墨家
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墨家(ぼくか、ぼっか)は、中国戦国時代に活躍した、墨子を始祖とする思想家集団であり、諸子百家の一つ。
- ^ a b 池田知久・日本大百科全書(ニッポニカ)『墨家』 - コトバンク
- ^ 『列子』湯問篇の殷敬順釈文に「音骨狸」とあるのによる
- ^ 『韓非子』顕学篇「世之顯學、儒・墨也。儒之所至、孔丘也。墨之所至、墨翟也。自孔子之死也、有子張之儒、有子思之儒、有顏氏之儒、有孟氏之儒、有漆雕氏之儒、有仲良氏之儒、有孫氏之儒、有樂正氏之儒。自墨子之死也、有相里氏之墨、有相夫氏之墨、有鄧陵氏之墨。故孔・墨之後、儒分為八、墨離為三、取捨相反、不同。而皆自謂真孔・墨。孔・墨不可復生、將誰使定世之學乎。」
- ^ 『荘子』天下篇「相里勤之弟子、五侯之徒、南方之墨者、苦獲已齒鄧陵子之屬」 ここの読み方次第で学派の数に諸解釈ある。詳細は 池田知久『荘子 全訳注 下』講談社〈講談社学術文庫〉、2014年。ISBN 978-4062922388。の注釈参照。
- ^ Fraser, Chris (2020). “Mohist Canons”. In Zalta, Edward N.. The Stanford Encyclopedia of Philosophy (Winter 2020 ed.). Metaphysics Research Lab, Stanford University
- ^ 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:缠子
- ^ 金文京「中国目録学史上における子部の意義 : 六朝期目録の再検討」『斯道文庫論集』第33号、慶應義塾大学附属研究所斯道文庫、1998年 。202頁。
- ^ a b 山邊進「我が国近代以後に於ける墨学研究批判」『二松學舍大學論集』第42号、二松学舎大学文学部、1999年。 NAID 110006177867 。110f頁。
墨家
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詳細は「墨家」を参照 墨家は墨子が開いた学派で相互利益を目的とした博愛の普及に努めた。争いを避けるためには皆が互いに対等かつ平等に愛し合わなければいけない。墨子は儒家の儀礼に強く反対し、代わりに農業によるプラグマティックな生活、要塞建築、行政学を重視した。伝統とは矛盾の多いもので、どの伝統を受け入れるか判断するためには伝統の外に立つ指針が必要となる。そして倫理的な指針は公共的な利益を最大にするような行動を奨励・促進しなければいけない。理論の動機づけとして、墨子は「天志」を導入した。この概念は一見宗教的に見えるが、彼の哲学は宗教的というよりむしろ功利主義と相似している。
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墨家
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墨子の教えを受け継いだ思想集団。秦による統一後は衰退したが、劉邦の死による混乱期を経て再興した。しかし時代を経るにつれて幾つもの派閥に分裂していく。 鉅(ジュイ)流墨家 墨家諸派の中で唯一の戦闘的な派閥。「非攻」を実践すべく侵略された都市に赴いて義勇兵として戦い、また市民に戦闘技術を教えている。小宝たちの時代においては、銃の装備率が普通の国の軍隊より遥かに高い火力集団である。 鉅天山(ジュイ・ティエンシャン)鉅流墨家の指導者・巨子の養子で、次期指導者候補の一人とされている青年。容姿端麗で善良そうな外見に似合わぬ策士。飛龍の軍師となり、彼を利用して「戦争のない世の中を作るための戦争」を起こそうとする。後世、謀略家として蘇秦や張儀と並び称されるようになり、史劇では悪役として描かれる。 鉅連山(ジュイ・リェンシャン)巨子の養子で天山の義弟、やはり次期指導者候補の一人。かつて幼い小宝の家庭教師兼護衛役として、涼から燕、さらに日本へと行動を共にした。天山を尊敬していたが、彼が理想のためにあえて覇道を歩もうとしていることを知り訣別する。小宝とは、互いに男女というより兄妹に近い感情を抱いている。 真(チェン)流墨家 墨家神秘学派の一派で、様々な宗教の教義を寄せ集めて淫祠邪教と化している派閥。秦領漢中に本拠地を置く。 鐘広(ヂョン・グワン)真流墨家の有力者の一人だが、詐欺師まがいの手口で信者相手に荒稼ぎを繰り返していた男。占い師と称して完顔帽に取り入り、保身と金儲けのために口八丁手八丁で彼の暴走を助長する。オウム真理教の麻原彰晃をモチーフにしたキャラクター。 鄭(ヂェン)流墨家 墨家学究派に属し、弁論術に長けた教条的な派閥。 陳紹(チェン・シャオ)鄭流墨家の高名な論客。天山と何回か論戦し、ことごとく勝っている(ただし鉅流墨家では論戦に重きを置かないため、天山にとっては大きな問題ではない)。完顔珪の息子の家庭教師として、非公式に珪の相談役を勤める。
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