20世紀前半のアメリカ合衆国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/04 07:07 UTC 版)
「リトル・マガジン」の記事における「20世紀前半のアメリカ合衆国」の解説
リトル・マガジンの「リトル」は、「ビッグ・マガジン (Big Magazine)」と称された『ハーパーズ・マガジン(英語版)』(1850年創刊)、『アトランティック(英語版)』(1857年創刊)、『サタデー・レビュー(英語版)』(1920年-1986年)、『リーダーズ・ダイジェスト』(1922年創刊)、『ライフ』(1936年-2007年)など有力な商業雑誌に対して、出版部数が500部程度から、多くても5000部以下という部数の小ささを意味しているが、単に規模が小さいことを意味するのではなく、象徴主義、未来派、キュビスム、ダダイスム、表現主義、シュルレアリスム、急進主義など、前衛的な表現や思想に関心を寄せる、数の上で限られた知的読者層を対象とすることを示唆していた。 リトル・マガジンとして知られる事例には、『リトル・レヴュー (The Little Review)』(1914年-1929年)や、『セヴン・アーツ (The Seven Arts)』(1916年-1917年)、ニュー・クリティシズムの揺籃となった『サザン・レビュー (The Southern Review)』(1935年創刊])などがある。 リトル・マガジンは、一般的には短期間で廃刊に至ることが多かったが、中には長く存続するものもあり、1912年に創刊され刊行が継続されている『ポエトリー (Poetry)』や、1934年から2003年まで刊行された『パルチザン・レビュー (Partisan Review)』はその代表例である。 また、同じような特徴をもち、大学などによって出版されるものについては、リトル・マガジンに含めて考える場合もあるが、典型的な事例とはいえないとする見方もある。具体的には、ジョンズ・ホプキンズ大学の『シウォニー・レヴュー (The Sewanee Review)』(1892年創刊)、イェール大学の『イェール・リタラリー・マガジン (Yale Literary Magazine)』(1910年創刊)、ケニオン大学の『ケニオン・レヴュー (The Kenyon Review)』(1939年創刊)などがこうした事例にあたる。
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