XP-47Bとは? わかりやすく解説

XP-47B

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 03:13 UTC 版)

P-47 (航空機)」の記事における「XP-47B」の解説

XP-47Bは1941年5月6日ローリー・P・ブラバム操縦初飛行行ったコクピットにすこし煙が発生するなど多少問題はあったものの、この機体素晴らしということ判明した(煙はエンジンオイルが少し漏れ出したいだった)。 XP-47Bは、巨大なダブルワスプとそのターボチャージャー取り囲むように作られていた。AP-4をエンジンオーバーヒート失ったカートゥヴェリーは隙間のないカウリングあきらめ、馬の首当てのような楕円形開いた幅広カウリングエンジン覆った。このカウリングによってエンジン左右のオイルクーラー・インタークーラーシステムの冷却可能になった。 エンジン排気コクピット両脇下方を通る2本のパイプによって後部導かれターボチャージャータービン駆動するターボチャージャーコクピット尾翼中間あたりに位置するフルパワー時にはパイプ赤熱する。ウェイストゲートシャッターが排気仕分け担当している。排気直接外気へ逃がすか、高々度エンジン酸素足りない状態のときにタービン導きチャージャー60,000 RPMで回すかのコントロールを行う。ターボチャージャーインテイク吸気口)には胴体下部からダクト吸気される。チャージャー圧縮され空気インタークーラー通って冷却される外気との熱交換気温が下がると同時に空気密度増加し出力増大するインタークーラー出た空気胴体両側面を通って前方キャブレターエンジンへと向かう。 ダクトターボチャージャー配したことで、XP-47Bの胴体太く大きなものとなった同時に主翼もやや高め配置となったが、これは問題だった。というのは、強力なR-2800エンジンの力を吸収するために直径大きなプロペラ採用していたので、プロペラ先端地面とのクリアランス間隔)が取りづらかったのだ。翼が胴体の下の方にあれば、その分ランディングギア(脚)を短くできる。ギアが短いほうが軽量で翼のスペース節約できる。カートゥヴェリーは主翼外側機関銃埋め込みたかったので、長大ギア受け入れたかった結果として、メインギア(主脚)は23 cm伸び縮みする機構をそなえることになったプロペラXP-47B~P-47DP-47Dの一部メーカー カーチス ハミルトンスタンダード タイプ 定速 ブレード数 4 直径 3.96m ? 4.01m ? ガバナ 電動 油圧 ブローニング製の12.7 mm機関銃を各翼外側に4丁ずつ、弾倉からの給弾のために互い違い配置していた。各弾倉には銃弾350ポンド425搭載した自動防漏式の主・予備燃料タンクコクピット下にあり、1,155リットル (305 USG)のガソリンを積むことができた(翼内タンクはまだなかった)。当時としてはかなりの量だったが、これでも不十分だったことが後に判明するコクピット巨大なマシンふさわしく広々としており、エアコン備えていた。操縦席快適だった。あるパイロットは後に「安楽椅子のようだよ」と評したプロトタイプであるXP-47Bのキャノピィ上方に開くヒンジ備えていたが、これには故障頻発した尾翼の舵面(方向舵昇降舵)が帆布張りの他は全金属製で、主翼スパー)は3本。この帆布張り舵面にも不具合多かった

※この「XP-47B」の解説は、「P-47 (航空機)」の解説の一部です。
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