ダンディ
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その後の展開
ダンディは文学作品の上では、ワイルド、サキ、P・G・ウッドハウス、ファーバンクといった破滅的な雰囲気が共通する作家たちの作品によく現れ、それらは作家自身の投影であることもあった。
スウィンバーン、ワイルド、ペイターといった詩人、アメリカの画家ホイッスラー、スペインの画家ダリ、ほかにユイスマンス、ビアボーンがベル・エポック期(1870年代から1914年まで)のダンディといえ、ロベール・ド・モンテスキューなどは『失われた時を求めて』のシャルリュス男爵のインスピレーションをマルセル・プルーストに与えている。イタリアではガブリエーレ・ダヌンツィオ、カルロ・ブガッティが、世紀末の退廃的芸術家に類するダンディを代表している。ワイルドは「誰しも芸術作品となるか、芸術作品を着るかしなければならない」と書いている。
19世紀末にはアメリカのダンディは dude と呼ばれるようになり、エヴァンダー・ベリー・ウォールは "King of the Dudes" の異名をとった。
ジョージ・ウォールデンは Who's a Dandy? (2002年)で、ノエル・カワード、アンディ・ウォーホル、クウェンティン・クリスプを現代のダンディとしている[16]。また、P・G・ウッドハウスの描く Psmith は外見・内面ともダンディとされるほか、アガサ・クリスティのエルキュール・ポアロもダンディとみなされている。
英国の画家セバスチャン・ホーズリーは、自身を「暗黒街のダンディ」 "dandy in the underworld" としており、自伝のタイトルにも『暗黒街のダンディ』を用いている[17]。
日本では、1990年代後半、粋なセンスを感じさせる男性的な女性ファッションのことをダンディ・ルックと呼んだ。また同じく1990年代後半にはダンディズムは王子ロリとなった[注 2]。現在では[いつ?]、ダンディという言葉は、魅力的だが比較的高齢で、装いの良い男性を指すこともあり、この場合通常40代後半から50代が該当する[要出典]。
スペインでは19世紀前半にダンディズムに関連して興味深い現象が起こった。英国とフランスでは中産階級が貴族の作法を取り入れたのに対し、スペインでは貴族が下層階級の伊達男(マホ)の流儀を取り入れたのである。スペインのマホたちは、当時のフランスかぶれであるアフランセサドとは、凝った服装と独自のスタイルとから対照的存在であり、態度の生意気で横柄なことではとりわけであった。スペインにおける著名なダンディとしては、やや時代が下るが第12代オスナ公爵マリアノ・テジェス=ヒロン、画家サルバドール・ダリ、詩人ルイス・セルヌーダが挙げられる。
- ^ ダンディのこと。ボードレールは資産と余暇をダンディの要件としている。
- ^ この記事の翻訳元である英語版ではこの文章は、「日本では、1990年代後半にダンディズムはある種のファッション・サブカルチャーとなった」となっており、ファッション・サブカルチャーから Lolita fashion の Ōji Lolita (Boystyle) の節にリンクが貼られている。この節には、「Ōji あるいは Ōji-sama (いずれも prince の意味)は、日本のファッションのひとつで、ロリータ・ファッションの男性的なヴァージョンとされる。ただし Ōji は典型的なロリータ・ファッションのスタイルに該当せず、むしろヴィクトリア朝期の青年から影響を受けていることから、ロリータ・ファッションとはみなされないことがある。(改行)Ōji 的要素としては、ブラウス、シャツ、ニッカーボッカーズなど丈の短いズボン、ニーハイソックス、シルクハット、キャスケットなどがある。色は通常、黒、白、青、ワインレッドが用いられるが、色彩豊かでより女性的な Ōji ファッションも存在する。また、Ōji ファッションの適例は Baby, The Stars Shine Bright の Alice and the Pirates ラインから販売されている商品に見ることができる。(後略)」とある(en:Lolita fashion oldid=731698712 より)。
- ^ Cult de soi-même Charles Baudelaire, "Le Dandy", noted in Susann Schmid, "Byron and Wilde: The Dandy in the Public Sphere" in Julie Hibbard et al. , eds. The Importance of Reinventing Oscar: versions of Wilde during the last 100 years 2002
- ^ John C. Prevost, Le Dandysme en France (1817–1839) (Geneva and Paris) 1957.
- ^ John C. Prevost, Le Dandysme en France (1817–1839) (Geneva and Paris) 1957.
- ^ Charles Baudelaire, Le Peintre de la vie moderne, IX. Le dandy, Calmann Lévy, 1885 (Œuvres complètes de Charles Baudelaire III. L’Art romantique, pp. 91-96).
- ^ Aileen Ribeiro, "On Englishness in dress" in The Englishness of English Dress, Christopher Breward, Becky Conekin and Caroline Cox, ed., 2002.
- ^ Susann Schmid, "Byron and Wilde: The Dandy in the Public Sphere" in Julie Hibbard et al. , eds. The Importance of Reinventing Oscar: versions of Wilde during the last 100 years 2002
- ^ Ribeiro 2002:20, under the subheading "Eccentricity, Extremes, and Affectation".
- ^ "Yankee Doodle"; Maccaroni.
- ^ Oxford English Dictionary. Oxford University Press. (1989) . "dandy 1.a. One who studies above everything to dress elegantly and fashionably; a beau, fop, 'exquisite'. c1780 Sc. Song (see N. & Q. 8th Ser. IV. 81), I've heard my granny crack O' sixty twa years back When there were sic a stock of Dandies O; Oh they gaed to Kirk and Fair, Wi' their ribbons round their hair, And their stumpie drugget coats, quite the Dandy O."
- ^ Encyclopaedia Britannica, 1911]
- ^ Barbey d'Aurevilly, "Du dandisme et de George Brummell," (published 1845, collected in Oeuvres complètes 1925:87–92).
- ^ "In Regency England, Brummel's fashionable simplicity constituted in fact a criticism of the exuberant French fashions of the eighteenth century" (Schmid 2002:83),
- ^ Thomas Carlyle, "The Dandiacal Body", in Sartor Resartus
- ^ Ribeira 2002:21.
- ^ 10,000 Famous Freemasons from K to Z. Books.google.com. (30 September 2004) 2013年2月16日閲覧。
- ^ a b George Walden, Who's a Dandy? – Dandyism and Beau Brummell, Gibson Square, London, 2002. ISBN 1903933188. Reviewed by Frances Wilson in Uncommon People, The Guardian, 12 October 2006.
- ^ Beautiful and damned, New Statesman, 16 October 2006
- ^ Camus, Albert (2012). “II Metaphysical Rebellion”. The Rebel: An Essay on Man in Revolt. Knopf Doubleday Publishing Group. p. 51. ISBN 9780307827838 2014年10月11日閲覧。
- ^ “Jean Baudrillard – Simulacra and Simulations – XVIII. On Nihilism”. Egs.edu. 2013年4月19日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年2月16日閲覧。
- ^ Espartaco Carlos 1989 "Eduardo Sanguinetti: The Experience of Limits" pag.98, 99 (Ediciones de Arte Gaglianone, first published 1989) ISBN 950-9004-98-7
- ^ Old English Dictionary
- ^ Dictionary of Early English
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