QuickTimeの特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 00:39 UTC 版)
「QuickTime」の記事における「QuickTimeの特徴」の解説
フォーマット QuickTimeフォーマット(.mov)やMP4フォーマットのほか、AVIフォーマットやAdobe Flashも再生できる。ただし、コーデックによっては互換性がなく、プラグインが別途必要になる場合がある。 グラフィック JPEG 2000やTIFF、PNGなど、最新のフォーマットをサポート。Photoshopのレイヤーも読み込める。 オーディオ MP3、AACやApple Losslessの採用によりさらに高音質・高圧縮を実現。 ムービー H.261、H.263、MPEG-4、H.264、3GPP/3GPP2、Pixletにも対応し、高画質ながらもコンパクトに保存。 macOS High Sierraでは、HEVCにも対応している。 参照ムービー ムービーのリンクと再生範囲を記録したものである。ムービーにおけるエイリアス、ショートカット、シムリンクである。 ヒントトラック QTSSでのストリーミングを行うためのトラック。パケットごとの区切りを示す。おおよそ元ムービーの5~8割の容量になる。 インタラクティブ ユーザーの操作に応答するインタラクティブなコンテンツを再生できる。 Virtual Reality(仮想現実) QuickTime VR(英語版)により、360度パノラマムービーの作成/再生が可能。Cubic VR(英語版)(360度パノラマだけでなく、上下方向の表示も可能)やObject VR(英語版)(立体物を周囲から見回すようなVRムービー)も構築可能。 モバイル 3GPP、3GPP2の採用により、携帯電話とパソコン間でのマルチメディアコンテンツの相互通信を実現。AMCフォーマットも作成/再生可能。 インターネット 無償のストリーミングサーバソフトウェア、QuickTime Streaming Serverによりマルチメディアコンテンツを配信。QuickTime Broadcasterを用いれば、簡単に生中継を配信可能、QuickTime Streaming Serverのオープンソース版であるDarwin Streaming ServerはLinux、Windowsなどでも運用出来る。 拡張性 拡張性があり、新しいファイルフォーマットにもすぐに対応する。QuickTimeコンポーネントを用いれば、MPEG-2やDivX、iPIX、On2VP3、ZyGoVideo、WMVなどの再生・作成も可能。 クロスプラットフォーム WindowsにもQuickTimeが提供されている。 AltiVec対応 PowerPC版Mac OS Xでは、SIMD演算機能であるVelocity Engine (AltiVec) に対応し、PowerPC G4/G5の能力を引き出すことができる。 ストリーミングSIMD拡張命令 (SSE) 対応 インテル版macOSでは、SIMD演算機能であるSSEに対応し、Intel Core, Core2の能力を引き出すことができる。 特筆すべき点は、トラックによるファイル構造の柔軟性であり、movファイルといえど、ビデオトラックのみを含むもの、音声トラックのみを含むものといったものが作成可能な点である。例えば、既存のmovファイルにヒントトラックを追加するだけでストリーミング配信が可能になる。トラックは認識さえ出来れば、JPEGでもDivX、WMA、H.264(一部別途プラグイン)が含まれていても、同じコンテナ上で再生出来る。また、どんなコンテナであっても認識さえできれば同じコーデックで再生できる。 QuickTimeにおいてムービーの様々なトラックは、画像におけるレイヤーと同じように利用できる。
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