水中聴音機とは? わかりやすく解説

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すいちゅう‐ちょうおんき〔‐チヤウオンキ〕【水中聴音機】

読み方:すいちゅうちょうおんき

ハイドロホン


水中聴音機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/27 18:33 UTC 版)

聴音機」の記事における「水中聴音機」の解説

詳細は「ソナー#パッシブ・ソナー」を参照 軍艦水中潜む潜水艦探知する為に用い聴音機は水中聴音機と呼ばれソナー一種であるが自らは音波発しない受信専用のものとなる為、パッシブ・ソナーとも呼ばれる空中聴音機同じく複数マイクロフォンにより水中の音を捉える仕組みであるが、単艦では概ねどの方向からどの程度大きさの音が来るか程度し分からない為、同時に複数艦船聴音行いその結果を基に三角測量から音源正確な位置割り出す戦法を採る事が多い。また、聴音機から聞こえ音の内容からその物体が何であるかを洞察する必要もしばしば生じる為、聴音機担当員には高度な経験知識要求される。 水中聴音機は、レーダー同様に自ら音波又は超音波発して探知を行う水中探信儀アクティブ・ソナー)と比較して、敵に逆探知される危険性が低い反面、水中聴音機が装備され艦船自体放つエンジン音や、水面波浪などの騒音にも測定結果影響される為、水中探信儀よりも探知距離が短く潜水艦よりも水上艦の方がより不利になる傾向がある。日本海軍九三式水中聴音機を例に取ると、潜水艦の場合水中静止中など最も条件良い場合で15000mから30000mの探知距離を持つが、駆逐艦陽炎の場合8ノットで3200m、12ノットで1400m、14ノットで1000mであった日本海軍は主に潜水艦に水中聴音機、水上艦水中探信儀装備した連合軍のうちアメリカ海軍用兵都合上アクティブ・ソナーのみを搭載する構成であった日本海軍の水中聴音機は連合軍艦艇装備しているアクティブ・ソナー(概ね800-1600m前後)と比較して装置単体ではダイナミックマイクを用いるために高性能であったが、艦艇機関振動対策などに問題があり実用的な探知距離では遅れを取った。また連合軍整備力を入れたソナー探知した情報連続的に記録分析する周辺機器欠いていた事や、ヘッジホッグなどの前投型の対潜迫撃砲ひいてはソナー探知結果対潜兵器照準連動させる為の統合的なシステム欠いていた為、個々機器性能聴音員の技量優れていてもその結果対潜艦戦闘に有効に生かす事が出来なかった。

※この「水中聴音機」の解説は、「聴音機」の解説の一部です。
「水中聴音機」を含む「聴音機」の記事については、「聴音機」の概要を参照ください。

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