ランチア・LC2とは? わかりやすく解説

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ランチア・LC2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/03 07:56 UTC 版)

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ランチア・LC2
カテゴリー グループC
コンストラクター ダラーラ
デザイナー ジャンニ・トンティ
先代 ランチア・LC1
主要諸元
シャシー アルミニウム ツインチューブモノコック
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン式サスペンション#ダブルウィッシュボーン コイルスプリング ダンパー
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン コイルスプリング ダンパー
全長 4,800 mm
全幅 1,800 mm
全高 1,065 mm
トレッド 前:1,470 mm / 後:1,344 mm
ホイールベース 2,665 mm
エンジン フェラーリ 308C 2,594 cc / 3,015 cc(1984年のル・マン24時間レースから) V8 ツインターボ ミッドシップ
トランスミッション ヒューランドVG 5速 MT
重量 850 kg
タイヤ ピレリ (1983年シルバーストン1000kmまで)
ダンロップ (1983年ニュルブルクリンク1000kmから)
ミシュラン (1985年から)
主要成績
チーム マルティーニ・レーシング
ムッサート・アクション・カー
ドーロップ・レーシング
ドライバー ミケーレ・アルボレート
リカルド・パトレーゼ
テオ・ファビ
アレッサンドロ・ナニーニ
パオロ・バリッラ
マウロ・バルディ
ピエルルイジ・マルティニ
アンドレア・デ・チェザリス
ブルーノ・ジャコメリ
ハンス・ヘイヤー
ボブ・ウォレク
出走時期 1983 - 1991年
コンストラクターズ
タイトル
0
ドライバーズタイトル 0
初戦 1983年モンツァ1,000 km
最終戦 1991年オートポリス430km
出走
回数
優勝
回数
ポール
ポジション
ファステスト
ラップ
51 3 13 11
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1984年仕様

ランチア・LC2は、ランチア世界耐久選手権(WEC)参戦用に製作したグループCカーである。

概要

ランチアは1982年シーズンを、同年に施行された国際自動車連盟(FIA)の新規定によるグループCではなく、旧規定であるオープントップのグループ6の2.0リットル相当となるLC1で参戦した。1983年よりFIAの規定がグループCに統一されるため、ランチアもグループCカーを開発した。

ダラーラで製作されたシャシアルミニウム製のツインチューブモノコックで、前面投影面積を減らすためフロント1470mm、リア1344mmとナロートレッドに仕上げ、マシン全幅もポルシェ・956よりも200mm狭い1800mmしかない。サスペンションはオーソドックスなダブルウィッシュボーンサスペンションだが、リア・ロワアームはアンダーフロアのトンネル部分の気流を阻害しないようドライブシャフトと同じ高さに取り付けられている。

リアウイングは、当初は垂直安定板を介してリアカウルに装着されていたが、1984年からトランスミッションにマウントされるようになり、マシンのトレッド幅も毎年のように拡大されていった。

エンジンは、フェラーリ・308GTBのV型8気筒アバルトが2.6リットルツインターボ化したものをミッドシップに搭載した。排気量は1984年のル・マン24時間レースから3.0リットルに拡大された。

LC2は、ポルシェ・956一辺倒であった1980年代前半のWECにおいて、唯一ポルシェに立ち向かえる可能性があると見られたマシンであった。しかし予選ではポルシェと互角の速さを見せるものの決勝では信頼性が欠如し、参戦した1983年開幕戦モンツァから1986年第2戦シルバーストンまでの間で、通算3勝しかできなかった。1985年ル・マン24時間レースホッケンハイムを除く参戦したすべてのレースでポールポジションを獲得したが、決勝での勝利はスパ・フランコルシャンでの1勝のみだった。

1986年第2戦シルバーストンをもってワークス活動を終了し、その後はムサットに放出され、1988年にはパワーソースをアバルトチューンのV型10気筒エンジンとした。1991年シーズンまで参戦を続けるが、目立った成績を挙げることはできなかった。

1985年にはガレーヂ伊太利屋がLC2を輸入し全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権(JSPC)にエントリーさせていた。

出典

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参考文献

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