整相器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 06:46 UTC 版)
整相器は各捕音器の電気信号伝達の遅延量を調節し、これによって音波の到来方向を決定する装置であり、内部は主に補音器の配置状況をそのまま縮小するように刷子を配置した刷子保持鈑と、補音器の信号を遅延送電網に伝える役割を持ち、導体と絶縁体を交互に組合わせた導電盤、補音器の信号に遅延量を与える遅延送電網からなっていた。装置前面には遅延量を調節するためのハンドルと捜索している方位を示す方向角目盛鈑があり、ハンドルを回転させると、それと連動して刷子盤が導電盤上を回転して各補音器の信号に与えられる遅延量が調節された。音源方向に対して各補音器の信号に適切な遅延量が付加されると受聴器に流れる音が最大となるため、この時に方向角目盛鈑の指針が示す方向を読取ればそれが目標の方位となった。
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