Mickey Spillaneとは? わかりやすく解説

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スピレイン・ミッキー(Mickey Spillane)

1918年(大7)、アメリカニューヨーク生まれ本名フランクモリスンスピレイン
17歳頃から小説書きはじめ、カンザス州立大学学費稿料まかなうようになった卒業後は、友人たちと「キャプテンマーベル」、「キャプテンアメリカ」などのコミックブックを製作。マイクハマー原型である私立探偵マイクデインジャーを創造した
1947年(昭22)、家屋建設費捻出のため、マイクハマー第一作である「裁くのは俺だ」を刊行し、たちまちベストセラーとなった続いて発表した長編とともに出版界売れ行き記録更新した
しかし、1961年(昭36)に刊行された「縄張りをわたすな」が処女長編だという。
1950年(昭25)、「俺の拳銃は素早い」を発表
1951年(昭26)、「大いなる殺人」を発表
1952年(昭27)、江戸川乱歩日本紹介する
1953年(昭28)から1961年(昭36)までは休筆し、「エホヴァ証人」の宗教活動従事
1964年(昭39)、「蛇」発表
1983年(昭58)、アメリカ私立探偵作家クラブ巨匠賞ジアイ)を受賞
1989年(平1)に発表した「殺す男」が、1990年(平2)にアメリカ私立探偵作家クラブ最優秀短篇賞を受賞また、1989年(平1)に発表した長編版の「殺す男」が1990年(平2)にアメリカ私立探偵作家クラブ最優秀長篇賞候補作となる。
1995年(平7)、アメリカ探偵作家クラブ巨匠賞受賞
簡潔な文体で、サディズムエロティズム横溢する通俗ハードボイルドで、人気博した



ミッキー・スピレイン

(Mickey Spillane から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 01:54 UTC 版)

ミッキー・スピレイン(Mickey Spillane、本名:フランク・モリスン・マイケル・スピレイン(Frank Morrison Michael Spillane)、1918年3月9日 - 2006年7月17日)は、アメリカ合衆国小説家ハードボイルド探偵小説「マイク・ハマー」シリーズで知られる。


注釈

  1. ^ ただし、マイク・ハマー・シリーズのセックス描写は今日から見ると決して露骨なものではなく、Encyclopedia of Mystery & Detection(クリス・スタインブルンナーオットー・ペンズラー編)ではスピレインの作品には暴力とセックスが満ちているというのは「過度に単純化された慣用句」であるとして、同シリーズのセックス描写は「今日なら学童も驚かさないだろう」としている。実際、『裁くのは俺だ』ではマイク・ハマーは結婚の約束をした女医(事件の真相に関る重要人物)と結婚前という理由で肉体関係を持たない。
  2. ^ 片岡義男は「私立探偵はいかに廃業したか?」[4]で「私立探偵小説は、マイク・ハマーを境にして、ふたつに分けられる」として、「ひとつは、サム・スペード、フィリップ・マーロウ、リュウ・アーチャーの『三正統派』で、これらは人間を問題にすることによってあきらかにリアリズムであり、マイク・ハマーのような孤独なファンタジーとは、はっきり区別できる。そしてもうひとつは、たまに出てくるすぐれたエンタテインメントもふくめて、スピレインの亜流たちだ」と述べている。なお、日本ではこの亜流たちを総称して「通俗ハードボイルド」と呼ぶのが習わしとなっている。
  3. ^ マイク・ハマー・シリーズには独特のモラルが認められることはEncyclopedia of Mystery & Detectionにも記されており、「スピレインのヒーローに認められる明確な倫理観(morality)はほとんどの現代作品には見られないものである」としている。

出典

  1. ^ Alex Hamilton (2012). Writing Talk: Conversations with Top Writers of the Last Fifty Years. Matador. pp. 69-74 
  2. ^ a b William L. DeAndrea (1994). Encyclopedia Mysteriosa: A Comprehensive Guide to the Art of Detection in Print, Film, Radio, and Television. Prentice Hall General Reference. pp. 336-337 
  3. ^ a b 権田萬治『海外ミステリー事典』新潮社〈新潮選書〉、2000年。
  4. ^ a b 片岡義男『10セントの意識革命』晶文社、1973年。
  5. ^ 宮田昇『戦後「翻訳」風雲録 翻訳者が神々だった時代』本の雑誌社、2000年。
  6. ^ 生島治郎『生島治郎の誘導訊問 叛逆の心をとり戻せ』双葉社、1974年。
  7. ^ 「NOW・春の号」第19号、文化出版局、1973年3月。
  8. ^ The hardest Jehovah's Witness in the world”. The Guardian (1999年7月23日). 2020年9月24日閲覧。
  9. ^ 尾崎俊介『紙表紙の誘惑 アメリカン・ペーパーバック・ラビリンス』研究社、2002年。


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