AVR-0
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 06:03 UTC 版)
「機動警察パトレイバーの登場メカ」の記事における「AVR-0」の解説
篠原重工八王子工場製造の実験用試作レイバーである(形式番号:AVR-0)。 漫画版に登場。 AVRの「R」は、リファレンス(標準型)のRで、HOSの拡張機能である「HOS サテライト・アプリケーブル・ドライバ(HOS-SAD)」と呼ばれるシステムを基軸に開発された「次世代HOS搭載機」の実験機であり、開発には数十億円が投じられたといわれる。 「HOS-SAD」は、衛星からの情報を得て自機および任意の相手の位置を常に把握することが可能になるもので、一度ロックした相手をセンサーの有効範囲内から逃がさないようプログラミングされており、捕捉中の目標へ自動で攻撃や防御などのアクションを起こすことも可能になっている。 漫画版登場の時点で実験中の本機において、「HOS-SAD」は“統合管制システム”と呼ばれる外部管制車に搭載のハードウェア・ソフトウェアによって演算・制御されており、基本的にはこの管制車の随伴が必要になる。“独立制御システム”と呼ばれるレイバーとしての基礎的な制御を行うシステムは本機に搭載しているため、管制車なしでの運用も可能だが、「HOS-SAD」は使用できず基本的な機能に限られ、機能は大幅に低下する上に、切り替えには再起動を必要とされる。 基本的なインターフェイスはイングラムと同一だが、部品の精度は高く、機体性能は同機より上で、ソフトの処理速度も30%以上速くなっている(ただし数値は篠原の社員が語る“当社比”であるため根拠は無い)。また、シートには高級品が使用されており、居住性も向上している。デザインが零式に準じた形になっているが、パトライト類の有無以外に、頭部のデザインも額のセンサーに透明のカバーが付いている、カメラ内部の構造が零式はレーザースキャナーによる単眼方式なのに対し、AVR-0は中央のカメラの左右に小型カメラが上下に並ぶ五眼方式になっているなど細部が異なっている。 漫画版内海に制圧された特車2課棟を奪回するため、極東マネージャーの差し金もあり野明が搭乗する。しかし長年イングラムを愛機とする野明には人工衛星によって目標を自動追尾・姿勢を自動変化させるHOS-SADは相性が悪く、使いこなせなかったが、バドはこれに対し困惑の様相を示していた。結果グリフォンを相手に上手く戦えず、最後に管制車を制圧されたためシステムを切られ停止する。動けないAVR-0のハッチをグリフォンがこじ開け、地面に手を着いた体勢で敗退した。ただし、グリフォンにBシステムの介入があったとはいえ、直撃を一度も受けていない。野明は本機に対し、自分の技量不足を心中にて謝罪している。また、カラーリングは白を基調とするが、全体のシルエットがグリフォンに通ずるものがあり、内海は「にせイングラムかにせグリフォンか」とその旨を伺わせる発言をしていた。
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