WEC参戦
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「レベリオン・レーシング」の記事における「WEC参戦」の解説
2012年2月1日にニック・ハイドフェルドがドライバーラインナップに加わり、同年開幕のFIA 世界耐久選手権(WEC)に参戦することが発表された。またロータスがスポンサーにつくことが発表され、エントリー名はロータス・レベリオン・レーシングとなった。セブリング12時間レースで12号車のニコラス・プロスト/ニック・ハイドフェルド/ニール・ジャニが3位表彰台を獲得した。また同年プチ・ル・マンにも参戦、総合優勝を収めている。 2014年にロータスとの2年間の契約が終了し、新規にレベリオン・レーシングとしてFIA 世界耐久選手権(WEC)にプライベーターとしてLMP1-Lのクラスに参戦。初戦は前年と同じローラ・B12/60を使うが、第2戦からはフランスのコンストラクターであるオレカと共同開発した新型車両のレベリオン・R-Oneを投入した。ワークスハイブリッド勢の競争が激化したことで、ライバルがバイコレスのみという状態ではあったが、3年間稀少なプライベーターとしてLMP1に2台体制で参戦し続けた。なお2015年にはエンジンをトヨタからAER製の2.4LV6ツインターボに変更している。 2017年は競争を求めてLMP2にステップダウン。2台体制での参戦で、シャーシはオレカ・07。ル・マンでは優勝できなかったものの、シリーズでは前年圧倒的な強さを誇っていたシグナテック・アルピーヌ・マットムートや、最終戦までチャンピオン争いを繰り広げたジャッキー・チェン・DCレーシングを打ち破り、チャンピオンとなった。 2018年はLMPのワークスがトヨタ1社となり、プライベーターにも有利なレギュレーションとなったため、他の多数のプライベーターたちと共にLMP1に2台体制(1号車と3号車)で復帰する。ドライバーは1号車がニール・ジャニ、アンドレ・ロッテラー、ブルーノ・セナ。3号車がグスタヴォ・メネゼス、トーマス・ローラン、マティアス・ベシェの計6名。マシンはR-One同様オレカとの共同開発のレべリオン・R13、エンジンはギブソン製 GL458を搭載する。2018年4月にはTVRとの提携を発表した。シーズンの多くはトヨタ勢の後塵を拝したが、トヨタ・TS050 HYBRIDの2台がチェッカー後に失格となったシルバーストンで、繰り上がりではあるが、3号車(メネゼス/ローラン/ベシェ組)がシーズン初優勝を果たした。 2019年-2020年のシーズンはメンバーを変更。離脱したジャニとロッテラーに代えて、メネゼスが1号車へ移り、新たにノーマン・ナトーがレギュラーメンバーとして加入した。予選及びレースではサクセス・ハンディキャップの助けもあり、第4戦上海と第5戦ローンスター・ル・マン(COTA)で勝利した。 2020年はチームオーナー兼プレジデントのアレクサンドル・ペシが、ロマン・デュマが率いるチームRDリミテッドが開発した『レベリオンDXXバギー』のステアリングを自ら握りダカール・ラリーにも参戦。TOYOTA GAZOO Racingで前年総合優勝を果たしたナッサー・アル=アティヤ/マシュー・バウメル組から指導を受けた甲斐あって、ルーキークラス3位、ガソリン二輪駆動車クラス11位で完走を果たした。 このように精力的な活動を行ってきたレベリオンは一時はプジョーとハイパーカー規定で提携することも正式に発表されていたが、ダカール初参戦直後の2020年2月13日、突如として「ブランド戦略の方針転換」を理由に同年のル・マンを最後にモータースポーツを含むすべてのスポーツビジネスを終了することを発表。その後バーレーン戦まで継続する予定であったが、実際にはエントリーをせず、結果的にはル・マンで15年に渡るモータースポーツの歴史に幕を下ろした。 2020年4月の時点で、CEOのカリム・ブハドラはダカールやグループGT3で活動を続ける可能性を示唆したが、これらは2021年現在まで実現されていない。 なお時計事業ではモータースポーツ業界への関与を続けており、2020年3月からブランパンに代わってGTワールドチャレンジの公式タイムキーパーを務めている。同年途中には日本展開も表明し、全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するBuzz Racing Team with B-Max、及びスーパー耐久に参戦するAudi Team Marsのスポンサーにも就任した。 またR13は、LMP1にステップアップしたアルピーヌが新規則のLMH/LMDhまでの繋ぎとしてWEC参戦マシンとして流用し、2021年ル・マンで3位表彰台を獲得している。
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