MD-U4
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 12:04 UTC 版)
1996年に一時撤退したMDオーディオの再参入製品として1999年4月に発売。メーカー希望小売価格は5万円。MDデッキ(録再)とラジオチューナー・外部入出力端子(ステレオミニジャック・PC接続端子)のみ搭載させ、CDからMDへデジタル接続でダビングして楽しむといった従来のMDシステムの概念を覆した代物であった。 製品的には家電メーカー各社が発売していたオーディオカセットデッキに代わりMDデッキを装備した「MD/CDシステム」(カセットを加えたものはMD/CDラジカセ)と「ポータブルMDプレーヤー」の中間の位置づけであり、「MDシステム」としては非常に軽量・コンパクトで、アウトドアでも気軽に使えるように狙っていた。 外装違いの2モデルが発売され、MD-U4Rはオレンジ色でダックスフントを彷彿とさせる台形に近い形、MD-U4Tはシルバーと黒系色で往年のラジカセを意識した角張った長方形のデザインとなっている。 既にソニーのコンポ「MDピクシー」やシャープのポータブルMD録再機のオプションとして実用化されていたPC接続キットを新たに発売し、シリアルポートで接続したWindows PCでMD-U4へのリモートコントロールやタイトル入力や、PCのサウンドカードと本体をステレオミニジャックで接続することで、CD-ROMドライブで再生した音楽CDをMDへアナログ音声となるがシンクロ録音する機能が搭載されている。 しかしながら、CDプレーヤーが搭載されなかった事で前述の通りCDからMDへ自己ダビング(コレクション)する事が出来ず、当初は生産量などの問題から価格がほかのMDラジカセより高価であった事から売れ行きは伸び悩み、後継機を発売することなく2001年までカタログ掲載されていた。次第に販売価格が値下がり、2001年以降は在庫品処分として希望小売価格の半額以下で売られた店もあった。 1999年のCMにはKONISHIKIやWAGが出演。2000年発売の倉木麻衣のシングル「Secret of my heart」のPVにも登場している。
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