6代目 F30(2012年 - 2019年)
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「BMW・3シリーズ」の記事における「6代目 F30(2012年 - 2019年)」の解説
詳細は「BMW・F30」を参照 2011年10月14日に概要がBMWグループより発表され、2012年2月より、一部車種を除き世界同時デリバリー(販売)された。本モデルからこれまで以上に内外装や装備内容(その他、タイヤやホイール・サスペンションなどの車体セッティング)についてバリエーションを増やし、標準仕様(スタンダードタイプ)の他、内外装により個性を高めた「Sport Line」、「Modern Line」、「Luxury Line」の3つのデザインラインが用意された(その後M Sportsモデルも追加)。 型式はセダンがF30、ツーリングがF31、グランツーリスモがF34となる。 最初に4ドアセダンが導入され、エンジンの種類や出力の違いにより、ガソリン車の「318i」、「320i」、「328i」、「335i」とディーゼル車の「316d」、「318d」、「320d」、「320d Efficient Dynamics Edition」が用意された。エンジンは「318i」が1,498cc 直列3気筒ターボエンジン、「320i」と「328i」が1,997cc 直列4気筒ターボエンジン、「335i」が2,979cc 直列6気筒ターボエンジンを搭載する(数値から判るように320iと328iは同じエンジン(N20B20A/B)を搭載。スペックの違いはECUによるコンピュータ制御プログラムによって変えている)。ディーゼルエンジンは「316d」、「318d」、「320d」、「320d Efficient Dynamics Edition」の全てが1,995cc 直列4気筒ターボディーゼルエンジンを搭載する。 搭載エンジンについて、第6世代(F30)から本格的に排気ガスやCO2排出量に代表される環境問題などに鑑み、これまでのような多気筒エンジン・排気量重視の姿勢から一転、エンジンを小型化し低排気量で低燃費、かつ高出力化を目指すようになった。これは現在欧州で主流となっているダウンサイジングコンセプトにならったものであり、エンジンを小型化し排気量を下げるがターボチャージャーと直噴エンジンを組み合わせることで従来モデル並みの高出力・高スペックを維持する。さらに搭載エンジンの共有化を推し進めることで、低コスト(製造設備投資・原材料資源消費を抑制)かつ低燃費(資源消費を抑制)、環境面に配慮したエコロジーなモデリングがなされている。 日本法人のビー・エム・ダブリュー株式会社は、2012年1月30日に3シリーズの日本仕様車を発表。初期ラインナップは「328i」(バリエーションは「328i」、「328i Sport」、「328i Modern」、「328i Luxury」の4つ)のみで、「320i」、「320d」は遅れて登場した。日本仕様車は立体駐車場を利用できるように先代(後期型)同様ドアハンドルを専用設計とし、全幅を1,800mm(ドイツ本国仕様は全幅1,811mm)におさめている。また18インチホイール装着車は、日本の保安基準によりボディと同色のフェンダー・アーチ・プロテクションを装着する。全車種が75%エコカー減税対象とエコカー補助金対象となる。 同年4月、「320i」を追加。これまでの8速オートマチック仕様に加えて6速マニュアル仕様が導入された。8月にxDriveモデル(四輪駆動)、9月に「ActiveHybrid 3」(ハイブリッドモデル。初公開は2012年1月デトロイトショー)、「320d BluePerformance」(ディーゼルモデル)、ステーションワゴン(Touring)を追加。 2013年3月5日にジュネーブショーで、同月29日にはソウルモーターショーで3シリーズグランツーリスモを発表した。 2015年5月にマイナーチェンジされた。
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