TOI-1130とは? わかりやすく解説

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TOI-1130

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 03:07 UTC 版)

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TOI-1130
仮符号・別名 TOI 1130
星座 みなみのかんむり座[1]
見かけの等級 (mv) 11.4[2]
分類 恒星
軌道要素と性質
惑星の数 2
位置
赤経 (RA, α)  19h 05m 30.2s[2]
赤緯 (Dec, δ) −41° 26′ 15″[2]
距離 58.26±0.17 pc[2]
物理的性質
半径 0.687±0.015 R[2]
質量 0.684+0.16
−0.17
M[2]
スペクトル分類 K7[1]
表面温度 4250.0±67 K[2]
年齢 82+38
−49
億年[2]
他のカタログでの名称
TYC 7925-02200-1[1]
TIC 254113311[1]
Template (ノート 解説) ■Project

TOI-1130とは、地球からみなみのかんむり座の方向に約190光年離れた場所に位置するスペクトル分類がK7型の恒星である[1]TYC 7925-02200-1TIC 254113311とも呼称される。TOI-1130は、年齢が82億年である[1]。大きさは太陽より約32%小さい。

大きさの比較
太陽 TOI-1130

惑星系 

TOI-1130には、トランジット系外惑星探索衛星(TESS)によって海王星型惑星木星型惑星ホット・ジュピター)の2つの太陽系外惑星が発見されている[1]公転周期が10日未満のホット・ジュピターは主星に非常に近く、通常は0.1天文単位より内側を公転している。それらの惑星系では、軌道距離の数倍以内に他の惑星が公転している事例は少なかった。そのような惑星系は以前までにWASP-47系、ケプラー730系のみであった。TOI-1130系は、公転周期が10日より短いホット・ジュピターと2番目の惑星が公転していることが知られている惑星系としては3番目に発見された惑星系である。

内側の惑星TOI-1130 bは、海王星サイズの惑星で、公転周期は約4.1日である[1]。表面温度は527℃。外側の惑星TOI-1130 cは、ホット・ジュピターで、公転周期は約8.4日である。表面温度は364℃。

これらの惑星は、Huang博士や共著者がTESSの観測データを解析して発見した[1]。その後、パンスターズ、TRAPPIST望遠鏡、SMARTS望遠鏡による地上からの観測で惑星の存在が発見された。未だに大量のTESS観測データが解析されていないため、より多くのTOI-1130系のような惑星系の発見が期待できるとされている。

TOI-1130の惑星[2]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b 0.04394+0.00035
−0.00038
4.066499+4.6e-05
−4.5e-05
0.22±0.11 87.98+0.86
−0.46
°
0.3256±0.009 RJ
c 0.974+0.043
−0.044
 MJ
0.07098+0.00056
−0.0006
8.350381+3.3e-05
−3.3e-05
0.047+0.04
−0.027
87.43±0.16° 1.5+0.27
−0.22
 RJ

脚注 

  1. ^ a b c d e f g h i TESS Discovers Unusual Ancient System with Two Hot Gas Giants”. SCI NEWS (2020年4月14日). 2020年10月7日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i Catalog”. 太陽系外惑星エンサイクロペディア. 2020年10月7日閲覧。

関連項目 




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