GTO
GTOとはGran Turismo Omologato(イタリア語)の頭文字で、モータースポーツにおける、GTカテゴリーの正式公認車、を意味する。初代は、コルト・ギャランGTOの名前で1970年11月にデビューした。
プロトタイプを69年秋の第16回東京モーターショーにGTX-1の名で参考出品、70年11月に市販に移した。ホイールベースは2420mmで初代ギャランと同じ。エンジンはすべて直4の1.6Lで、SOHCの100/110psとDOHCのツインキャブレーター125ps仕様(後者は12月発売)があった。三菱初のスポーツスペシャリティカーだった。
72年3月、1.7Lエンジンに換装、ATを導入、OHCエンジン搭載車MRに加えてXI/Ⅱを設定。73年1月、マイナーチェンジ、2L新設計のアストロンエンジンを追加。このとき、1700SLというモデルは残ったが、MR、XI/Ⅱはなくなった。10月にも小さな変更があった。
75年2月、2Lエンジンをサイレントシャフト付きアストロン80型新シリーズに換装。11月に排ガス対策適合のための改良を行った。翌年5月に外装を小変更したが、それを最後に消えた。実際は同時に行われたギャランのモデルチェンジによってΣシリーズが誕生、それにシフトしたかたちだった。
90年10月、GTOを名乗る、まったく新しいスポーツクーペがデビューした。スタリオンの後継モデルだが、フルタイム4WD車であるのが時代にミートしていた。パワートレーンとシャシーは、当時のディアマンテ、シグマ系からの流用だが、スタイリッシュな2ドア4シーターのクーペだった。エンジンは3L・V6・DOHC・24バルブの225psと、そのツインインタークーラー+ツインターボ付きの280ps仕様があった。NAにはAT車も設定。ツインターボ車のミッションは、ドイツのゲトラグ社から購入した5速マニュアルタイプだった。
92年1月、マイナーチェンジ。ホイールを17インチとし、タイヤは225/5。R17・94Vを採用した(NA車も)。この年10月、ATをファジーシフトにしたほか、ブレーキを大径化するなどの改良を行った。93年8月、エクステリアをマイナーチェンジした。リトラクタブルだったヘッドランプは、固定のプロジェクター4灯式に変更。ツインターボ用のゲトラグ社製MTは6速に進化した。
94年8月にツインターボMRというグレードを追加。BBSアルミホイール、スポーツサスペンションなどを採用したモデルだった。ただし、4ABS、4WS、ECSなどを外して価格を下げた。オプションとしてハイブリッドLSD設定。95年8月にさらに価格を引き下げたSRモデル追加。96年8月、外装関係の変更と、ツインターボ系のタイヤ、ホイールを245/40ZR18+クロムめっき・アルミホイールのセットとした。97年8月には助手席SRSエアバッグとABSを全車に標準化した。その後、98年8月にヘッドランプまわりやリヤスポイラーなどのデザインを一新、スポーティフォルムを強化する変更を行ったが、2000年8月時点で生産を終了した。
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