20世紀前半 - 様式論とイコノロジーとは? わかりやすく解説

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20世紀前半 - 様式論とイコノロジー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 14:44 UTC 版)

美術史」の記事における「20世紀前半 - 様式論とイコノロジー」の解説

ヴェルフリン 20世紀の美術史学は、こうした基礎の上にさらに多様な発展見せる。アロイス・リーグル大著末期ローマ美術工芸』 (1901) において、広範な地域時代におよぶ装飾モチーフ分類法発展法則示したこの様式論はヴェルフリンによって理論化すすめられ、とく彼は主著美術史の基礎概念』(1915)で2つ時代様式、すなわち16世紀の「ルネサンス様式」と17世紀の「バロック様式五つ対概念によって定義してみせた。 またヴェルフリンは、様式変わってゆく原動力時代精神民族性個人才能だけに求めず造形上の形式自体の展開のうちにとらえたこの手法はアンリ・フォシヨン『形の生命』(1934) などに受け継がれ様式のもつ規範的性格について研究蓄積されてゆく。 この過程で「様式」が自ら発展しながら美術の歴史を形づくってゆくと考え立場、すなわち「様式論」が一つ完成を見る。様式論は、その後大きな修正批判を受けながらも、ルネサンスバロックといった様式概念とともに、現在にいたるまで、美術史学基本的な分析視角としての力を保っている。 ヴァールブルクとパノフスキー 一方エミール・マール図像学研究マックス・ドヴォルシャック精神史研究蓄積経てヴァールブルクとパノフスキーの手によって、新しい方法イコノロジー図像解釈学)が産み落とされるヴェルフリンらが代表する様式論は、美術作品形態表現形式といった外形通じて分析しようとしていたが、新しイコノロジーは、作品の主題や意味そのもの注目する図像象徴的価値をはらむものとして捉え作品生んだ文化全体照らし合わせて作品の意味解読しようとするイコノロジーは、20世紀前半美術史において大きな勢力形成したこのような様々な方法開拓試みは、第2次大戦後もさらに進み心理学社会学文化人類学など、隣接科学成果取り入れた美術史研究盛んに発表された。作品調査技術X線利用化学分析など科学的方法導入によって劇的に発展した

※この「20世紀前半 - 様式論とイコノロジー」の解説は、「美術史」の解説の一部です。
「20世紀前半 - 様式論とイコノロジー」を含む「美術史」の記事については、「美術史」の概要を参照ください。

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