ゾロアスター教とは?

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ゾロアスター きょう -けう 【ゾロアスター教】 〔Zoroaster〕

紀元前世紀頃のペルシャ予言者ゾロアスターツァラツストラ)が始め宗教ペルシャ民族宗教二元論体系化したもの。光の神・善神アフラ=マズダと,暗黒の神・悪神アーリマンアングラ=マイニュ)の確執から一切説明し,ついに悪神は敗れて暗黒中に追放されるとする。善神象徴である火を崇拝するところから拝火教とも呼ばれた。南北朝時代中国に伝わったものは祆教(けんきよう)と称された。七世紀アラブによる征服後,イスラム教改宗する者が多く衰微。現在,インド西海岸ムンバイボンベイ付近に住む教徒は,パールシー教徒呼ばれる経典アベスタ二一巻)といい,約4分の1現存する。マズダ教

ゾロアスター教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/25 12:35 UTC 版)

ゾロアスター教(ゾロアスターきょう、ペルシア語: دین زردشتDîn-e Zardoštドイツ語: die Lehre des Zoroaster/Zarathustra英語: Zoroastrianism)は、古代ペルシアを起源の地とする善悪二元論的な宗教である。『アヴェスター』を根本経典とする。




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注釈

  1. ^ アエーシュマは、『旧約聖書』に登場するアスモデウスの前身とも考えられている[要出典]
  2. ^ ゾロアスター教の至高神アフラ・マズダーは、バラモン教の経典『リグ・ヴェーダ』では単に「アスラ(Asura)=主」として記された神であり、『リグ・ヴェーダ』のある詩句では、この二柱(火の神ミスラと水の神ヴァルナ)の下位の「主」は、次のような言葉で語りかけられている。「あなたたち二神は、アスラの超自然的力を通して空に雨を降らせる。…あなたたち二神は、アスラの超自然的力を通して、あなたたちの法を守る。リタ(=自然の法則)を通して宇宙を支配する」(『リグ・ヴェーダ』5:6,3:7)。メアリー・ボイスによれば、アフラ・マズダー(アスラ)、ミスラ、ヴァルナの三柱の「主」は、いずれもきわめて倫理的な存在であり、「自然法則」(イランではアシャ、インドではリタ、と称する)を擁護しつつ、みずからもこれに従う。こういった高度な観念は、原インド・イラン語族が早くも石器時代に発展させたものと考えられ、その末裔の宗教に深く織り込まれていると考えられる[9]
  3. ^ ヤスナに記されたフラワラーネは「私は自ら、マズダーの礼拝者であり、ゾロアスターの信奉者であり、ダエーワを拒否し、アフラの教義を受け入れることを告白します。アムシャ・スプンタを礼拝します。善にして宝にみちたアフラ・マズダーに、すべての良きものを帰させます」というものである[10]
  4. ^ メアリー・ボイスによれば、ゾロアスター教徒の信仰告白においては、アフラ・マズダーは創造主として尊ばれているが、異教時代のイラン人にとって創造主とみなされていたとは考えられない、という。何となれば、もし異教時代のイラン人が、どれか1つの神に創造的な活動を担わせようとするならば、その神は、アフラ・マズダー、ミスラ、ヴァルナの3大アフラのなかでむしろ下位のアフラで、おそらくは最も遠く離れてある「叡智の主」の命令を実行する神ヴァルナであったろうというのがボイスの見解である。さらに、このことがゾロアスターの教義のなかでも際立った特徴のひとつであったとも指摘している[11]
  5. ^ メアリー・ボイスによれば、アケメネス朝のキュロス王が、ユダヤ教を含む他宗教に寛容な政策をとったことで、「ユダヤ人はこの後もペルシア人に好感を持ち続け、ゾロアスター教の影響を一層受容しやすくなった」という[12]。ただし、ボイスがその著書の中で前提としている条件としては、次のいくつかのことがある。ゾロアスターの出生が紀元前1500年から1200年の間であること、ユダヤ人を紀元前536年に解放したキュロス王がゾロアスター教の信仰を有していたということ。また、この時点ですでに救済者の思想がゾロアスター教の中で成立していた、ということである[13]。ただし、こうしたボイスの掲げる前提条件は、見解の相違するところでもある。
  6. ^ こうした影響に関する最新の論文として Werner Sundermann, 2008, Zoroastrian Motifs in Non-Zoroastrian Traditions, Journal of the Royal Asiatic Society vol.18, Iss.2, pp. 155-165を参照。
  7. ^ ゾロアスター教徒の信仰告白の一節に「マズダー教徒でありゾロアスター教徒である私は」という言い回しがある[15]。アフラ・マズダーはザラスシュトラの活動以前からインド・イランのアーリア人のあいだで信仰されていた神なので、マズダーを信じるだけではゾロアスター教徒とは断定できない。また、P・R.ハーツは、著書『ゾロアスター教』のなかで、ダレイオス1世がゾロアスター教徒であったと指摘しているが、訳者の奥西俊介は「訳者あとがき」のなかで、現在のゾロアスター教徒がプラヴァシ像とし、自分たちの守護霊としている有翼円盤人物像も、多くの研究者がアフラ・マズダーの像だとしており、この像はアケメネス朝ペルシアの遺跡で多く確認されるとはいうものの、それだけでは、アケメネス朝の事実上の開祖ダレイオス1世がマズダー信者であったことは確かであったとしても、ゾロアスター教徒であったかどうかは明白ではない、と反論している[16]
  8. ^ メアリー・ボイスは、ザラスシュトラ以前よりイラン人祭司は神々にむけて礼拝式を捧げたが、火と水に対しきまった供物を捧げる儀礼そのものは変わらなかったのではないかとしている[17]
  9. ^ シンクレティズムは、「宗教混淆」「混淆宗教」「習合」と翻訳される概念である。「シンクレティズム」の単語のまま用いることも多い。
  10. ^ 青木健は、古代アーリア人の神格としては存在していなかった〈アラマズド=アフラ・マズダー〉が「すべての父」と称されて尊崇の対象となっている点ではアルメニアの宗教はゾロアスター教のようにもみえると前置きしながらも、しかし、ヤシュトの段階でやっと復権した〈ヴァハグン=ウルスラグナ〉や〈ミフル=ミスラ〉が非常に重要な地位を占め、宗主国ローマの皇帝をミスラ神になぞらえている点は重要であると指摘している。青木は、これを重視するならば、アルメニア的ゾロアスター教≒パルティア的ゾロアスター教の主神はむしろミスラであり、ひいては「ゾロアスター教」という呼称そのものが不正確で、厳密にはミスラ教と称すべき信仰であったと論じている[20]
  11. ^ 青木健はまた、概説書などではアケメネス朝ペルシアからアルサケス朝パルティアの歴代王朝の統治下で、ゾロアスター教がいわば「国教」の地位を占めたと説かれるが、実際には、古代アーリア人の諸宗教とゾロアスター教の境界は曖昧であり、そのどちらとも受け取れるような諸宗教が人びとに幅広く受容されていたとしか言えないことを指摘している[21]
  12. ^ 19世紀から続く神官一族ジャーマースプ・アーサー家の第6代カイ・ホスロウによる入信式[24]

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