2018年 全仏2連覇V11
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「ラファエル・ナダル」の記事における「2018年 全仏2連覇V11」の解説
2017年シーズンに負傷した足の状態が心配される中の出場であったが、全豪オープンでは順当に勝ち上がり、4回戦でディエゴ・シュワルツマンを破り準々決勝に進出。しかしマリン・チリッチとの試合ではセットカウント2-1とリードした第4セットで足を故障し、必死のプレーを見せるが第5セットを0-2とリードされた時点で棄権しベスト8となった。またその負傷が長引いたことにより、出場を予定していたメキシコ・オープン、BNPパリバ・オープン、マイアミ・オープンの3大会を辞退し、春の北米ハードシーズンはスキップすることとなった。その間にロジャー・フェデラーに一時的に世界ランキング1位を奪還されたものの、フェデラーのポイント失効によりマイアミ終了後に5度目のランキング1位となる。 デビスカップ準々決勝のドイツ戦で復帰し、フィリップ・コールシュライバーとアレクサンダー・ズベレフを破って順調な滑り出しを見せる。 モンテカルロ・マスターズでは錦織圭を6-3, 6-2のストレートで破りマスターズ1000シリーズ単独1位となる31勝目を飾った。続くバルセロナ・オープンでは決勝でステファノス・チチパスを6-2, 6-1のスコアで圧倒しモンテカルロに続くウンデシマ(スペイン語でV11)を達成。マドリード・オープンでは、3回戦でシュワルツマンに勝利し、クレーコートでの連続セット取得を50として、1984年にジョン・マッケンローがカーペットコートで打ち立てた同一サーフェスの連続セット取得記録を34年振りに更新した。しかし続く準々決勝のドミニク・ティーム戦で第1セットを奪われ、奇しくも昨年ローマで同選手に敗れて以来続いていた記録がストップすると、そのまま第2セットも落としてストレートで敗北。再びフェデラーに世界ランク1位の座を譲ることとなった。1週間後のローマ・マスターズでは、準々決勝で地元イタリアのファビオ・フォニーニと対戦。2015年には1年間で3度の敗戦(うち2つはクレーコート)を喫したこともあるフォニーニに苦戦を強いられたものの、逆転で撃破してベスト4進出を果たす。準決勝で長年のライバルであるノバク・ジョコビッチに対して通算25回目となる勝利を収め決勝進出。決勝では連覇を狙うA. ズベレフを6-1, 1-6, 6-3のフルセットで下し5年ぶり8度目の優勝、ランキングも1週で1位に返り咲いた。 そして迎えた全仏オープンでは4回戦まで順当に勝ち上がり、続く準々決勝ではシュワルツマンに第1セットの奪われ今大会初めてセットを失うも、雨天で翌日に順延となってからは3セットを連取しベスト4に進出。準決勝ではフアン・マルティン・デル・ポトロを6-4, 6-1, 6-2で圧倒した。決勝は過去2年のクレーで唯一敗北を喫しているティームとの対戦であったが、6-4, 6-3, 6-2のストレートで勝利を収め、全仏11度目の優勝を飾る。 第2シードで迎えたウィンブルドン選手権では4回戦までストレートで勝ち進み、準々決勝で第5シードのデル・ポトロに7-5, 6-7(7), 4-6, 6-4, 6-4のフルセットで勝利して自身7年ぶりのベスト4へ進出。しかし4度目の優勝を狙う第12シードのジョコビッチとの2日間にわたる激闘の末4-6, 6-3, 6-7(9), 6-3, 8-10で敗北。自身6度目の決勝進出とはならなかった。 北米シーズンのロジャーズ・カップでは準々決勝でチリッチを2-6, 6-4, 6-4の逆転勝利で準決勝に駒を進めると、ロシア期待の若手カレン・ハチャノフも下し決勝進出を決める。決勝では今大会TOP10を4人撃破し波に乗る新星ステファノス・シチパスと対戦、6-2, 7-6(4)で勝利し、5年ぶり4度目の優勝を果たした。ハードコートでのマスターズ制覇は2013年のシンシナティ・マスターズ以来のことである。そして、この大会の優勝の後、身体の休養を理由にシンシナティの辞退を発表した。 迎えた全米オープンには第1シードで参戦。3回戦のハチャノフ戦でメディカルタイムアウトを取るなど膝の状態が不安視されたが順当に勝ち上がり、4回戦のニコロズ・バシラシビリ戦も勝利してベスト8に進出する。準々決勝ではクレーコートのライバルであるティームとハードで初対戦。第1セットを0-6で一方的に落としたもののそこから驚異の立ち直りを見せ、0-6, 6-4, 7-5, 6-7(4), 7-6(5)で4時間48分に及ぶ戦いを制した。続く準決勝ではデル・ポトロとグランドスラムで3大会連続相まみえることとなったが、2セットを先行されたところで膝が限界を迎えて棄権、自身初の全米連覇は叶わなかった。 その後アジアシーズンは前述の負傷により全休。パリ・マスターズもエントリーこそしたものの大会前に棄権、ATPファイナルズも辞退を表明しシーズンを終了した。この間にジョコビッチが世界ランキング1位に返り咲いたため、年間最終ランクは2位。
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