ZETAとは? わかりやすく解説

ジータ【ZETA】


ゼータ【ZETA】

読み方:ぜーた

zero energy thermonuclear assembly》⇒ジータ


ゼータ【Ζ/ζ/zeta】

読み方:ぜーた

ギリシャ文字の第6字。ツェータ


ツェータ【Ζ/ζ/zeta】

読み方:つぇーた

ゼータ


Zeta

名前 セタゼタ

ZETA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/27 03:33 UTC 版)

magnussoft ZETA
開発者 yellowTAB / magnussoft
OSの系統 BeOS
開発状況 開発/販売終了
ソースモデル クローズドソース
カーネル種別 モジュラー マイクロカーネル
ライセンス プロプライエタリ
ウェブサイト magnussoft ZETA
テンプレートを表示

ZETAは、ドイツのyellowTABがBe社BeOSをベースとして開発したオペレーティングシステム

概要

ZETAはBeOSを最新に保つプロジェクトであり、新たなハードウェアをサポートし、Be社が2001年に開発を中止してから他のOSで導入された新機能に追随していた。新機能としては、USB 2.0サポート、シリアルATAサポート、Sambaサポート、新たなメディアプレイヤー、システムコンポーネントの国際化などがある。Haikuや他のオープンソースプロジェクトとは異なり、ZETA は実際の BeOS のコードベースを使っており、クローズドソースである。

ZETA は、従来の商用BeOSとZETAのソフトウェア市場を維持し、新規アプリケーションが供給される状態を維持する役目を担っていた。しかし、最初のリリースで予定されていた機能の一部が実現していない点を批判されたこともある(Java 1.4.2 とODBCサポートなど)。また、BeOSで既知だったバグが直っていない点、yellowTABが大幅な更新を加えるようなソースコードへのアクセス権を持っていたのかという疑問なども指摘された。

また、開発者からはメッセージングシステムに文書化されていない変更を加えた点で非難された。この修正はコードのコンパイルに影響し、Mozillaなどでは最適化コンパイルができなくなった[1]

yellowTAB は主にドイツでZETAを販売した。インフォマーシャルによる通信販売が行われた。日本でも販売されている(BeOSの項を参照)。magnussoftも販売中止以前は直販が主だった。

中止

yellowTABの財政状況が悪化したため、有志が集まって ZETA の開発を続け、magnussoftから販売されていた。2007年2月28日には最新版の1.5が発売された。同年3月28日、magnussoft は売り上げ不振を理由に3月16日でZETA開発への資金提供を中止したことを発表した。そのため、プロジェクトは経済的に立ち行かなくなった[2]。数日後、ZETAがBeOSの海賊版であるとの訴えがあったため、同社はZETAを販売中止とした[3]

バージョン履歴

Zeta バージョン リリース日 説明
Release Candidates RC1-RC4 2004年10月15日

正式版 1.0 が完成する以前の Release Candidates (RC)。USBを含めた新規ハードウェアサポート。RC3 が2004年6月9日、RC4 が2004年10月15日のリリースであった。RC4では新規ハードウェアサポートが強化され、新しいメディアプレイヤーも追加された。

Zeta 1.0 2005年6月24日

CeBIT(2005年3月)で展示された。Windows XP のようなアクティベーションが必要であった。登録キーを入手して、それとCDのシリアル番号を入力する必要があった。

Zeta 1.1 2005年10月17日

USBドライブからのブートが可能になった。デュアルコア型プロセッサもサポート。

Zeta 1.2 2006年4月22日

yellowTABが事実上の倒産状態となってからリリースされた。シリアルATAを完全サポートし、Yahoo! Messengerを利用可能にした。

Zeta 1.21

magunussoft から最初にリリースされたバージョンで、こちらによれば ZETA 1.2 のマイナーアップグレード版である。2006年9月7日から予約受け付けが開始され、9月25日にダウンロード可能なLive CDがリリースされた。ZETAユーザーは10ユーロでアップグレードCDを注文可能。

magnussoft の Rene Weinert のインタビューによれば、magnussoft はZETAの販売権しか持たず、開発は yellowTAB のCEO だった Mr. Bernd Korz 率いる個人のチームが行っていた。このインタビュー以前は、magnussoft が開発を継承したと考えられていた。

Zeta 1.5 2007年2月28日

Sambaクライアント、WilmaCon、AudioTagger、マルチユーザーサポート、インテル Extreme x9xx サポート、各種ドライバサポート、バグ修正。実際には R1.21 のアップグレード。

批判

ZETAとyellowTABは数々の論争にさらされてきた。特にyellowTABがBeOSのソースに法的なアクセス権を持っているか、ZETAの合法性が問題とされてきた[4][5]。ZETA はソースコードへのアクセスなしでは開発できなかっただろう。しかし、依然としてyellowTABが合法なコードへのアクセス権を持っていたかについては疑問がある。

