墨家とは? わかりやすく解説

ぼく‐か【墨家】

読み方:ぼくか

⇒ぼっか(墨家)


ぼっ‐か〔ボク‐〕【墨家】

読み方:ぼっか

中国古代諸子百家の一。墨子(ぼくし)の説いた学説奉じ兼愛倫理説く。→墨子


ぼくか 【墨家】

ボッカとも。→ 墨子

墨家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/21 05:35 UTC 版)

墨家(ぼくか、ぼっか)は、中国戦国時代に活躍した、墨子を始祖とする思想家集団であり、諸子百家の一つ。


  1. ^ a b 池田知久・日本大百科全書(ニッポニカ)『墨家』 - コトバンク
  2. ^ 列子』湯問篇の殷敬順釈文に「音骨狸」とあるのによる
  3. ^ 『韓非子』顕学篇「世之顯學、儒・也。儒之所至、孔丘也。墨之所至、墨翟也。自孔子之死也、有子張之儒、有子思之儒、有顏氏之儒、有孟氏之儒、有漆雕氏之儒、有仲良氏之儒、有孫氏之儒、有樂正氏之儒。自墨子之死也有相里氏之墨有相夫氏之墨有鄧陵氏之墨。故孔・墨之後、儒分為八、墨離為三、取捨相反、不同。而皆自謂真孔・墨。孔・墨不可復生、將誰使定世之學乎。」
  4. ^ 『荘子』天下篇「相里勤之弟子、五侯之徒、南方之墨者、苦獲已齒鄧陵子之屬」 ここの読み方次第で学派の数に諸解釈ある。詳細は 池田知久『荘子 全訳注 下』講談社〈講談社学術文庫〉、2014年。ISBN 978-4062922388 の注釈参照。
  5. ^ Fraser, Chris (2020). “Mohist Canons”. In Zalta, Edward N.. The Stanford Encyclopedia of Philosophy (Winter 2020 ed.). Metaphysics Research Lab, Stanford University. https://plato.stanford.edu/archives/win2020/entries/mohist-canons/ 
  6. ^ 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:缠子
  7. ^ 金文京中国目録学史上における子部の意義 : 六朝期目録の再検討」『斯道文庫論集』第33号、慶應義塾大学附属研究所斯道文庫、1998年https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN00106199-00000033-0171 202頁。
  8. ^ a b 山邊進「我が国近代以後に於ける墨学研究批判」『二松學舍大學論集』第42号、二松学舎大学文学部、1999年。 NAID 110006177867https://nishogakusha.repo.nii.ac.jp/records/603 110f頁。


「墨家」の続きの解説一覧

墨家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 10:23 UTC 版)

中国哲学」の記事における「墨家」の解説

詳細は「墨家」を参照 墨家は墨子開いた学派相互利益目的とした博愛普及努めた争い避けるためには皆が互いに対等かつ平等に愛し合わなければいけない。墨子儒家儀礼強く反対し、代わりに農業によるプラグマティックな生活、要塞建築行政学重視した伝統とは矛盾の多いもので、どの伝統受け入れるか判断するためには伝統の外に立つ指針が必要となる。そして倫理的な指針公共的な利益最大にするような行動を奨励促進しなければいけない。理論動機づけとして、墨子は「天志」を導入した。この概念一見宗教的に見えるが、彼の哲学宗教的というよりむしろ功利主義相似している。

※この「墨家」の解説は、「中国哲学」の解説の一部です。
「墨家」を含む「中国哲学」の記事については、「中国哲学」の概要を参照ください。


墨家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 07:55 UTC 版)

龍騎兵 (小説)」の記事における「墨家」の解説

墨子教え受け継いだ思想集団。秦による統一後衰退したが、劉邦死による混乱期経て再興した。しかし時代を経るにつれて幾つも派閥分裂していく。 鉅(ジュイ)流墨家 墨家諸派の中で唯一の戦闘的な派閥。「非攻」を実践すべく侵略され都市赴いて義勇兵として戦い、また市民戦闘技術教えている。小宝たちの時代においては、銃の装備率が普通の国の軍隊より遥かに高い火力集団である。 鉅天山(ジュイ・ティエンシャン)鉅流墨家指導者・巨子の養子で、次期指導者候補一人とされている青年容姿端麗善良そうな外見似合わぬ策士飛龍軍師となり、彼を利用して戦争のない世の中作るための戦争」を起こそうとする。後世謀略家として蘇秦張儀並び称されるようになり、史劇では悪役として描かれる。 鉅連山(ジュイ・リェンシャン)巨子の養子天山義弟、やはり次期指導者候補一人。かつて幼い小宝の家庭教師護衛役として、涼から燕、さらに日本へと行動を共にした。天山尊敬していたが、彼が理想のためにあえて覇道歩もうとしていることを知り訣別する。小宝とは、互いに男女というより兄妹に近い感情抱いている。 真(チェン)流墨家 墨家神秘学派の一派で、様々な宗教教義寄せ集めて淫祠邪教化している派閥。秦領漢中本拠地を置く。 鐘広(ヂョン・グワン)真流墨家有力者一人だが、詐欺師まがいの手口で信者相手荒稼ぎ繰り返していた男。占い師称して完顔帽に取り入り保身と金儲けのために口八丁手八丁彼の暴走助長するオウム真理教麻原彰晃モチーフにしたキャラクター。 鄭(ヂェン)流墨家 墨家学究派に属し弁論術長けた教条的な派閥。 陳紹(チェン・シャオ鄭流墨家高名な論客天山何回論戦し、ことごとく勝っている(ただし鉅流墨家では論戦重き置かないため、天山にとっては大きな問題ではない)。完顔珪の息子家庭教師として、非公式に珪の相談役勤める。

※この「墨家」の解説は、「龍騎兵 (小説)」の解説の一部です。
「墨家」を含む「龍騎兵 (小説)」の記事については、「龍騎兵 (小説)」の概要を参照ください。

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墨家

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 10:50 UTC 版)

名詞

(ぼくか、ぼっか)

  1. 墨子(墨翟)の思想信奉する人。

「墨家」の例文・使い方・用例・文例

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