1950_FIFAワールドカップ・予選とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 1950_FIFAワールドカップ・予選の意味・解説 

1950 FIFAワールドカップ・予選

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 07:42 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

1950 FIFAワールドカップ 地区予選は、開催国と前回優勝国を含めて、34のナショナルチームがエントリーした。

概要

本大会に出場できるのは16チームで、開催国のブラジルと前回優勝国のイタリアは予選を免除された。

連合王国を構成するイギリスの各サッカー協会がFIFAワールドカップに初めて参加することになり、特例として1949年から1950年にかけて行われたブリティッシュ・ホーム・チャンピオンシップの1位と2位のチームが予選通過することとなった。

ドイツ日本は参加を拒否された。

出場枠

欧州
(UEFA)
南米
(CONMEBOL)
北中米カリブ海
(CONCACAF)
アフリカ
(CAF)
アジア
(AFC)
オセアニア
(OFC)
開催国
前回優勝国
合計
本大会
出場枠
7 4 2 0 1 0 1 1 16

予選の方式

大陸別にグループを組んで、限られた上位のチームが本大会へ出場できる。それぞれグループの予選方法は以下の通りである。

  • ヨーロッパ
    • グループ1 - 4チームで行われる。上位2チームが出場。
    • グループ2 - 3チームでトーナメント方式で行う(1次ラウンド・決勝)。決勝戦の勝者が出場。
    • グループ3 - 3チームでトーナメント方式で行う(1次ラウンド・決勝)。決勝戦の勝者が出場。
    • グループ4 - 3チームでトーナメント方式で行う(1次ラウンド・決勝)。決勝戦の勝者が出場。
    • グループ5 - 3チームで行われる。1位チームが出場。
    • グループ6 - 2チームで行われる。合計の得点で多かったチームが出場。
  • 南米
    • グループ7 - 3チームで行われる。上位2チームが出場。
    • グループ8 - 4チームで行われる。上位2チームが出場。
  • 北中米
    • グループ9 - 3チームで行われる。上位2チームが出場。
  • アジア
    • グループ10 - 4チームで行われる。1位チームが出場。

各グループ予選

グループ1

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点差
イングランド 6 3 3 0 0 14 3 +11
スコットランド 4 3 2 0 1 10 3 +7
ウェールズ 1 3 0 1 2 1 6 -5
 北アイルランド 1 3 0 1 2 4 17 -13

1950 FIFAワールドカップ・予選グループ1はブリティッシュ・ホーム・チャンピオンシップを兼ねて開催された。イギリスの4チーム(イングランドスコットランドウェールズ北アイルランド)が初めてFIFAワールドカップに参加した。2位となったスコットランド1950 FIFAワールドカップ本大会出場権を獲得したが、自国はブリティッシュ・ホーム・チャンピオンシップの優勝チームでないという理由で本大会への出場を辞退した[1]

グループ2

1次ラウンド

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点差
トルコ 2 1 1 0 0 7 0 +7
シリア 0 1 0 0 1 0 7 -7

決勝ラウンド

オーストリアが辞退した為、トルコの出場が決定。しかし、本大会直前にトルコは参加を辞退。理由はブラジルへの渡航費用の懸念とされる[2][3]

グループ3

1次ラウンド

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点差
ユーゴスラビア 4 2 2 0 0 11 2 +9
イスラエル 0 2 0 0 2 2 11 -9

決勝ラウンド

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点差
ユーゴスラビア 2 2 0 2 0 2 2 0
フランス 2 2 0 2 0 2 2 0

2試合を終えて2チームの勝ち点、得失点差、総得点が並んだ。その為、再試合を中立地のイタリアで行った結果、ユーゴスラビアが3-2でフランスに勝利して出場を決めた。

グループ4

1次ラウンド

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点差
スイス 4 2 2 0 0 8 4 +4
ルクセンブルク 0 2 0 0 2 4 8 -4

決勝ラウンド

ベルギーが辞退した為、スイスの出場が決定した。

グループ5

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点差
スウェーデン 4 2 2 0 0 6 2 +4
アイルランド 3 4 1 1 2 6 7 -1
フィンランド 1 2 0 1 1 1 4 -3

フィンランドは途中棄権した。

グループ6

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点差
スペイン 3 2 1 1 0 7 3 +4
ポルトガル 1 2 0 1 1 3 7 -4

グループ7

アルゼンチンが辞退した為、ボリビアチリの出場が決定した。

グループ8

エクアドルペルーが辞退した為、パラグアイウルグアイの出場が決定した。

グループ9

1949年北米選手権がワールドカップ予選を兼ねた。

チーム 勝ち点 試合数 得点 失点 得失点差
メキシコ 8 4 4 0 0 17 2 +15
アメリカ合衆国 3 4 1 1 2 8 15 -7
キューバ 1 4 0 1 3 3 11 -8

グループ10

ビルマインドネシアフィリピンが辞退した為、インドの本大会出場が決定したが、大会直前に参加を辞退した。その理由は、裸足でのプレーをFIFAに拒否されたため[4]とも、ブラジルへの渡航費用の懸念[2]とも、全インドサッカー連盟がワールドカップよりもオリンピック[注 1]を重視していたため[3]ともされる。

本大会出場チーム

予選通過国のうち、スコットランドトルコインドが辞退した。FIFAはポルトガルフランスアイルランド[5]に出場権を与えようとしたが拒否されたため、本大会は13チームで開催された。

南米

ヨーロッパ

北中米カリブ海

脚注

注釈

  1. ^ 1948年のオリンピックでは裸足でプレーし、1回戦でフランスに接戦の末、敗れた。

出典

  1. ^ World Cup 1950 Qualifying”. www.rsssf.com. 2022年6月25日閲覧。
  2. ^ a b “World Cup: US v England match recalls 1950 upset” (英語). BBC News. (2010年6月2日). https://www.bbc.com/news/10200154 2022年6月25日閲覧。 
  3. ^ a b Did India withdraw from the 1950 World Cup because they were not allowed to play barefoot?” (英語). Los Angeles Times (2011年7月19日). 2022年6月25日閲覧。
  4. ^ WM 1950 | Brasilien | sportschau.de”. www1.sportschau.de. 2022年6月25日閲覧。
  5. ^ Invitation to World Cup turned down” (英語). independent. 2022年6月25日閲覧。

外部リンク


「1950 FIFAワールドカップ・予選」の例文・使い方・用例・文例



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「1950_FIFAワールドカップ・予選」の関連用語

1950_FIFAワールドカップ・予選のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



1950_FIFAワールドカップ・予選のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの1950 FIFAワールドカップ・予選 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS