N-IIとは? わかりやすく解説

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N-II

分類:ロケット


名称:N-II
打ち上げ国名機関:日本/宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
開発機関・会社:宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
運用機関会社:宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げ場所:種子島宇宙センター(TNSC)
運用開始年:1981年
運用終了年:1987年

N-IIロケットN-Iロケットベースにして、打ち上げ能力を向上させたものです。具体的にN-Iロケット第1段推進薬タンク延長し固体補助ロケット3本から9本に増やして推力強化しましたまた、第2段性能向上した着火可能な推進系を、第3段にはより大型固体モータ採用して静止衛星打上げ能力を約350kgに高めてます。衛星フェアリング大型化大型実用衛星をのせることが可能になりましたN-I同じく米国デルタロケット技術使用しているほか、誘導装置も「ブラック・ボックス方式使われるなど、米国技術大幅に導入されています。
誘導方式慣性誘導方式なりました
1976年から本格的な開発着手し1981年2月試験機によって技術試験衛星打ち上げてから、気象衛星通信衛星放送衛星などを静止軌道投入し太陽同期ミッションにも使われ本格的衛星打ち上げ用ロケットです。
合計8機の衛星打ち上げました。

1.どんな形をして、どんな性能持っているの?


3段式。
全長:35.36m〔第1段22.44m、第2段5.99m、第3段2.09m、衛星フェアリング7.91m〕。
外径:2.44m。
全備重量:135.2t(人工衛星重さ含みません)。
推力は、第1段74.4t(バーニアエンジン2基0.9t)、固体補助ロケット6本分136t、第2段4.6t、第3段6.8t。
約350kgの静止衛星打ち上げる能力あります

2.打上げ飛行順序はどうなっているの?
まず第1段固体補助ロケット6本を点火してリフトオフます。固体補助ロケット燃焼時間38秒間で、リフトオフの約40秒後に残った3本点火して85秒後には分離します。第1段ロケット272秒間燃焼ののち、280秒後に分離します。第2段ロケット286秒後に点火します。300秒後に衛星フェアリング分離します。667秒後に第2段ロケット燃焼停止して姿勢変更慣性飛行移ります。そして1,387秒後に再び第2段ロケット燃焼開始。7秒間燃焼ののち、1,454秒後に第3段スピンアップ。1,456秒後に第2段分離します。1494秒後に第3段ロケット点火44秒間燃焼ののち、1,614秒後に衛星分離して静止トランスファ軌道投入します

3.どんなものを打ち上げたの?
きく3号ひまわり2号ひまわり3号さくら2号a/2号b、ゆり2号a/2号b、もも1号打ち上げました。

4.どのくらい成功しているの?
8回の打ち上げおこなわれ全て成功してます。



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