K作戦とは? わかりやすく解説

K作戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 23:10 UTC 版)

ミッドウェー海戦」の記事における「K作戦」の解説

詳細は「K作戦」を参照 作戦では日本側の事前索敵計画として6月2日までに2個潜水戦隊をもって哨戒線を構築する予定だった。しかし担当する第六艦隊潜水戦隊構成され艦隊)で長距離哨戒任務適した3個潜水戦隊の内、第二潜水戦隊インド洋での通商破壊戦後整備中、第八潜水戦隊豪州アフリカでの作戦任務中、第一潜水戦隊北方作戦充てられる事になった為どれも作戦には投入できなかった。 このため、「大型」で構成される第三・五潜水戦隊担当するになったが五潜戦は日本からクェゼリンへの回航途上で(第六艦隊作戦通知され5月19日時点予定期日に間に合うのは不可能、三潜戦も所属潜水艦の内3隻が第2次K作戦に充てられたため、両隊あわせて9隻の潜水艦予定配置についたのは6月4日になってしまった。特に米海軍第16任務部隊6月2日に五潜戦の担当海域通過しており、本作戦における大きな禍根になった次に予定されていたのは第二十四航空戦隊によるミッドウェー周辺への航空索敵である。これは二式大艇によるウェーク島経由した索敵計画であったが、ウェーク環礁二式大艇運用するには浅すぎ、経由地ウォッゼ環礁変更され結果ミッドウェー海域索敵不可となった。更にパイロット技量不足で夜間着水が困難であることから薄暮までにはウォッゼ環礁帰還する必要があったので肝心な北方海域哨戒5月31日)が短縮された。これにより結局、米艦隊発見する事は出来なかった。仮に予定通り北方海域哨戒していたら米艦隊発見できた確率は非常に高かった最後に計画され連合艦隊が最も重視した第2次K作戦は、オアフ島西北西480海里にあるフレンチフリゲート礁潜水艦補給受けた二十四航戦の二式大艇によるオアフ島航空索敵である。第1次3月実施し、さらに二式大艇によるハワイ空襲時にフレンチフリゲート礁使用された。しかし、アメリカ軍日本軍の作戦暗号解読察知すると、海域一帯警戒艦艇配置して封鎖した潜入した伊号第百二十三潜水艦は「見込み無し」という報告送った。これを受け第十一航空艦隊5月31日2123分に作戦中止二十四航戦に指示した。この偵察作戦成功すればそれがもたらす成果大きいはずだったが、大型機による夜間偵察では大型艦空母誤認する危険があった。また米空母真珠湾在泊を確認できれば作戦価値極めて大きいが、米空母不在であった場合は、5月末から6月初にかけての日本海軍状況判断から見て米空母はまだ南太平洋方面行動であろう判断したではないかという意見もある。6月1日二十四航戦の司令部からミッドウェー600海里付近で敵の潜水艦飛行艇会敵したことと、第2次K作戦の中止連合艦隊司令部南雲機動部隊司令部伝達された。無線封止重要視されたため連合艦隊司令部からは南雲機動部隊作戦中止連絡はしていない作戦中止対し連合艦隊司令部から作戦再興指示出されなかった。南雲機動部隊首脳部もK作戦の中止大した問題とは考えなかった。連合艦隊参謀によれば知的手段崩れたが、連合艦隊は米艦隊ハワイからの出撃が遅れるだろうと考えていたので大した心配はしていなかったという。

※この「K作戦」の解説は、「ミッドウェー海戦」の解説の一部です。
「K作戦」を含む「ミッドウェー海戦」の記事については、「ミッドウェー海戦」の概要を参照ください。

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