入出力端子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/12 01:26 UTC 版)
コンピュータシステムにおけるディジタルインタフェースで、1本の端子に0か1(具体的には0Vか5Vなどの電圧)を選択して出力することができる回路、および1本の端子の電圧に応じて0か1を判別しその状態を読み取ることができる回路のことをI/Oポートと呼ぶ。入力専用や出力専用の回路もあるが、多くの場合入力と出力の両方が行える回路構成になっており、レジスタの設定により入力か出力を切り替えて使うことができる。CPUの周辺装置として存在し、その先にLEDやスイッチを接続して、LED表示やリレーのON/OFF、ボタンの入力などに用いられる。8本単位で構成される場面が多く、パラレルI/Oとも呼ばれる。 CPUファミリとして存在していたペリフェラルLSIの具体的な製品の例を以下に示す。 i8255(Programmable Peripheral Interface, PPI) ポートA,B,Cの8ビットのI/Oポートを3組持ち、ポートCは1ビット単位で入力/出力の切り替えができる。電源投入時のポートの状態は入力で、内部プルアップ抵抗は無い。 Z84C20(Z80PIO) Z80ファミリのパラレルI/Oインタフェースで8ビットのI/Oポートを2つ持つ。 MC6821 シェイクハンド機能を備えた8ビットのI/Oポートを2組備え、プリンタインターフェイスとして使用出来る。 現在これらのペリフェラルは単体で使われる場面は少なく、チップセットやマイクロコントローラに内蔵されて使われている。 マイクロコントローラ内蔵の回路の場合、汎用入出力ポートやGPIO(General Purpose I/O)とも呼ばれる。入力/出力の切り替え以外に、プルアップ有/無、プルアップ/プルダウン、出力ドライバの強弱なども設定できるGPIOがある。 計測や制御分野のボード製品ではディジタルI/OやDIO(Digital I/O)とも呼ばれる。
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