さらに、ZETAはBeOSを進化させたものとは言えず、単に不完全なOSにサポートもないサードパーティのアプリケーションを追加しただけだという批判もある。最初のZETAについてはこの批判は正しい。ZETAに大きな期待を抱いたBeOSコミュニティはそれに失望した。

しかし、yellowTABが最も批判された部分は、真実かどうか確認できない事柄を主張する点にあった。yellowTAB は(JavaやODBCなど)実装されることのなかった開発を発表しただけでなく、実装されている機能を実際以上に優れたものと発表する傾向があった(例えば、MS Officeとの互換性)。このため、ドイツの通販番組で売られたZETAは返品率が高く、そのために通販番組による販売は中止となった。

また、BeOSコミュニティはZETAのフリー版がmagnussoftからリリースされなかった点も問題にした。Be社はBeOS Personal Edition を無料で提供し、購入前にBeOSを試すことができた。試用版がないため、ZETAを購入するのは BeOSのかつての利用者に限られた。ただし、Students Editionは存在し、49ユーロで販売されていた。

販売中止

2007年4月5日、Magnussoftは販売中止を公表した[3]

脚注

外部リンク


Ζ

(ZETA から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/04 00:56 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ギリシア文字
Αα アルファ Νν ニュー
Ββ ベータ Ξξ クシー
Γγ ガンマ Οο オミクロン
Δδ デルタ Ππ パイ
Εε エプシロン Ρρ ロー
Ζζ ゼータ Σσς シグマ
Ηη イータ Ττ タウ
Θθ シータ Υυ ウプシロン
Ιι イオタ Φφ ファイ
Κκ カッパ Χχ カイ
Λλ ラムダ Ψψ プシー
Μμ ミュー Ωω オメガ
使われなくなった文字

()
ディガンマ サン
ヘータ ショー
ギリシアの数字
スティグマ
()
サンピ

()
コッパ

Ζ, ζ(ゼータ、ズィータ[1]古代ギリシア語: ζῆτα ズデータギリシア語: ζήτα ズィタギリシア語ラテン翻字: zeta)は、ギリシア文字の第6番目の文字。数価[2]は7。古代ギリシア語では/dz/または/zd/、現代ギリシア語では /z/ をあらわす。

ラテン文字Zキリル文字Зはこの文字を起源とする。ラテン文字のZは本来ギリシア語からの借用語を表記するために導入されたものであり、近代諸言語でもギリシア語名に由来する名称で呼ぶ言語が多い(イタリア語ヅェータ、スペイン語セタ、ドイツ語ツェットなど)。

起源

フェニキア文字 𐤆 (ザイン)に由来する。文字名称はセム語の伝統と異なるが、おそらくβ(ベータ)やη(エータ)からの類推による[3]

記号としての用法

  • 小文字の「ζ」は、
    • 数学ζ関数を表す関数子。
    • 数学で x, y, z に応じξ, η, ζが使われるためζは z と同じように扱われる。3つ目の未知数複素数などを表す。
    • 界面動電電位はζで表記することから、ゼータ電位とも呼ばれる。
    • 制御工学では、減衰係数をζで表すことが多い[4]

符号位置

大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
Ζ U+0396 1-6-6 Ζ
Ζ
Ζ
ζ U+03B6 1-6-38 ζ
ζ
ζ

脚注

  1. ^ 荒木英世. ギリシア語基本単語2000. 1995
  2. ^ 文字に当てはめられた数値のこと。ギリシアの数字を参照。
  3. ^ W. Sidney Allen (1987) [1968]. Vox Graeca (3rd ed.). Cambridge University Press. p. 170. ISBN 0521335558 
  4. ^ ギリシャ文字

ZETA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 14:49 UTC 版)

LPWA (無線)」の記事における「ZETA」の解説

サブGHz帯(920 MHz帯、429 MHz帯(認証済))を用いる。ZiFiSense社の独自規格UNB (Ultra Narrow Band), マルチホップ、低消費電力双方向通信対応の特徴持ち伝送速度300 bps600 bps、2.4kbps対応。伝送距離は2~10 km。 ZETAアライアンスには日本および中国企業参加し2020年4月現在200社参加、活動している。

※この「ZETA」の解説は、「LPWA (無線)」の解説の一部です。
「ZETA」を含む「LPWA (無線)」の記事については、「LPWA (無線)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ZETA」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



ZETAと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ZETA」の関連用語

ZETAのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ZETAのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのZETA (改訂履歴)、Ζ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのLPWA (無線) (改訂履歴)、BeOS (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS