TOEIC Speaking & Writing Tests
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/28 15:38 UTC 版)
「国際コミュニケーション英語能力テスト」の記事における「TOEIC Speaking & Writing Tests」の解説
TOEICスピーキングテスト/ライティングテストは、2007年1月21日に東京・大阪・名古屋等の主要都市で初めて実施された。実施に至った背景としては、従来のマークシートテストでは会話能力や作文能力が測れないという難点があり、ETSが研究を重ねた結果、従来のTOEICおよびTOEIC Bridgeとは別に実施することになった。特にプレゼンテーション、音読、電子メールや論文の作成問題等、マークシートでは測れなかった部分を補完している。スコアについては、運営委員会により、スピーキングテスト/ライティングテストで130〜140である場合にTOEIC Listening & Readingで700〜750相当とされている。 TOEIC Listening & Reading Test と異なるのは受験票がない事で試験会場にパスポート等の本人確認書類を持参する。証明写真を提出しない代わりに試験会場で写真の撮影があり、TOEIC Listening & Reading Test と違って現地で撮影した写真が公式認定書に掲載される。 このテストはETSのInternet-Based Testing (iBT) というシステムを介して実施される。ETS認定テスト会場のパソコンをインターネットに接続することでテスト問題および解答の送受信を行う。受験者はパソコンで音声を吹き込んだり、文章の入力を行う。iBTによって更に効率化、標準化された公正な方式で受験者の解答を評価し、受験後のフィードバックを行うことが可能となった。問題レベルはTOEFL iBTに準じている。問題形式としては、スピーキングはTOEFL iBTと同等であり、ライティングでは300字の論述問題が同等である一方、写真を短文で描写する問題があり、また英文メールの作成等、実際のビジネスでの場面を考慮に入れた構成となっている。一部の問題はETSが制作しているTOEFL-iBTテストと類似している。(例としてはSpeakingテストでは1分以内で与えられたトピックに対して意見を述べる問題やWritingでは最後のエッセイ問題等) 試験時間はスピーキングが20分、ライティングが60分で、説明や指示などを含めると90分程度を要する。スコアは0点〜200点で表示される。指示はすべて英語で行われる。 日本での受験者数は2018年度で約4万人となっている。一方日本同様にTOEICの受験者数が多い韓国ではTOEIC SWテストの受験者数が2012年度に27万人(予測)となっている。韓国では、企業の一例として、サムスンではスピーキングテストの評価レベルが「7」(160〜180点)以上でなければ海外営業要員になることができない。韓国の代表的な企業のTOEICスピーキングテストの平均評価レベルは「4.5」(およそ100点)程度となっている。 CEFRとの対応関係CEFRTOEIC SpeakingTOEIC WritingC1180 180 B2160 150 B1120 120 A290 70 A150 30
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