ToolZone クラス
アセンブリ: System.Web (system.web.dll 内)


Web パーツ コントロール セットにおいて、ゾーンとはサーバー コントロールを格納した Web ページ上の領域で、格納しているコントロールに対して一貫性のあるユーザー インターフェイス (UI: User Interface) を備えたモジュール レイアウトを提供します。
基本 WebZone クラスから派生する一般的な 2 種類のゾーン コントロールとして、WebPartZoneBase ゾーンと ToolZone ゾーンが存在します。WebPartZoneBase ゾーンには、サーバー コントロール (カスタム WebPart コントロール、または ASP.NET コントロールやユーザー コントロールなどのその他のサーバー コントロール) が含まれています。これらのコントロールが Web ページの主要な UI を構成し、プログラムやユーザーによって非表示にされる場合を除きすべての表示モードで表示されます。
ToolZone ゾーンは、ページがゾーンに関連付けられた特定の表示モードの場合にだけ表示される特別なヘルパー ゾーンで、これらのゾーンには、ユーザーがレイアウト、外観、プロパティ、および Web ページの内容をブラウザから変更できる特別なサーバー コントロールも含まれています。開発者は、基本 ToolZone クラスまたは派生した ToolZone ゾーンから継承してカスタム ゾーンを作成できます。
Web パーツ コントロール セットには、次の表に記載されている 3 種類の ToolZone ゾーンが含まれます。
EditorZone | |
CatalogZone | CatalogPart コントロールを格納しています。このコントロールには、ユーザーがページに追加できる WebPart コントロールが含まれています。 |
ConnectionsZone | 宣言型マークアップ要素は含まれません。このゾーンは独立しています。ユーザーが WebPart コントロール間の接続を管理するための特別な UI を実行時に表示します。 |
ToolZone 基本クラスには、派生ゾーンで役立つさまざまなメソッドおよびプロパティが用意されています。これには、WebZone クラスの基本メソッドをオーバーライドしてゾーンのヘッダーおよびフッターのボタンと他の UI 属性を表示する RenderHeader メソッドおよび RenderFooter メソッドが含まれます。また、動詞の処理のためのさまざまなメンバも存在します。動詞は、ユーザーが各種のゾーンで実行できる共通の UI 操作です。動詞の処理に関係するメンバには、RenderVerb、RenderVerbs、および HeaderCloseVerb が含まれます。
ToolZone には、WebPartDisplayMode オブジェクトを AssociatedDisplayModes コレクションに追加する 2 つのオーバーロードされたメソッドが含まれています。この表示モードに関連付けられたコレクションにより、特定のゾーンの種類に関連する表示モード、つまり、ゾーンが表示される表示モードが決まります。特定の Web ページのすべての ToolZone ゾーンに関連付けられたすべての表示モードの結合結果により、(通常のブラウズ モードは除き) ページで使用できる表示モードまたはサポートされる表示モードが決まります。特定のページでサポートされる表示モードのコレクションは、SupportedDisplayModes プロパティに含まれています。
ToolZone クラスにも、ゾーンのさまざまな UI 要素のスタイル属性を含む、多数のスタイル プロパティが含まれています。ToolZone スタイル プロパティの一例として、EditUIStyle、HeaderVerbStyle、InstructionTextStyle、および LabelStyle が挙げられます。
継承時の注意 Web パーツ コントロール セットには、上記の「解説」で列挙される特殊なゾーンが含まれ、通常それらの 1 つから派生させてカスタムの動作をゾーンに追加できます。ただし、ゾーンの表示をプログラムを使用してより高度に制御するには、ToolZone クラスから直接継承する必要があります。たとえば、検索ゾーンなど、特殊なタスク用のカスタム ゾーンを作成する必要のある場合があります。 カスタム ゾーンを作成するには、すべての仮想 ToolZone メンバをオーバーライドして表示を完全にカスタマイズするか、または特定のメンバだけをオーバーライドできます。必要に応じて、WebPartDisplayMode クラスから継承してゾーンのカスタムの表示モードを作成することもできますが、これは必須ではありません。ゾーンのコンストラクタで、ゾーンの表示対象となるさまざまな表示モードを WebPartDisplayModeCollection オブジェクトに追加する必要があります。その結果、ページがそれらの表示モードの場合にそのゾーンが表示されるようになります。

System.Web.UI.Control
System.Web.UI.WebControls.WebControl
System.Web.UI.WebControls.CompositeControl
System.Web.UI.WebControls.WebParts.WebZone
System.Web.UI.WebControls.WebParts.ToolZone
System.Web.UI.WebControls.WebParts.CatalogZoneBase
System.Web.UI.WebControls.WebParts.ConnectionsZone
System.Web.UI.WebControls.WebParts.EditorZoneBase


Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition
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