ジョージ・メレディスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ジョージ・メレディスの意味・解説 

メレディス【George Meredith】

読み方:めれでぃす

[1828〜1909]英国小説家詩人ビクトリア朝の上知識階級心理風刺交えて描いた小説エゴイスト」など。


ジョージ・メレディス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/14 04:12 UTC 版)

ジョージ・メレディス
George Meredith
ジョージ・メレディスの肖像(ジョージ・フレデリック・ワッツ作、1893年)
誕生 1828年2月12日
イングランド・ポーツマス
死没 (1909-05-18) 1909年5月18日(81歳没)
イングランド・サリー
職業 小説家
ジャンル コメディ
代表作 「エゴイスト」1879年
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

ジョージ・メレディスGeorge Meredith, 1828年2月12日 - 1909年5月18日)は19世紀イギリス小説家

概要

イングランド南岸・ポーツマス生まれ。1849年、彼が21歳のとき、詩人トーマス・ラブ・ピーコック英語版の娘メアリー(当時30歳の未亡人)と結婚するが、その9年後に妻メアリーは画家のヘンリー・ウォリス英語版と駆け落ちしてしまう[1]。この体験をもとに『リチャード・フェヴェレルの試練』を書いて小説家として成功した。

1864年、36歳のときにマリーと再婚しサリー・ボックスヒルに転居し幸福な家庭生活を送ったが、晩年は多病のうえ聴覚の衰えに悩まされた。

代表作は1879年に発表された『エゴイスト』で、絢爛たるヴィクトリア朝式の文体を駆使して、ウィットあふれる心理喜劇風の作品を多く残した。

早くに坪内逍遙夏目漱石が日本に紹介し、特に初期の漱石作『虞美人草』などに深い影響を与えている。

著作

小説(訳)
  • The Shaving of Shagpat (1856)
    ※初訳版: ペイター「享楽主義者メイリアス」工藤好美訳(國民文庫刊行会 1927)、下巻後半に収録。
  • Farina (1857)
  • The Ordeal of Richard Feverel (1859)
    • 『リチャード・フィーバレルの試練』多田稔桂文子訳 英潮社 1993 
    • 『リチャード・フェヴェレルの試練』菊池勝也訳 松柏社 1999 
    • 『リチァード・フェヴェレルの試練 父と息子の物語』東峰正志訳 近代文藝社 2009
  • Emilia in England (1864) ※Sandra Belloniとして(1887)に再版
  • Rhoda Fleming (1865)
  • Vittoria (1867)
  • The Adventures of Harry Richmond (1871)
  • Beauchamp's Career (1875)
    • 『ビーチャムの生涯』菊池勝也訳 松柏社 2024
  • The House on the Beach (1877)
  • The Case of General Ople and Lady Camper (1877)
  • The Tale of Chloe (1879)
  • The Egoist (1879)
  • Evan Harrington (1861)
  • The Tragic Comedians (1880)
  • Diana of the Crossways (1885)
  • One of our Conquerors (1891)
  • Lord Ormont and his Aminta (1894)
  • The Amazing Marriage (1895)
  • Celt and Saxon (1910)
  • 『アクリスの剣』伊藤貴麿訳 井元水明絵 童話春秋社 1940 - 児童書
  • 『谷間に慕う・浮世の愛慾』浜四津文一郎訳 北星堂書店 1958 - 短編集
原題:Love in the valley and modern love

  • Poems (1851)
  • Modern Love (1862)
  • Poems and Lyrics of the Joy of Earth (1883)
  • The Woods of Westermain (1883)
  • A Faith on Trial (1885)
  • Ballads and Poems of Tragic Life (1887)
  • A Reading of Earth (1888)
  • The Empty Purse (1892)
  • Odes in Contribution to the Song of French History(1898)
  • A Reading of Life (1901)
  • Last Poems (1909)

エッセイ・和訳

  • Essay on Comedy (1877) 「喜劇論」
『喜劇の研究 並びに喜劇的精神の使用』外山卯三郎訳 原始社 1928
『喜劇論』相良徳三岩波文庫 1935、改訳版1953、復刊1995 ISBN 978-4003223536
『喜劇論 付エゴイスト序章』原公章訳 音羽書房鶴見書店 2022

脚注

  1. ^ ヘンリー・ウォリスが『チャタートンの死』(1856年)を描くにあたり、モデルとしてメレディスに「死のポーズを取ってもらう」。その2年後、「ウォリスはメレディスの妻を奪い、駆け落ちする!」:中野京子『名画に見る男のファッション』角川書店、p.57-58

「ジョージ・メレディス」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジョージ・メレディス」の関連用語

ジョージ・メレディスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジョージ・メレディスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジョージ・メレディス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS