Tech 3とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Tech 3の意味・解説 

テック3

(Tech 3 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/27 09:34 UTC 版)

テック3

2025年
チーム名
MotoGP
レッドブルKTMテック3
Moto3
テック・KTM・レーシング
MotoE
テック3 E-Racing
本拠地 フランス・ボルム=レ=ミモザ
チーム創設者 エルベ・ポンシャラル
ギー・クーロン
Bernard Martignac
代表 エルベ・ポンシャラル
2025年のMotoGP
ライダー
MotoGP
12. マーベリック・ビニャーレス
23. エネア・バスティアニーニ
Moto3
12. ジェイコブ・ロールストーン
バレンティン・ペローネ
MotoE
29. ニコラス・スピネリ
61. アレッサンドロ・ザッコーネ
マシン MotoGP : KTM・RC16
Moto3 : KTM・RC250GP
タイヤ MotoGP : ミシュラン
Moto3 : ダンロップ
MotoE :ミシュラン
MotoGPにおけるチーム履歴
参戦年度 1990年
チームズ
タイトル
0回
ドライバーズ
タイトル
0回
2024年順位 7位(242ポイント)
(記録は2024年最終戦ソリダリティGP終了時)

テック3Tech 3)は現在ロードレース世界選手権に参戦するフランスのレーシングチーム。MotoGPクラスでは2018年までヤマハ2019年よりKTMサテライトチームとして活動している。

チームの経歴

1989年、元GPライダーのエルベ・ポンシャラル、エンジニアのギー・クーロン 、Bernard Martignac の3人によって設立された[1]。チーム名の " テック " ( Tech )は、当時平忠彦のスポンサーに就いていた資生堂TECH21の語感をポンシャラルが気に入ったことから名付けられ、" 3 " はポンシャラル・クーロン・Martignacの3人(設立当初はチームメンバーはこの3人だけだった)にちなんでいる[2]

1990年よりドミニク・サロンをライダーに250ccクラスに参戦を開始し、当初はホンダスズキのマシンを使用していたが、YZR250中野真矢を起用した1999年からチームはヤマハと提携し、ワークスチームとして活動することになった。翌2000年には所属ライダーのオリビエ・ジャック中野真矢がそれぞれシリーズ1位、2位を獲得する大活躍を見せた。

2001年にはジャック、中野と一緒に500ccクラスにステップアップし、YZR500で最高峰クラスを戦うことになった[3]。中野はランキング5位で、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。ジャックは15位で終わる。また、この年以降の待遇はサテライトチームとなった。

2002年 体制は昨シーズンと同じ、中野・ジャック。シーズンの終盤、第14戦マレーシアGPから、新たに4ストロークマシンのYZR-M1が供給されるようになった。ジャックはランキング10位。中野はランキング11位で終了。

2003年 ジャックは継続。中野は同じヤマハ系のダンティンへ移籍。代わりにホンダ系のチームポンスからアレックス・バロスが加入。バロスはランキング9位。ジャックは12位。

2004年 ライダーを一新。ワークスヤマハよりマルコ・メランドリが。そして1年間の浪人生活を経て、阿部典史が加入する。またマシンカラーも、昨年のワークスがフォルトゥナでテック3がゴロワーズだったものが、ワークスのバレンティーノ・ロッシ、テック3の阿部がゴロワーズ。ワークスのカルロス・チェカとテック3のマルコ・メランドリがフォルトゥナといった、変則的なシーズンとなった。ランキングはメランドリが12位。阿部が13位と振るわなかった。

2005年 ライダーを一新。前年ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したルーベン・チャウスと、前年250ccランキング4位のトニ・エリアスの2人のスペイン人となる。またマシンカラーは昨年の変則的なものから、フォルトゥナに改められた。ランキングはエリアスが12位で、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。チャウスは16位だった。

2006年2007年の2シーズンはダンロップタイヤの開発を兼ね、「ダンロップ・ヤマハ・テック3」として活動したが、パフォーマンスの低さに苦しめられ、2008年には元のミシュランに戻した。なおライダーは、2006年はカルロス・チェカとジェームス・エリソンでランキングはチェカ15位、エリソン18位。2007年はシルバン・ギュントーリ玉田誠でランキングはギュントーリが16位、玉田が18位だった。

