリクレ境界条件場合には障壁函数通してすべての場合において、保証される一階方程式に対しては、粘性消滅法によって解の存在示され、その他ほとんどの方程式に対しては、ペロン方法によって示される。 における解の「安定性」は次のように従う:解(あるいは劣解または優解)の列の局所一様極限は、解(あるいは劣解または優解)である。

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基本性質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 01:06 UTC 版)

集合環」の記事における「基本性質」の解説

以下 R {\displaystyle {\mathcal {R}}} は集合環であるものとして、 R {\displaystyle {\mathcal {R}}} は空集合を含む。実際、 R {\displaystyle {\mathcal {R}}} の空でない任意の元 A をとれば、差に関して閉じていることから、A ∖ A と書ける。 R {\displaystyle {\mathcal {R}}} は対称差に関して閉じている実際対称差は A Δ B = (A ∖ B) ∪ (B ∖ A) と書ける。 R {\displaystyle {\mathcal {R}}} は交叉に関して閉じている実際、A ∩ B = (A ∪ B) ∖ (A Δ B) と書ける。 有限加法族集合環である(実際Ec集合 E の補集合として、A ∖ B = (Ac ∪ B)c が成り立つ)が、集合環は必ずしも集合代数でない。例えば、単純な例として {∅} を考えればよい。 X 上の集合環有限加法族であるための必要十分条件は、全体集合 X 自身がその集合環属することである。

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