LKG-MP系
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「三菱ふそう・エアロスター」の記事における「LKG-MP系」の解説
三菱ふそう・エアロスター ノンステップ(生産初号車)LKG-MP37FM 神奈川中央交通 2010年5月18日に発表された、平成21年排出ガス規制(ポスト新長期規制)及び重量車燃費基準適合車。平成17年排出ガス規制(新長期規制)基準値に対して、窒素酸化物 (NOx) の65 %低減、粒子状物質 (PM) の63 %低減を達成している。本型式もUDトラックスにスペースランナーAとして供給されていたが、2011年4月初旬に終了した。 エンジンは再び三菱ふそうトラック・バス製となり、中型バスのエアロミディに搭載されていた6M60型エンジン(VGターボ付)を採用したことで排気量が9.2 Lから7.5 Lに小型化した。最高出力は199 kW (270 PS) / 2,500 rpm、最大トルクは785 N-m (80 kgf-m) / 1,100 - 2,400 rpm。また、再生制御式DPFと尿素SCRシステムを組み合わせたBlueTecテクノロジーを採用することにより、NOx、PMを大幅に低減している。外観は先代とほぼ同じだが、マフラーの位置が再び右側となった。また、この代から新・ISO方式のディスクホイールを採用している。 全車種にアリソン製の6速ATとABS、パワータードブレーキが標準装備され、5速MT車が廃止された。従来のエアロスターに搭載されていた5速ATではオーバードライブ(OD)ギアが1段だったが、LKG-MP系では2段として巡航時の経済性を確保(減速比は4速:1.000、5速:0.750、6速:0.652)、小排気量化で細くなったトルクはファイナルギアのローギヤード化:減速比を大きくすることで補っている(ノンステップ車とワンステップ車は6.166、ツーステップ車は6.666)。運転席のメータークラスターには走行情報・燃費情報などをフルカラー多重表示モニターに表示する、マルチ情報システム「Ivis(アイヴィス)」を備えた。 PKG-MP系の発売途中で追加された三菱ふそうバス製造(MFBM)車体のディーゼルノンステップ車は、MP35ワンステップ車の改造扱いとなっていたため、ディーゼル車でのMP37形式はPJ-MP系以来の復活となった。車体はPKG-MP系と同様、ワンステップ車並みの車高を有するタイプであるが、屋根上のクーラーに関してはワンステップ車同様の位置に変わった。ただし、中扉直後の段差はPKG-MP系の3段から他社と同等の2段となっている。 2010年6月2日に生産初号車となる神奈川中央交通向けノンステップ車(LKG-MP37FM)が完成し、三菱ふそうバス製造にてラインオフ記念式典が行われた。 型式は下表を参照。空欄の部分は設定がないことを表す。 WB 4.8 mWB 5.3 mWB 6.0 mノンステップLKG-MP37FK LKG-MP37FM ワンステップLKG-MP35FK LKG-MP35FM LKG-MP35FP 自家用ツーステップ LKG-MP35FMLDG-MP35FM LKG-MP35FPLDG-MP35FP ノンステップLKG-MP37FK横浜市交通局 ノンステップLKG-MP37FK西武バス ワンステップLKG-MP35FM神奈川中央交通 ワンステップLKG-MP35FP京浜急行バス 運転席
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