2008年シーズンもライダーを一新し、両名ともスーパーバイク世界選手権で2度のチャンピオン経験を持つ、コーリン・エドワーズがワークスヤマハから移籍。もう1人は前年SBKのテンケイト・ホンダでチャンピオンを獲得したジェームス・トスランドのコンビで戦うことになった。またダンロップは前年で最高峰クラスより撤退したため、ノースポンサーで戦う事となった。ランキングはエドワーズが7位。トスランドが11位と、前年・前々年よりも大幅にアップした。

2009年はマシン・ライダー体制は変わらず、新たにアメリカの栄養ドリンクモンスター・エナジーのスポンサーを得て、「モンスター・ヤマハ・テック3」としてシーズンを戦った。ランキングはエドワーズが5位。トスランドが14位だった。

2010年はトスランドに代わり、前年にヤマハ・イタリア・チームでスーパーバイク世界選手権のチャンピオンを獲得したベン・スピーズがチームに加入し、アメリカ人ライダーでペアをくむ事となった。またスピーズは年間ランキング6位でルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。エドワーズはランキング11位だった。

またこの年から新しく始まったMoto2クラスにもオリジナルマシンで参戦し、高橋裕紀が1勝を挙げてシリーズ12位、ラファエレ・デ・ロサが27位となった。

2011年はスピーズがワークスヤマハに移り、後釜として昨年のスピーズと同じヤマハ・イタリア・チームに所属しSBKランキング5位のカル・クラッチローがエドワーズのチームメイトを務めた。この年のランキングはエドワーズが9位。クラッチローは12位でルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

[4]。Moto2ではライダーが一新され、チーム・アスパーよりマイク・ディ・メッリオと、125ccからのステップアップでブラッドリー・スミスのペアとなった。[5]。さらにザビエル・シメオンが地元テレビ局RTLの支援を受け、3台目のミストラル610を走らせた[6]。ランキングはスミスが7位と検討したが、ディ・メッリオが23位、シメオンが26位と沈んだ。

2012年 2005年から7年間ヤマハに在籍し続けたエドワーズはこの年から新たに始まるCRTチームのフォワード・レーシングへ移籍。その後釜としてレプソル・ホンダよりアンドレア・ドヴィツィオーゾが加入となる。この年はチームの新たに1000cc化となった最初の年と言うのもあり、また2011年にロッシが加入したドゥカティの低迷もあり、ドヴィツィオーゾがランキング4位で、3位表彰台を6回獲得。クラッチローがランキング7位で3位表彰台を2回獲得。チームランキングでもドカティワークスを上回る3位と、過去最高の成績を残した1年だった。

Moto2クラスは昨年のスミス、ディ・メッリオ、シメオンの3台体制から、スミス、スメオンの2台体制となった。ランキングはスミスが9位。シメオンは22位でシーズンを終えた。

2013年 ドビツィオーゾはドゥカティ・ワークスへ移籍し、代わってMoto2よりブラッドリー・スミスが昇格し、クラッチローとイギリス人ペアを組む。4年目となるMoto2は、ダニー・ケントルイ・ロッシがペアを組む。またイギリスで介護ホームを展開してる「Maria Mallaband Care Group (MMCG)」がスポンサーとなることが発表された。

2019年に20年間関わったヤマハに代わって、KTMがサプライヤーとなる。

2020年、昨年加入したミゲル・オリベイラがチーム373回目の出場で初優勝を飾る。

2022年ダカール・ラリーに出場したダニロ・ペトルッチスーパーバイク世界選手権に出場予定のイケル・レクオナが放出され、レミー・ガードナーラウル・フェルナンデスが加入。

2023年はKTM傘下でもあるガスガスが加わり、チーム名もガスガス・ファクトリーレーシング・テック3に変更された。ライダー体制も一新され、チームに復帰するポル・エスパルガロ[7]2022年Moto2チャンピオンのアウグスト・フェルナンデスが加入した。

2025年はチーム名が2020年以来のレッドブルKTMテック3に戻る[8]

脚注

外部リンク



「Tech 3」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Tech 3」の関連用語

Tech 3のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Tech 3のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのテック3 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS