2020 SO
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 02:55 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動2020 SO | ||
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視直径 | 21.3(現在)[1] 22.4(発見時)[2] 14.1(2020年12月1日)[3] |
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分類 | 地球近傍小惑星,アポロ群(2020年5月)[4] アティラ群(2020年12月)[5] |
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発見 | ||
発見日 | 2020年9月17日[2][5] | |
発見者 | パンスターズ[2][5] | |
発見場所 | ハレアカラ天文台[2][5] | |
軌道要素と性質 | ||
軌道長半径 (a) | 1.037 au[4] | |
近日点距離 (q) | 1.002 au[4] | |
遠日点距離 (Q) | 1.072 au[4] | |
離心率 (e) | 0.03387[4] | |
公転周期 (P) | 385.77 日[4] 1.06年[4] |
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軌道傾斜角 (i) | 0.1406°[4] | |
近日点引数 (ω) | 331.31°[4] | |
昇交点黄経 (Ω) | 105.96°[4] | |
平均近点角 (M) | 179.87°[4] | |
物理的性質 | ||
直径 | 6–13 m (想定) | |
絶対等級 (H) | 28.33±0.63[4] 28.4[5] |
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他のカタログでの名称 | ||
P116rK2[6] | ||
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2020 SOとは、2020年9月17日にハレアカラ天文台のパンスターズが発見した小さな地球近傍小惑星で、のちに人工の物体と判明した天体である。
概要
発見以降地球に接近しており、2020年10月15日までに一時的に地球の重力に捕らわれる可能性が示されている[7]。ラグランジュ点L2の外側から介して地球周回軌道に入り、L1を介して地球周回軌道から離脱するとみられる。その間に、2020 SOは2020年12月1日頃に0.13 LD (50,000 km; 31,000 mi)の距離まで地球に接近する[4]。また、2021年2月頃に、0.58 LD (220,000 km; 140,000 mi)の距離まで地球に接近する[4]。2021年2月までの接近時間の不確実性は±2日である[4]。
2020年12月1日の最も接近した頃、見かけの等級は14.1までしか明るくならず[3]、視覚的に観測するには約150mm(6 ")の対物レンズを備えた望遠鏡が必要になる[8]。
その発見の時点で、2020 SOはメインベルトの小惑星に典型的である目立たない動きをしていた。しかし、パンスターズが1.4時間にわたって取得した4つの観測では、近くの物体の特徴である地球の軸を中心とした非線形の動きが見られた[2][7]。
パラメータ | 元期 | 分類 | 公転周期 (p) |
遠日点 (Q) |
近日点 (q) |
軌道長半径 (a) |
軌道傾斜角 (i) |
軌道離心率 (地動説) (e) |
軌道離心率 (天動説) (e)[7][注釈 1] |
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単位 | (年) | au | (°) | ||||||
2020年5月31日[4] | アポロ群 | 1.06 | 1.0722 | 1.0020 | 1.0371 | 0.14060° | 0.03386 | 736 | |
2020年12月17日[5] | アティラ群 | 0.98 | 0.988 | 0.98349 | 0.98555 | 0.14376° | 0.00208 | 0.89956 |
人工物の可能性
ジェット推進研究所のPaul Chodasは、2020 SOが1966年9月20日に打ち上げられたサーベイヤー2号 アトラス・セントールの固体ロケットブースターである可能性があるとしている[9]。地球のような軌道と低い相対速度は、人工物の可能性を示唆している。分光法は、二酸化チタン塗料で覆われているかどうかを判断するのに役立つ場合がある。
その後2020年11月までの観測でこの推測が正しいことが分かり[10]、現在はIAU小惑星センターからは小惑星分類が外され、ジェット推進研究所のホームページでは情報ごと削除されている。
脚注
注釈
出典
- ^ “2020SO”. Near Earth Objects – Dynamic Site. Department of Mathematics, University of Pisa, Italy. 2020年9月20日閲覧。
- ^ a b c d e “MPEC 2020-S78 : 2020 SO”. Minor Planet Electronic Circular. Minor Planet Center (2020年9月19日). 2020年9月20日閲覧。
- ^ a b “2020SO Ephemerides for 1 December 2020”. NEODyS (Near Earth Objects – Dynamic Site). 2020年9月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “JPL Small-Body Database Browser: 2020 SO”. Jet Propulsion Laboratory. 2020年9月20日閲覧。
- ^ a b c d e f “2020 SO”. Minor Planet Center. International Astronomical Union. 2020年9月20日閲覧。
- ^ “2020 SO”. NEO Exchange. Las Cumbres Observatory (2020年9月18日). 2020年9月20日閲覧。
- ^ a b c Horizons output. “Geocentric Orbital Elements for Asteroid (2020 SO)”. 2020年9月27日閲覧。 ("Ephemeris Type" select "Orbital Elements" · "Center" select 500 for Geocentric. Output lists Eccentricity as "EC".)
- ^ “Limiting Magnitude”. The Wilderness Center Astronomy Club. 2020年9月26日閲覧。
- ^ Alan Harris (2020年9月20日). “Re: another natural satellite of Earth... again.”. 2020年9月20日閲覧。
- ^ “So 'asteroid' 2020 SO was actually 1960s space junk. It may be the first of many to come.”. Meghan Bartels. 2021年9月3日閲覧。
関連項目
- 1991 VG
- J002E3
- 2006 RH120
- 2020 CD3
- 月以外の地球の衛星
「2020 SO」の例文・使い方・用例・文例
- そのビルは2020の秋に完成する予定です。
- そのビルは2020年に完成する予定です。
- この商品の発売予定日は2020年2月22日です。
- 時は2020年。
- ドイツ政府は,2020年までに電力需要の20%を風力発電や他の再生可能エネルギー源で供給することを計画している。
- 「2011年ごろまでに宇宙実験室を打ち上げる計画がある。次に,その実験室と宇宙船とのドッキング実験を行う予定だ。最終的には,2020年ごろに宇宙ステーションの建設をめざしている。」
- 同庁は,来日する外国人観光客の年間の人数を昨年の840万人から2020年までに2000万人に増やそうとしている。
- 広島市と長崎市が2020年五輪の共催を希望
- 10月11日,広島・長崎両市長は2020年の夏季オリンピックを共同開催する方法を探るため,合同委員会を設立すると発表した。
- この団体は2020年までに核兵器が廃絶されることを望んでいる。
- これまでの最高値は2001年の青森県・大(おお)間(ま)産マグロの2020万円だった。
- しかし,2020年現在,ボクシング界では高性能のロボットが人間の代わりを務めている。
- 2社は2020年までにこれらの開発結果を利用できるようにしたいと考えている。
- 東京が2020年五輪開催地に
- 9月7日,アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)の総会で,東京が2020年夏季五輪の開催都市に選ばれた。
- 東京五輪は2020年7月24日から8月9日まで開催される。
- 日産が2020年までに自動運転車を発売予定
- 8月27日,日産自動車は2020年までに自動運転車を発売する計画であると米国で発表した。
- ユニクロは,2020年までに中国での店舗数を1000に増やす計画である。
- 政府は,2020年までに大学生と高校生の留学生の数を2倍にしたいと考えている。
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